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雑文特別編 一兆年の夜外伝甲話 豪傑、ここに終幕

 どうも最近は日曜の方が怠惰になった自分darkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が土曜にちょっとだけ更新しました。読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>または<青魔法の章>をクリック。
 じゃあスローモーションで行こうか、外伝を。

 IC(イマジナリーセンチュリー)三年二月九十八日午前八時零分零秒。

 ここ秘境神武天同豪の間。天井を見上げるのは齢六十二にして十の月と三日目に成る神武人族の老年は上体を起こす体力はなく、呼吸するのも苦しい状態。それでも側に居る齢三十五にして五の月と四日目に成る神武人族の老年に差し掛かろうとする者と齢三十四にして五の月と二十九日目になるクレイトス人族の熟女と齢十四にして一の月と五日目に成る神武人族の少年と齢九にして九日目に成る神武人族の少年が居た。
「もうすぐわしは死ぬ。わしは、わしは」
「わかるよ、爺ちゃん」
「コラ、烈! ちゃんと豪様と--」
「良いんだ、夏代(かよ)。こやつは狼(ろう)に似てわしにも似る。礼儀が出来ないのも無理はない」
「駄目だよ、烈君を下にするような言い方は」
「兄貴と呼ぶんだ、耐(たい)」
「御免、烈君……じゃなかった、兄貴」
「全く兄弟揃って狼の至らぬ部分を似やがって」
「その狼は……何処じゃ?」
「狼は……あの子は--」
 狼は旅を続けててもうここに帰る事はありません--夏代は真実でない事を良い、安心させようとする。
「そうか」
 豪は死に際にしてようやく狼が届かぬ場所へ言った事を認め始めた。
(そうか、わしも、狼の所へ行くのだな。食らいしモノが突然やって来て本来わしより長生きするはずだった狼を連れ去った。ずっとわしはあやつの事を信じようとしなかった。認めたくなかった。でも今ではようやく認める。大丈夫だ、わしも付いて行くから)
「豪様……これから全生命はどう付き合えば宜しいのでしょうか?」
「彼らは突如として、やって来た。つ、ながり、をしら、ない」
「無理しないでよ、豪。僕達四人だけで話し合うからゆっくりしないと」
「フフ、じゃが死にそうな生命はどうして、もゆっくりは……はあ!」
 豪は最後の力を振り絞り、仙者独特の呼吸法を以て身体を通常時に戻す。
「ふう」豪は上体を起こしながら驚きを隠せない極(ごく)夫妻と烈、そして耐に向かって……「後数十秒だけ語る」
「後数十秒? お爺ちゃんはまだ大丈夫だ--」
「後数十秒しか話せん。これから食われしモノはあらゆる生命に死を与えてゆく。そんな時にお前達は彼らとの対話を継続するのだ。決して恐怖に怯える事もなく、決して振るわす事もなくあらゆる限りを尽くして彼らとの共存を図れ……」
 それが天同豪の遺言と成った--言い終えると共に彼の頭は枕に帰る。
「お爺ちゃん!」
「豪様アアア!」
「豪様、気をしっかり!」
「豪、死なないでよ!」
 四人は豪を蘇らせる為にとうとう、自分達以外の者を入れる。豪に対して応急処置が行われるものの……時間だけが過ぎる。一日、二日、三日……掛けた。それでも天同豪は目覚める事はない。永遠に……



 IC(イマジナリーセンチュリー)三年十二月十四日午前八時三十分六秒。

 月日は流れ、二人の兄弟は両親の墓前に白米が入ったお椀を添える。齢十七にして四の月と十六日目になる神武人族の少年と齢十二にして三の月と二十三日目になる神武人族の少年がお辞儀をする。
「お父さんが旅立って二年、お母さんが旅立って一週間になるね」
「お前だって気を付けるんだぞ。俺と異なり、寿命は短いんだから」
「烈が長生きしすぎるからよ」
「兄貴と呼べ、耐!」
「そうだね、兄貴。ところで豪が言ってた言葉を覚えてる?」
「お爺ちゃんは見もしない連中との和解を望む。正直外に出た事ない俺としてはさっぱりだ」
「でも外に出なきゃ。何れは外にね」
「恐いな、そんなの」
「恐くないよ、僕達が外に出たら」
「違う。外に出て見もしないあいつらと遭遇して平気でいられるかを」
「平気だよ、僕達の気を以てすれば」
 だと良いな--烈は微笑む。
 こうして主役は代わり、新たな時代を迎える……


 という訳で主人公をようやく孫の世代に譲った流れ。とにかくタイトル通り最初の仙者は大往生を果たし、一代飛んで三代目仙者が主役を務めます。なお彼の話は短いので第甲話だけで終わります。
 以上で外伝の簡単な解説を終えたいと思います。

 さあ、まもなくZシリーズも終わるぜ! スパロボのファンである自分としては正直Zシリーズやαシリーズよりも初期シリーズの方が完成度は高いと思ってる次第。まあ、革新的なのはαシリーズで変化球が強すぎるのはZシリーズ。但し、αシリーズは最初だけ完成度高すぎたせいでその後があまり宜しくなかった。対してZシリーズは最初が賛否両論過ぎて後の作品は正直そう言った酷評とどう向き合えばいいのかという局面に立たされたと断言しても良いですね。まあキングオブファイターズで言えば初期シリーズはオロチ篇でαシリーズはネスツ篇、Zシリーズはアッシュ篇と喩えればわかりやすいかな? つまり第三次Z天獄篇のラスボスはアサキムかも知れないね……もしくは太陽の子として復活したアドヴェントか? これだけは言える……メカ化したガドライトや地獄篇のエピローグに出て来た蟹座の人じゃないのは確かだ。ちなみに魔装機神シリーズは回収する必要のない複線だけ残して幕を閉じた。まさか三邪神もヨーテンナイ様も前座だったとは!

 それじゃあ何時もの奴を載せるぜ。



 予定日不明    第五十三話 再誕の火 真正神武最後の最高官 作成日間
            第五十四話 再誕の火 男女は運命に導かれて 作成日間
            第五十五話 再誕の火 火は日を呼び寄せる  作成日間
            第五十六話 再誕の火 再誕の灯火       作成日間

 『二つを彷徨う魂』を追記修正含めて完結するまでに多分二年掛かる。それまでモチベーションを保てるかどうかだ。何せ小説家とは魂を削る職業だしね。
 それじゃあ今日はここまで。時事ネタ? 明日になれば解禁出来るし、結構。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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