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格付けの旅 三年Δ組デュアン先生 スクールウォーズは突然に

 学園物……それは青春時代を引き摺る大人達が妄想するあるようでない学園ドラマの事。例えばうっかり女子更衣室を覗く事や不良に絡まれる女子生徒や靴箱に溜まるラブレターや立ち入り禁止のはずなのに出入りが可能な屋上と本来体育教師が鍵を掛けてあるはずの物置小屋への出入りと風紀委員長等々。これらは普通に考えるなら有り得ない。有り得たら有り得たで恐い。それを可能としているのが世のフィクション。俺が格付けできるのも世のフィクション。
『久しぶりに俺が出たというのにてめえが出だしなんてええええ!』
(うるせえんだよ、アルッパー! 今、俺はグレートティーチャーデュアンと成ってスクールウォーズ大宇宙にある兵頭一誠銀河伊藤誠太陽系の第三惑星<影マモ>にある日本列島のとある学園に侵入してるんだよ!)
 お久しぶりにナレーターをします。デュアンとアルッパーは暴れ回った後、ひょんな事から学園物が盛んなスクールウォーズ大宇宙に不法侵入。そこでまた仲直りしたデュアンとアルッパーは前回の反省を踏まえた上で力を取り戻すまで何処か平和な場所で時間を稼ぐ事で意見が一致。ところがデュアンは時間を稼ぐ一方で自らの格付け欲に打ち負けて<影マモ>にある日本列島で有名な『上条当麻学園』に特別教諭として潜入。そこで三年Δ組の担任及び副担任を全治三ヶ月の怪我を負わせて担当教諭の座を掠め取った。
 そこでデュアンはΔ組のやんちゃな生徒達を目の当たりにする。
(少子高齢化はこの星の日本でも変わりはしないんだな。まあそれは黒い方でじっくり堪能するとして、生徒二十人……どっかの巨乳絶対主義な元女子高じゃないが、中々覚えきれないもんだな。但し、男女共学なので割合は均衡。奴らを紹介する前に先ずは俺から紹介しないとな)
「オホン」デュアンは咳き込みながら自己紹介する。「今日からお前ら二十人の担任と成った枚田手幽庵(まいだ でゅあん)だ。俺の事は『デュアン先生』と呼べ!」
 それからデュアンは生徒一人一人に自己紹介するように促す。最初は男性優先と五十音順に生徒が起立し、自己紹介。
「ぼ、僕は青山初音(あおやま はつね)です。何時もみんなから『ミク』呼ばわりされるボーカロイド声の男子です。一応好きな趣味はアニメ鑑賞」
(確かにボーカロイドみたいに機械音だな。振る舞いは言うなれば『男の娘』かも知れんぞ)
 男の娘……それは男なのに女の子みたいに振る舞う野郎の事を指す。そんな野郎はロリコン大好きなピザ体型や『腐女子』共からの人気を一身に集め、様々な媒体で活躍する場合がある。例を挙げるなら勉強になるライトノベルで有名なあの召喚獣物に出て来る性別が男でも女でもないあのキャラ。他には超高校級のプログラマーで後にデブが一目惚れする羽目になったあのプログラムを開発した彼もそうだ。そんな訳で男の娘は人気が高く、たまに大人の世界であるあの宇宙では男の娘との間に子供が出来るというシュワルツネガーの映画みたいな事だって起きる。努々性別で判断しない事。
「俺は佐久間史郎(さくま しろう)。こう見えて『喧嘩番長』と呼ばれる」
(いまどきリーゼントをしてる奴はそう相違ないが、確かに『喧嘩番長』みたいにメンチを切るビームを放てそうだ)
 喧嘩番長…ゲームではないが、喧嘩最強の番長の事を指す。常に腕っぷしが強く、女子供に手を出すほどみっともない強さではない。卑怯な事をするシャバい男でもない。人情溢れる男、それが喧嘩番長……なのだが、こうゆう連中に憧れて現実で不良に成る馬鹿野郎共が居るから早々に神話を崩壊させた方が良いのではないかと近年俺は考える。
「僕は鈴村恭介(すずむら きょうすけ)と呼べ。先生もインテリそうだが、僕に比べたら屁でもないね」
(と眼鏡を掛けて境界線上のホライズン第二巻の上を読む一見頭の良さそうな奴が俺に喧嘩を吹っかけるようだが、出直して来な!)
