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格付けの旅 Gネスαの攻防 ユナイテッド・フェイカー・フリーダム 完結編

「フフフフ、相棒が心配なのかしら?」
「将棋を眺めてる時に不意討ちとは随分焦ったババアだ!」
 振り向くとそこにはかの国の手先にしてカルト集団の広報を務めるピンハネアイドルによく似た顔した女が秀美の右米神に銃を突きつける。
「油断したわ。大人しくしてると本気で思ったわ」
「どのみち将棋の勝負はマイマイの勝利よ。でもね、あなたは勝負の結果がどこへ転ぼうとも私達二人を纏めて倒す算段をするわ。GOのように!」
「将棋に勝つのはアルッパーだ。何故なら奴は鯨外生物である以上は奴の頭の良さを甘く見るなよ!」
「ふうん、信じるのは良い事よ」
 別に--素っ気ない回答をした。
「かの薬物疑惑のある女優の態度ね」
「あれと意味は違うわ、α・グネ。デュアンはほんの短い付き合いだけど何となくわかったわ。双方は共にチームワークが極端に欠如してるわ!」
「そんな事はどうでも良い。それで徳川家の末裔を人質にとって何をする気だ?」
「決まってるわ。あなたを--」
 油断したな--問答無用で風系下級魔法でα・グネを攻撃!
「しまった! 何て男!」
「全くよ! α・グネはともかくとしても私が近くに居ながら容赦なく攻撃するなんていかれてるわ!」
「そんな事はどうでも良い。それよりも将棋の……この盤面は!」
 アルッパーとマイマイの対局は既に九十九ターン目に入っていた。その盤面は実に奇妙でまるで一マスのみ開けた状態で互いがどのように動くかを探り合うが如く!
「よもや縦より俺からもお前からも八マス進んだ所で全駒を横にも後ろにも展開しようか!」
「お前こそ同じだろ! どうするんだよ、こんなプロ棋士が失神するような駒配置しやがって!」
 先に動けば負ける。そんな状態は即ち先手した方が時間切れ敗北を意味する。だが、この将棋では先手は決まってない。よって膠着状態は続く。互いに考えに耽る。
(将棋は駒の奪い合いさ。アルッパーは奪いたくてもそれが出来ない。何故なら駒を動かせば駒を奪われるからだ。これは先手必敗のボードゲームにある一種のジレンマさ。駒を殺すチェスも先手必敗の点では同じ。さあ、どうする?」
「余所見するなあ、デュアン・マイッダー!」
 α・グネは呪術を放つ--お札十三枚がデュアンの各部に張られた!
「これは……まさか!」
 そう、そのまさかよ--α・グネは藁人形と釘、そして金槌を取り出す。
「させる--」
「ヒッヒャアア!」α・グネは先ず、藁人形の右手首に釘を打ち込む。「先ずは右手から」
 アグアアアアア--翳した右手首から激痛が走り、叫び声を漏らすデュアン。
「次にい」藁人形の右肘に釘が打ち込まれる。「じわじわとお」
 コノババアアア--デュアンは右手を押さえながらα・グネを睨む!
「いけない!」秀美はα・グネが落とした銃を拾うと引き金を降ろして彼女に向ける! 「α・グネ、覚悟オオ!」
 弾はα・グネの後頭部に向かって音よりも速く螺旋を描きながら突き進むが……無情にも弾はポッポコーンのように弾かれた!
「無駄よ、小娘。私を誰だと思ってるのよお!」藁人形の左足首に釘は打ち込まれる。「私はこの宇宙の神、α・グネよお!」
 神がどうだっていうかああ--右膝を付き、激痛を誤魔化す雄叫びを上げるデュアン!
「神は全ての資産を持つのよ」今度は左肩に釘を打ち込むα・グネ。「だから金のない小娘の銃弾なんて意味ないのよ」
「だからどうしたのよおお!」残り七発の銃弾をα・グネの各部に撃ち込む秀美。「お金が支配する世界なんて不平等だわ」
「でも真理よ」右太腿に釘を打ち込みながら秀美の問いに答えるα・グネ。「私がこの宇宙を金の世界にしなくても何れ全生命は金に屈するわ」
「それでも命は金では買えないわ!」
「いいえ、買えるわ。例えばこうして--」α・グネの釘は無情にも藁人形の心臓に打ち込まれた。「死を買うという意味ではね」
 ア、グ--心臓に穴が空いたデュアンはうつ伏せに倒れた。
「アハハ、情けない死に様」
「全く神に挑むから死ぬのよ--」
「誰が死んだ?」
 何--α・グネと秀美は互いにデュアンに目を向けた。
「自動蘇生魔法……俺が零秒で使えない訳ないだろ?」デュアンは先程の傷が何事もなかったかのように起き上がる。「魔法とは『契約』でもあるのさ」
 契約……それは人と人との約束事。文字通り契りの約定。人は契りを交わす以上はそれを反故にしてはならない。もし反故する物なら社会的制裁を受ける事と成る。二者間の契りなら軽く済むが、会社同士に成れば話は新聞沙汰へと発展。反故すれば会社その物や社会的にも被害は甚大。故に契約を交わす物はくれぐれも注意を払おうか。
「一瞬で全ての札を無効化するなんてエエ!」
「さて、俺は少しずつ『裏技』を使うか。先ずはこの一帯にどれだけのお金が埋蔵されているか確認--」
