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一兆年の夜外伝 第起話 戦いに至った数々の逸話(前篇)

 さあ、どうもdarkvernuであります。
 今回はスタートダッシュを兼ねて雑文特別編と行きましょう。

 IC(イマジナリーセンチュリー)三十年四月九日午後二時六分七秒。

 場所は秘境神武。
 四名の赤子は十六の年より後、未だに赤子の精神のままに遊ぶ。それを注意する者は居るにはおるが、今日に限って偶然にも家族会議が挟んであったが故に。そんな童の心を持つ成者達は雪が積もるのを良い事に遊びほうけるのであった。
「待てえ、四門!」
「待つかよ、四生!」
「ああ、また転んだよ四雄君」
「あーあ、四高兄さんは相変わらずだらしないな」
 上から四門、四生、四高、四雄の四兄弟。四卵性の四つ子として生を受けた彼らはそれぞれ異なる心身へと成長。一番上の四門は類稀なる身体能力と頭脳を持って三名を引っ張る。それは大人しいからではなく、才能溢れるが故に問題児である為。主に彼は度々仙者高からの注意を受ける。
 二番目の四生は仙者にして他の三名に比べて質感が異なる。だが、仙者にしては大人しめで尚且つ強い印象を受けない。何時も無茶無謀をする四門に悩まされる苦労者。
 三番目の四高は三名の中で最もだらしがなく、それでいて手も足も苦労が絶えない。それでも顔立ちは四名の中で最も品性整っており、メスからの求婚が絶えない……付け加えるなら人族から。
 最後は四雄。四名の中で突出した個性は備わらないが、常に兄弟の纏め役で喧嘩が絶えない兄弟を何時も宥める役割を担う。
 それでも彼らは何時も一緒で喧嘩するほど仲が良かった。そう誰もが彼らが何時までも一緒に居ると思っていた。
「ハハハ、楽しいよなあ。お前らと一緒に遊んで」
「子供だと認めるよ。ずっと高台から勇んで飛び降りたってのにまだ大人で居られないんだよ」
「僕は恐かったよ、四生兄さん」
「だよね、四高兄さんは何もかも覚えるのに誰よりも手や足を掛けたんだからさ」
「また馬か鹿だと思ったな、四雄」
「良いじゃないか、四高。お前さんには俺達に無い雌を惚れさせるという才能があるんだよ」
「そのせいで四高は何名の可愛い子ちゃんを呆れさせたかわかってるのか?」
「別に良いだろう、四生兄さん。雌と会話するのは気持ち良いんだよ」
「それでも兄として私はお前には出来れば体も心も大きくして欲しいと思ってるんだよ」
「五月の蠅族みたいに耳が響く事を言っちゃって。僕は僕だよ。体が丈夫でなくて何が良くないんだよ!」
「それが心配なんだよ、四高。だから--」
「だからもう静かにしてくれよ! 僕は僕で--」
「止めないか、みっともない」四雄が間に入って止める。「四生兄さんは仙者だからって張り切り過ぎるよ」
「でもなあ--」
「また熱く成っただろう、それ。もう止めにしよう」
「わかった」
「四雄が居てくれて助かる--」
「如何して四門じゃなくて四雄が止める役を務めるんだよ。そもそもその役割は第一子である四門がやるべきだろう?」
「そうしたいが……もう我慢出来なく成ってな」
 急に何かを言い出すので三名は四門の顔を覗く。
「ああ、お前達が疑問に思って見つめるのはわかる。でもなあ、俺は常日頃から一番上として生まれて圧力を感じてたんだよ」
「圧力を……それは私が最も感じるべき事柄ではないのか?」
「ええ、四門兄さんみたいに相手を重んじない雄がそんな事を」
「お前にだけは言われたくないが、聞き流そう。確かに仙者である四生にこそ圧力を感じるべき事柄だろうが、俺も俺で圧力だったんだよ!」
「何故それを今まで私達に教えてくれなかったのですか!」
「済まない。俺はこうゆう事を高様にも伝えてないのだ」
「如何してなんだよ、四門兄さん! 僕みたいにだらしのない物が最も抱え込んで然るべきことを貴方みたいな御方が--」
「待て、二名共……興奮してるぞ」
「有難う、四雄。お前が纏め役で助かる」
「いえいえ、俺だって苦労してるんだぞ。そこを理解して欲しい。それでその圧力に対して四門兄さんはどう対処しようと思ってる?」
「近々ここを出たいと思ってるんだ」
 それを聞いた三名が声を張り上げて驚くのも無理はなかった--それは天同烈が自らの手足を穢れに纏って以降、誰一名とて出なく成った秘境神武から出ようという決意でもあった!
「食われし者が居るんだぞ、四門。わかるのか、その意味が。ここを出たら今まで感じた事もなかった感情が襲い掛かるんだぞ」
「それでも俺は出ないといけないと思った。散々迷惑を掛けて来ただけにその清算として外の世界を旅してどんな状況なのかを土産に帰ってくる……絶対だ」
「そんな、僕は賛成しないよ。四門兄さんが外へ出るなんて僕は!」
「わかってはいるさ! 秘境神武の方が安全である事くらい誰よりも……でもな、烈様の思いを知るにはそれしかない。例え自らが問題児と言われ続けてでもそれを清算する理由にしてでも俺は……だって疑問なんだよ! このまま安全な場所で一生を過ごす事が正しいのかなんて!」
「……俺は四門兄さんの行動を止める事は無理だよ。でも賛成しかねるのは事実だ。その旨を高様に伝えるべきだと俺は思う」
「四雄の言う通りだ、四門。説得は私達でやるからどうか行って来い」
「良いのか、お前達」
「僕は反対だよ。でも……兄さんは多数決でも揺らがない気がする。今までそうだったんだから……だから行ってらっしゃい」
「お前ら……まだ行くのは早いぞ。もう少し遊ぼうぜ、雪遊びを」
 それから一の週より後……天道四門は神武に暮らすほぼ全ての生命に見送られながら外の世界へと足を踏み出した。
(これが父上の旅立ち……父上はこうして母の所へと向かうのですね)
 天同生子が見る四門とは思い出深いかつてと同じなのか、或は異なるのか? まだわからない……


 という訳で前篇をお送りしました。これは多分、三度目(正確な回数は不明)ですけど帳簿合わせは本当に辛い。時には嘘を吐かなくてはならないからどうしようもない。作家はこうして屑に成ってゆくのがわかる。ンで解説は第起話が終わり次第、行う予定だよ。

 雑文をやる日はまだ決まってない。ほぼ不定期だから気を付けるように。
 では今日はここまで。明日も雑文特別編をお送りしますね。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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