「俺は藤林隆俊(ふじばやし たかとし)と言うんだ! 女の子にもてるのが趣味で将来は『ハーレム』王を目指す!」
(金髪で如何にも女に手を出しそうな鼻面は確かにそれを醸し出す……かな?)
 ハーレム……それは男性諸君のほぼ全てが夢想する究極の状態。だが、現実ではハーレムとは血みどろの争いに繋がる物であるのは御存知だろう。だが、ハーレムなんてそうそう叶う物ではない。ハーレムが出来るのはハーレムに相応しい程女を惚れさせる能力を備えないといけない。例えばヘタレで成績も運動神経も悪いが苺パンツの女の子に告白する為に思い込みで学園のアイドルに告白するような奴だってハーレムに成るべくして成れる素質を秘める。他には女嫌いを自称する借金製造マシンを操縦する揺れる天秤は借金返済の為に鬼畜な狐仮面に扱かれ、砂糖水で生活しながらも次元獣によって家族を失った少々頭の痛い子や駄目なお姉ちゃん、それから蠍の毒に翻弄されるヤンデレを惚れさせるなどハーレムの素質が大有り。その他にはハーレムを最初から目指す正直な変態はクソみたいな堕天使に最初嵌められて殺されかけるも巨乳でよく裸に成る悪魔の名門令嬢に救われる事で元神の信徒であるロリッ子や堕天使の忌まわしき血を引く危ないお姉さま等々の心を次々と鷲掴みしていき、着実にハーレム道の頂へと駆け上る。一応現実でハーレムに成ろうと思えばなれるが、そこはまあ……ジャハンナムでお馴染みの人のお仲間に成るに等しいので努々代価を払わずになれると思わないように。
「俺は本田俊英(ほんだ としひで)。名前通りサッカー得意そうだが、テニス部所属だ。言っておくけどテニヌじゃない」
(誰もそんな事聞いてない)
「へへへ、僕は真殿満興(まどの みつおき)。カメラ大好きで藤林とよく更衣室覗いてぼこられる身なんだ」
(読者の皆さんは決して異性の更衣室を覗かないように。犯罪だよ、それ)
「自分の名前は本山良之助(もとやま りょうのすけ)。オカルト研究同好会に所属しますのでどうかお見知りおきを」
(眼鏡を掛けるが、痩せ形で何処か病的なのはオカルトに嵌る為なのか?)
「おいらの名前は大和武(やまと たけし)さ。三次元を捨てて二次元を目指す戦士成り!」
(人それを『中二病』と呼ぶ)
 中二病……ここでは格好付けるけど、周りから見たら痛々しい奴の事を指す。例えば『左腕が疼く』とか『俺が本気を出せば貴様らなど手も足も出せずに塵に出来る』とかを平気で言う奴は正直……誰が見ても痛い事が明白。だが、彼らを決して無視してはいけない。話し合えば意外と悪い人間じゃない事がわかって来るのだから。
「吉川銀二(よしかわ ぎんじ)と申します。まあ、宜しく」
(さっきとは打って変わって目立たない生徒か)
「若島津竜之進(わかしまづ りゅうのしん)とは私の事を指す。こう見えて中学生をするのは十回目よ、ワッハッハッハ!」
(最後の男子生徒は場違いも良い所だろ! どんな人生送れば中学留年を果たすんだよ……奇面組か、こいつは!)