 させると思うか、『イカサマ』師め--α・グネは再びお札をデュアンに貼り付ける!
「またかよ、呪いってのは。だが、予め言っておくが二度目は『因果応報』だ。やればお前が苦しむだけだぞ」
「ハッタリだわ。そんな口車に乗ると私が思って?」
「俺を誰だと思う、神が恐れて殺しにかかる男だぞ!」
「ま、まああれだけ理解不能な事したら殺しにかかっても不思議じゃないわ」
 イカサマ……別名、裏技でもある。名称に関する事柄はともかく詐欺師がよく行う手口。デイトレードの世界のみならず古今東西のあらゆる人間が勝ち上がる為に行うズル。イカサマの例を取れば十面ダイスを転がす際、普通に投げるのではなく、横回転させながら投げるという手法。これにより、数字の大きい目や都合のいい目を出しやすくする。他には株式市場に於ける物だが、誤発注という機会を利用して安値に成った高額株を大量に買う。元通りに成った所で一斉に売り捌く事で儲けるという物。但し、こちらは運の要素と違法ギリギリである故に何度も出来る手法じゃない。他にはオークションに於いて入手する為にサクラを動員する事で誰にも買えない金額で購入する手法。これは完全に違法な手法。よって善い子は絶対に真似しないように。以上の事柄よりイカサマは勧められる物ではない。
 説明する余裕あるかアアアア--胸を押さえながら叫ぶα・グネ。
「信じられないわ。本当にデュアンを呪ってるのよね?」
「やり直しよ。また札を貼り付けて--」
 止めておけ、α・グネ--別の札が貼られつつも溜息を吐くデュアン。
「お金が全ての世界では私がこの宇宙で最も強いイイイ!」
 α・グネは別の藁人形に変えて再度、胸に釘を打ち込むが--
「ヒギャアアアああ、ア有り得ないいい!」
「だから警告しただろう、『因果応報』だと」
 因果応報……それは世の中の理として頭に入れないと成らない四字熟語。意味は辞典に載ってる物を引用すれば良い行いにはよい結果が、悪い行いには悪い結果が付き物。本来は善悪問わずに用いられるべきだが、ここでは通説の悪い行いは悪い結果を招くという前提で説明を進める。例えばかの会社のかの寺田貴信によく似た男は金こそ全てとプロ野球の買収にも新規球団参入、挙句にはウジテレビを乗っ取るという野望の元に日出ズル放送の買収を開始。様々なメディアを使い、買収の正当性を訴えてウジや日出ズル放送を悪者に仕立て上げて最後はウジと和解するという決着。他には轟盲牌政権の郵政民営化の野望成就の解散総選挙に乗っかり、静香ちゃんの対抗馬として出馬。結果は落選するも話題と成った。こんなにも滅茶苦茶な事をしてきた彼だが、その報いは訪れた。奴は事もあろうに虚偽記載を行い、経営悪化を誤魔化す為に粉飾決算を行った事が発覚。こんな想定の範囲外の展開にドラえもんのパチモノな男は今まで持て囃したマスメディアにも見放され、最終的には牢屋に送り込まれ、贅肉を搾り取られた。まあその後はかのタラコ唇とコンビを組むなどして復活するけどかつての栄光はもう無く、残ったのは品性の欠片もなく、フェアな人を馬鹿にするという愚行に走る哀れな人間。他の例を挙げるならK-1であろう。かの谷川何とかさんはテイルズで有名な作曲家に名字が似てる人の対戦相手として事もあろうにぬるぬる柔道家を採用。奴は桑田の親友を引き連れて登場。そこまではいい。問題はグローブに勝利マンバリの凶器、柔道着に特殊なオイルを仕込み、それを予め着て試合に臨んだ事。対戦してすぐにバテンカイトスの作曲家と名字が似てる人は気付き、審判に抗議するけど何故か取り合わず、しかも殺人一歩手前まで殴られ続けてようやく試合終了。そりゃ激怒して然るべきだろう。その後、ネットや様々なメディア、視聴者からの抗議でぬるぬる柔道家は無期限停止処分。試合はノーコンテストと成った。彼等の報いはそれだけには留まらず、ぬるぬる柔道家はその後、復帰するけどジャックに噛まれた最初の一人と名字が似た人と対戦して桑田の親友が見てる中でボロ負け。しかも内容に抗議するという男らしくない行為までやる始末。一方の谷川何とかさんはそんな事もあってなのか気が付くとK-1は解散して彼は路頭に迷う。もう一つ他を挙げるなら八百長一家であろうがこれ以上は説明するのは面倒なのでここで締める。
「強さに於いて上下で決まる場合は如何にして世界に愛されているかだ……だがお前が苦戦してるという事は既に世界から見放されてるという証拠だ」
 その時、α・グネの周囲に全宇宙から札束及び硬貨が集まる--全ての者からお金を搾り取り、デュアンを倒しにかかる。
「ヒヒヒヒ、お金は力だわ! あなたにはこれだけのお金は背負えないわ。そして--」
「ハ、俺の力が削り取られてゆく……って言わせんのか?」
「でもまずいわ。お金が全てα・グネに集まれば私達に勝ち目はなくなる」
「……どうかな?」
「これで……終りよおオオ!」
 α・グネは札束による窒息攻撃--狙った相手に億枚以上の札束を貼り付けて呼吸不全にする物--を仕掛けるが--

