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雑文特別編 一兆年の夜外伝乙話 命のサイクル

 どうもさぼり癖が益々酷くなる自分darkvernuです。
 始める前に『格付けの旅』が土曜日に数行更新しました。読まれたい方はカテゴリ欄の<格付けの旅>または<青魔法の章>をクリックして下さい。
 じゃあ行こうか、遠すぎる過去へ。

 夜は何時も生命の活動を鈍くさせる。そう、秘境神武という場所のある者達以外は寝静まり、長い冬を越えるべく冬眠を始める時代……天同豪は三十にして三の月と二日目に入ろうとしていた。
(要の第二子が産まれる。今度は女の子なのか? それとも男の子であるのか? それも想念の海から聞こえる声に従う以外ない)
 豪は木々に囲まれた場所で座禅を組み、目を閉じる。それから両の手を組み、両の肘は出来る限り円を描くようにする。そうして彼は予報を始める。
(水の、大地の、山の、火の、風の、空の、重力の、そして宇宙に生きる一兆年の神々よ! 何を思い、何を為し、何を視られますか!
 我々全生命体に神々の意志をお教え願いたい! 我々はその代わりとして一度の汗と涙の結晶を神々に捧げる所存で御座います! なのでどうかどうかどうか……)
 豪の瞳に映る映像は黒から灰という色に、赤く青い色、やがては想像の海である桃色を越えた色に変化。そこから映し出されたのは灰色が中心部に青い色を宿し、苦しそうにする姿。青い色を取り出そうとする朱色と橙色、蚊帳の外で必死に祈る緑色。それから無事、青色が鳴き声を上げながら灰色から取り出され、皆を喜ばせる……が--
(こんな情が感じられない結末を……そんなはずは--)
 豪の両眼が開け始めた瞬間、産声が耳に入った。
(聞こえる! この声は誰の者でもない。産まれたのか、新たなる仙者が!)
 座禅を解き、立ち上がる豪。そして、声の発する場所に向かって走り出す!
(間に合ってくれ、間に合ってくれ! こんな事は悲しすぎる!)

 豪はようやく辿り着く。そこには産まれてくる赤子を祝福するような活気さはなかった……一つの命が誕生し、一つの命に終りを告げた後--誰もが母親の死を悲しむだけ。
 駆けつけた豪に初めて声を掛けたのは齢二十六にして三の月と二日目に成る弟の武。
「遅すぎるよ、兄さん!」
「ああ、遅かった……武よ、最後の言葉を聞いたのか?」
「聞いたさ、要が言いたい事を……聞く機会さえなくしてどうするんだ、僕は!」
「オギャアオギャア!」
 新たな生命は鳴き声を上げるだけ。齢二にして十の月と一日目に成る兄は只、母親が寝てると思い必死に起こそうとするだけ。
「ねえ、おとうちゃん? どうしておかあちゃんはねてるの?」
「それはね、極。母ちゃんは想念の海に旅立ったんだよ」
「ねえ、おきることあるの?」
「この世ではもう起きる事はない。だから極……そっとしてやりなさい」
 右手に極を抱き、左手に赤子を抱く武。それを見守るしかない豪。
「済まない、要。祝福さえ出来なくて!」
「兄さん……兄さんだけでも祝福してくれ! 僕達は要しか頭に入らないんだ! だから祝福するんだ、でないとこの子は抱えてしまうんだよ!」
 弟の思いに答えるように兄は只一名だけ……「おめでとう、そして有難う!」と祝福した。
「こちらこそ有難う、兄さん! やっぱり兄さんは強いよ!」
「いや、弱い。こうしてお前に後押ししないと新たな仙者を祝福出来ないんだ……弱くて当たり前なんだ!」
 とうとう目から酸味のある水を流す豪。
「あれ? おじちゃんいたいところあるの?」
「アア、痛いんだ……心が!」
 じゃあぼくがなおしてあげる、いたいのいたいのとんでけ--極は豪の胸に右手をやるとそう唱えた。
「有難う、治ったよ……ああ、治った!」
「よかったあ」
 豪はこの時気付く……狼族のように群れを好かない新たな仙者の未来に! それを後日、武に告げると--

「ああ、つまりこの子は狼(ろう)で良いんだね」
「この子を支えるのは極しかいない。俺達と同じように兄弟で支え合わなくちゃいけない」
「だよな。仙者はどうしても群れに合わないかもね。だって兄さんがそうだし」
「馬か鹿か、お前は」
「ハハハ、だよね!」
 この会話で豪は新たな事にも気付く……この会話を最後に二度と武と会わなくなる事も!


 まだ銀河連合は出ません。というかそろそろ人族以外の奴を主役にした話もやろうかな?
 来週に続く……

 それにしても駄目大人党は来る日も来る日も失望させたり、糠喜びさせたりと何がしたいんだろうね、って。まあ、サイボーグ化した総理がいつも通り働き盛りなせいなのか各所で八面六臂な働きをしてくれて有り難いよ……とにかく特定アジアの三ヶ国や中核派を始めとした反社会的団体をぶっ潰してくれたら自分としては有り難いね。取り敢えず関係ないけどパヤオは口を出すな! 仕事もするな! もののけ姫が住む森に永住して残りの余生を過ごせ、この老害め!
 という訳で今日はここまで。若造は適当に過ごすぜ!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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