 次は女子生徒。こちらも五十音順で自己紹介。
「わ、私は上田奈弥(うえだ なや)です。友達百人目指して、てがん、頑張りますう!」
(そうゆうオドオドした奴に限って友達は居ないが、まあ頑張れ)
「イケメンかと思ったけど、理屈っぽいのね。えっとあたいは河北良美(かわきた よしみ)。馴れ合いは嫌いだっつーの」
(金髪でスカートの丈は短いという典型的な『ギャル』。おまけに制服があちこち改造されてるから絶対教師の目の敵にされてるな)
 ギャル……それはヒステリー性の強い女性の性質を更に高める女。普段から奇抜なファッションやメイクを施して男を逆ナンしようと試みる性悪女或は確信犯。そうゆう奴に限って男よりも女に人気があり、ギャルはギャルを呼び、大量の『ドキュン』を量産。質が悪い事にギャルは注意されると直ぐ反抗する為、下手な注意をせずに一網打尽するようにギャルを仕留める事が大事……つまり殺すつもりでギャルを説教するのが重要。でないと絶望フェチな奴みたいに頭の痛くなるような事件に発展しかねないから。
「ねえねえ、彼女居る? 私って先生みたいな彼氏が欲しいんだけど」
「そんな事よりも自己紹介を先にしろ」
「もう照れちゃって……私は木戸翼(きど つばさ)。スリーサイズは--」
「興味ない」
「もう、恥ずかしがり屋なんだからあ」
(ポニーでしかも野郎を翻弄する女ってのも『ドキュン』の一種だよな)
 ドキュン……それはかの番組から生まれた用語。本来は荒んだ過去を持っており、様々な身勝手行動や周囲の人間に翻弄された人物の事を指すはずだったのに気が付くと問題行動を起こす事で越に浸る物の事を指すように成った。ここでは後者の方を優先する。ドキュンの例としては彼の女の名前という呟きを聞いた赤屍蔵人は叢雲劾をぶん殴った事もドキュンの行動を示す。他には多忙なママのせいでリクレイマーという組織に入ったグエン・ラインフォードはママとの再会でママの心を深く抉るような発言をして後にママに仮面を付けさせるきっかけを作った。他にはノームの憧れであるケロロ軍曹はウェザー・ドーパントに誘拐されたのをきっかけにトチ狂い、裸のお姉さんにV2を破壊させようとしたり、お姉さん軍団の内の三人を仕留めたり、ノームに抱き付きながらナイフを突き立てたりと最早ドキュンの見本をやってくれた。ドキュンと付き合う場合は注意するように。
「私は私はリリカルな梨本由香(なしもと ゆか)。十五歳でえす」
(『電波』だ!)
 電波……それは電気の波ではなく、怪電波を送る輩の事を指す。毒電波という呼称もあるが、敢えて省く。意味は意味不明な言動や主張をする連中をそう呼称。例に挙げるなら凪総一郎の恋人である水銀燈。他には春原の幼馴染でエルンスト・イエーガーの姪っ子もそうである。また更に例を挙げるなら未成年はプレイ禁止なゲームである雫滴る物は電波の名を一気に広めた……済まない、もう少し調べるべきだった。
「フン、先生も男だったのね」
「これで女なはずないだろ、良いからさっさと自己紹介しろ!」
「わかったわよ。私は野口百合香(のぐち ゆりか)。正直言ってあなたみたいな理屈垂れた先生は大嫌いなんだからね」
(この女は多分、『ツンデレ』かも知れん)
 ツンデレ……それは定義上は外では冷たく、中はトロけるように熱い奴の事を指す。要するに表向きは嫌ってる素振りだが、内面では惚れてる奴の事を表す。例を取るならイデオンのパクリと怒りを露にする頭を剥げ……じゃなくて剃ってる老害が言うあのアニメでセカンドチルドレンの遠山和葉は後鬼を有名な台詞で馬鹿にしながらも心の中では彼に対して魅かれてゆく。後は電気使いの能力者は右手だけが取り柄の天然垂らしと幾度か衝突する内に本人でも気付かない所で魅かれる。他には金髪で我儘で卑怯なツッパリが合気道使いの娘とファーストコンタクトを果たした時に本人は怒りだと判断したのにも拘らずに彼女の為に格好付ける。その後も外では冷たくあしらいながらもいざ彼女が危機に立たされると激しく怒りを表すなどこれも典型的なツンデレだと言えよう。まあ俺はツンデレを好かん。それだけははっきりしとこう。
「百合百合はあたしとラブラブだから先生残念でしたあ」
「そんなの知らん、とにかく自己紹介しろ」
「ウフフ、あたしは冬樹美鈴(ふゆき みすず)でえす。こう見えて巨乳を貪るのが趣味なのよね、グフフ」
(『百合』か! 同性愛者はどうしてこうも不気味なんだ)
 百合……それは女が女を愛する行為を指す。とにかく野郎で言うなら野郎が野郎を愛する行為を指す……そう考えれば如何にこの行為が気持ち悪いかがわかるだろう? ところが野郎は野郎同士の絡みを嫌い、女同士の絡みを好む。どうしてだかわからないが、奴らにとってエロさえあれば女の絡みは認めるんだろうか? 何れにせよ俺は百合も薔薇同様に許し難い行為だと認識するがな……ああ、それと同性愛者の存在は何も最近の事ではない。有名な話では信長と蘭丸の関係はそれだ。だが、気持ち悪いので止めろ!