 一方のアルッパーとマイマイは--
「やるな、アルッパーとやら!」
「俺に目潰しを五万回も行おうかあ、マイマイとか言う二本足イイ!」
 既に将棋を放棄し、殴り合いを行う。
「何度も目を潰したはずなのに気合で治すか、アルッパー!」
「俺の潮をくらエエエ!」
 アルッパーの潮吹きでマイマイは十メートル飛ばされる。
「そのまま俺に食われろ!」
「何のお、イデデ。俺は負けない!」
 マイマイはアルッパーの顎に右膝蹴りを与える。そして、素速くアルッパーのデコまで移動すると右踵落としから派生するように膝を乗せてアルッパーを地面に叩きつける!
「さすがに鯨相手に自衛隊で培った秘技は出来ない、か」
「俺が地面に叩きつけられたあ!」
 アルッパーは再度潮吹きでマイマイを吹っ飛ばすも、マイマイは好機と捉える。それは高度十五メートルから一気にアルッパーへの肘による攻撃を仕掛け、アルッパーを再度地面に叩きつけた!
「俺をクッションにするな!」
「ウグウ、おかしい!」
 マイマイは異変に気付く--自身の膝から肩が脱臼している事に!
「この隙に!」
「待てアルッパーとやら! 空を見よ!」
 何が……ありゃあ何だあ--空から大量の札束と硬貨が何かに集まるのに気付き、叫び声を上げるアルッパー!
「ウググ、この勝負はお前の勝ちだ。だから俺をあの場所まで連れて行け」
「俺に命令すんじゃねえ、二本足イイ!」

 アルッパーが嫌々ながらマイマイを問題の場所まで運んだ……するとそこには焼け焦げた死体と札束の鎧を着たデュアンが立つ。
「何て事だ。α・グネ様が死んでしまうとは!」
「オイ、二本足イ! 一体どんなトリックを使った!」
「え? 簡単な話さ。α・グネが自滅したんだよ」
「まさか札束で窒息死したのがα・グネなんて! トリック以前の問題よ」
「まあこれでこの宇宙の支配者は俺に成る……つもりはない」
「だが、俺も敗者だ。御覧の通りこの腕じゃあ人の上には立てん」
「自業自得ね」
「だが諦めんぞ。俺は何度だってお前をアプローチしてみせる」
「まさかα・グネとマイマイが敗れるなんて--」
 てめえは引っ込んでろ、GO--但し恫喝は相変らずGOを失禁させる。
「でもそんなにお金を持っても使う道はあるの?」
「お前まだ居たのか、レオ!」
「だって支配者が倒れた今じゃあこんなの只の紙切れと金属の塊だよ」
「そうね。結局こうゆうのは私達にも余る物よ。何時も通り流通させる以外にないわね」
「だが支配者をどうするか決めないと。デュアンが無理ならアルッパーが--」
「俺も断る。支配者がそんなに美味しいか!」
 結局彼等三人と一匹は支配者不在の宇宙を共同管理する事に決めた……

 一方のデュアンとアルッパーは時空の切れ目を見つけると後二分で入ろうとする。
「あのお金は前と変わらず宇宙中で力の権威としてばら撒かれるぜ」
「俺達に金は必要ない。あんな物は非力な連中同士で共有すればいい……がせめて募金とか博打に使わないで欲しい」
「お前が言うな、二本足!」
 だよな--そう言って二つの罰当たりはこの宇宙から姿を消す……


 黒魔法01 Gネスαの攻防 END

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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