「あのう」
「何だ、早くしろ」
「先生に恋人居ますウ?」
「そんな知らんからさっさと自己紹介しろと言ってるだろ!」
「わかりました。私は、美桜七不思議(みさくら ななふしぎ)ですう。もしも先生に手を出す雌豚が居たら真っ先に私の魔剣が光りますウ」
(ウグ! てっきり邪気眼使いかと思ったけど、この不気味なオーラといい、こいつは『ノイズン』に近いな! まああの女はここでは紹介しないが、典型的な『ヤンデレ』だ)
 ヤンデレ……それは犯罪予備軍の先鋒を担う病的な恋愛表現を指す。とにかくヤンデレを知りたければ雪輝日記所持者と桂言葉に関する事を調べれば直ぐ理解出来よう、これがヤンデレだと。他には同じ大宇宙なのにアニメ方面の銀河に進んで悪改変された空鍋でお馴染みの人間の少女や康一君の鼻水だって好むスタンド使いの女や甲賀弦之介を追っかける大神一郎何かもヤンデレであろう。とにかくヤンデレには気を付けるように、彼らの愛は病的なのだから。
「全く風紀が乱れますわ……私は大和葵(やまと あおい)と申します。好きな物は正義で嫌いな物は悪で御座います」
「要するに君は『風紀委員長』タイプだな」
 風紀委員長……それは二次元では何故か正義をこよなく愛する学園の平和を守る生徒の事を表す。何処からともなく正義の身旗を掲げて風紀を乱した連中に正義の鉄槌を下す。本来なら忌み嫌われてもおかしくないポジションなのにどうしてか人気キャラを輩出する事で有名。中でもエロでお馴染みの先生がアニメ版黒猫の脚本家とタッグを組んで世に送り出したエロ漫画ではよく下半身をラッキースケベに晒す風紀委員が有名。兎にも角にも風紀委員は現実では有り得ん。何故ならそんな覚悟の据わった奴が青臭い歳から居るはずがない……それだけは頭に入れておけ。
「失礼ですけど、私はもうすぐ風紀委員を辞めて受験勉強に励む年頃なので」
「ああ、わかったわかった。じゃあ次」
「流川彩也子(るかわ さやこ)」
「他に言いたい事は?」
「ない」
(口数の少ない奴は偶に居るんだよな)
「最後はあたいにお任せえええい! ムードメーカーの鷲塚弥生(わしづか やよい)様が最後に決めてやるぜえええええ!」
「喧しい! もう自己紹介しただろ、じゃあお終いだ!」
 こうして男女合わせて二十人の自己紹介を済ませたデュアンは退出する。そう、一限目の授業をさっさと始めさせる為に。
『オイ、二本足!』
(またお前か。俺は格付けで忙しいんだ、さっさと失せろ!)
『巨乳が居ただろ! さっさと食わせろ!』
(俺の生徒でもあるんだ。手出ししたら刺身にするぞ!)
『別に良いだろ、生徒の二、三人ぐらい』
(良くないだろ! 葬式費用をこちらで工面しなくちゃいけなくなる。俺は金を増やす魔法は好かんのでどうか月面軌道で留まれ、アルッパー)
『ウググ、もう隕石食べるの飽きたぞ』
(隕石は栄養豊富だからひょっとすればお前の好きな人間の女の乳房にも匹敵する栄養分が取れるかも知れん)
『不味いんだよ、隕石の味がな!』
(もう切るぞ。お前との会話で他に集中出来なくなるのは困るからな)
 デュアンはアルッパーとの通信を切る。
(これからが大変だよな。あんな二十人の面倒を俺が見なくちゃいけない。格付けが趣味とはいえ、あの二十人だぞ。野郎は兎も角としても女は碌な奴が居たもんじゃないし)
 あら、あなたは--その時、デュアンに話し掛けるビーデル声の科学教師が一人。
「お前は……誰だ?」
「そうだったわね。あなたはアルッパー君の相棒だけど会った事なかったわね」
「まさかと思うが、カカL型宇宙の関係者か?」
「正解、初めまして。私はセニア・グラニア・エルステッド……ねえねえ、アルッパー君は何処なの?」
「不満ばっかり垂らすから刺身にしようか考えてる」
 その受け答え有り--とエルステッドは溜息しながら呟く。
「とりあえずアルッパーは地球圏に居ない事は伝える」
「最初からそう言わなくちゃ--」
「ああ、デュアン先生とエルステッド先生が仲良く会話してる」「何時から関係持ってるのよ!」「殺しちゃって良い?」そこへ木戸、大和、美桜が仲良く現れた。
「何してるのかな? 授業は」と思いながらデュアンはインビジブル化したデュアンロールで現在時刻を確認。「ああ、授業は終わってたな」
「酷いわ、デュアン先生! 私を惚れさせるだけじゃなくて同僚の先生にまで手を出すなんて!」
「そんな関係じゃないし、お前らに興味ない」
「それ以前に先生同士の会話には何か風紀の乱れを感じますわ」
「何気ない会話だし、この女が一方的にして来たんだ」
「あらあら、早速モテモテ?」
「残念だが、俺はハーレム主人公じゃない」
「残念です。私がもっと、先生好みの性格だったら良かった」と言って美桜は突然窓を開ける。「さよならデュアン先生」
 美桜が窓から飛び降りようとしてるのをその場に居た三人と一名の人外が止めたのは説明するまでもない。
(オイオイ、このクラスはやばいぞ! 今はまだマシでもこれから先、俺はやっていけるかな?)
 この学園では教える教科は国語、数学、社会、理科、英語、体育は基本。たまに情報、家庭、美術、技術家庭を教えたりする場合もある。但し、デュアンはそれら一般的な強化ではない。特別講師である以上は彼が教えるのは……魔法。しかも基本的な白魔法、黒魔法ではない。
 グラウンドにΔ組の生徒二十人を集めるデュアン。
「お前らのその格好」
「普通だけど?」
「ひょっとして先生はミクちゃんが『ブルマ』は居てるのを気にするの?」
「そっちじゃない。『ブルマ』を未だに認める学園である事に正直驚く限りだ」
 ブルマ……それはあるインフレ至上主義のアドヴェンチャー物の登場人物ではない。それは全男子の憧れでもある女子体育着の事を指す。ブルマとは基本的にはブリーフの形をしており尚且つ藍色。青ではないし紫でもない。そんな物をどうして興奮するのか? 俺はしないが説明しない訳にはゆくまい。そもそも男が女のパンティーに憧れるようにそれに近い形を履いたブルマにも男は憧れる。中にはブルマ目当てで借金返済を企てる伝説の教師も居たな、落ちぶれる前の映画監督が主演してたな。そんな訳でブルマに憧れる男は未だに健在。
「とまあこれくらいの説明は兎も角」デュアンはある事に気付く。「何故女子全員のブルマは全て色が違う」
「はあ、下心丸出しじゃないの?」
「良いじゃないか、良美ちゃん。俺なんか良美ちゃんのピンクブルマは好きだぜ」
「そっちだ! ええと」デュアンは言うべきか悩むが、格付士として自ら貫く。「青山は一般的な藍色だが、上田は朱色、河北は桃色、木戸は黄色、野口は緑色、冬樹は灰色、美桜は黒色、大和は白色、そして鷲塚は橙色……統一くらいしろよ」
「何全て言ってるのよ、この変態教師!」
「良いでしょ、先生。先生好みにもっと食い込みを--」
「もう良い、授業に入るぞ」
「授業って女のブルマを紹介する物なのか?」
「お前は授業受ける前にライトノベルを更衣室に仕舞え、取り上げるぞ!」
「これはライトノベルではなくジキルとハイドで--」
「どっちみちここに持って来るな、鈴村!」
「恭介たんはオタクですからね」
 お前が言える口か--デュアンは溜息混じりに大和武に言う。
「ところで聞かないのですか、先生?」
「何だ、大和?」
「彼と私が兄弟かどうかについて?」
「どうだ?」
「こんな五月蠅いのと繋がってはいない!」
「ええ、こんな生活習慣の乱れた人と関係ありません」
「ああ、わかった。これからデブの事を武、五月蠅いのを葵と呼ぶ」
「じゃあ私の事を翼ちゃんって呼んでね?」
「お前は区別つくから呼ばねえよ!」
「それで何するの、先生? ひょっとして呪い?」
「恐い事言うな、美桜」と少し引き気味ながらもデュアンは説明し始める。「そろそろ授業について話すとするか」
「まさか留年しない方法とか」
「普通に頑張れば留年しないだろうが」と若島津にアドバイスしながら説明を続ける。「ここでやるのは魔法に欠かせないランニングだ!」
 生徒二十人の心は一つに成った……悪い意味で!
「聞いた事がありませんわ、魔法使うのにランニングが必要だなんて」
「いくら先生の彼女でもこれはないわあ」
「ランニングしただけでマナが獲得出来るとは思わないよ」
「はうう、私はランニングが苦手ですぅ」
「散々言うなあ、だが」デュアンは咳き込んで次のように反論。「魔法を使って相手を倒すにも結局はスタミナが必要なんだよ、特に持久戦ではなあ!」
「だからってランニングよりも先にマンドラゴンとか木ノ根とかを調合して何チャラかんチャラがないと」
「はあ、あんたって本当に魔法使いなの?」
「そうだそうだ、お姉さまの言う通りだあ!」
「魔法使いだ……但し、他の連中より少々やり方が大胆過ぎる嫌いがある」
「あーあ、折角持てると思ったのに結局何時ものランニングかよ」
「馬鹿にするなよ、真殿! ランニングは基礎だ! 魔法使いに成るには指輪とか何とかとても特別で過酷な修行を要する……そんな物は巨人の星やエースをねらえ見たいな間違った特訓法が招いた思考停止だ! 特訓なんて物は昔から今でも至極当たり前のやり方が最も効率が良いんだよ!」
「で、でも俺の親父は養成ギブスとか兎跳びを推奨してたぞ! 他には重たい下駄を履かされたりとか」
「養成ギブスは却って肉体を傷付ける。兎跳びは腰痛に成るだけで効果はない。他には重たい下駄を履いて通学……ダイエットしたいのか?」
「ウウ、言われてみればあれを履いて通学すると日に日に痩せてゆくよな」
「そうだ、それが間違った特訓法だ。だからこそ現代では男塾的な修行法よりも科学的な修行法にシフトされる。それでもたまに最強の弟子育成漫画みたいな修行法がこんな世の中で好まれるのは一重に人間の心にトンデモ修行法を好む習性があるんだろう」
「ああ、あの漫画ですね。サンデー首脳陣が……」「そこはここで紹介する物じゃない」白い方ではなく黒い方で紹介されるかもしれません。
「ううむ、だがランニングはわしみたいな年寄りには堪えるが」
「別に速く走れとは言わん。ランニングと走り込みは違うんだから。走り込みは速さを求められるが、ランニングは己のスタミナが求められる」
「正にパワプロ」
「そこ、ゲームの話はしないの」
「ねえねえ、そろそろランニングしましょうよ」
 じゃあ、位置に付け野郎共--デュアンは右手を上げながら彼らが開始線に向かうのを待つ。
「ところで開始線は?」

 ランニングは僅か二分で終わり、デュアンはいよいよ本題である魔法の授業を始める。最初は何と魔法陣……彼らに好きな模様を描かせることを勧めた。
(生徒達が描く魔方陣に魔力はない。これは一種の美術だ。魔法陣が綺麗なほど、魔力が宿る。そして授業が佳境に迫れば俺は生徒達に巨大で綺麗な魔方陣を描き、衛星軌道上で隕石ばかり食ってやがるアルッパーを狙い撃ちする)
 デュアンがこの授業をするのは一重に嫌がらせの為……メアリー・スー共は今か今かと嫌がらせの準備を進めるのだった。


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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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