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格付けの旅 宇宙は危険が一杯 打ち切りは忍び寄る

 デュアンは現在、かの中華大陸にある天下一武闘界でベストエイトまで進出中。
(案外奴等の戦闘力はS人襲来前で良かった。『1000』を超えるのが一人も居ないから魔法無しでやれる)
「あのターバン野郎、強い!」「いかにも魔法使いの格好して攻撃が素早い!」「こうなったら『Zランク戦士』を招集しないとなあ」残り七人はデュアンの強さに畏怖する。
(まずいぞ、こりゃあ! 確か宇宙は害虫駆除に乗り出す際には『どう考えてもこんな展開はないだろう』というような展開を持ち込んでくるぞ!
 それは『御都合主義』と呼ばれるものを!)
 御都合主義……それは創造主がネタに詰まった際に使用するリーサル・ウェポン。これが発動する条件は様々だが、使用すれば超宇宙の魅力を激減させるに十分な効果を発揮。なのでかのダスティーさんの『それがどうした!』と同様に最強にして何度も使用出来ない武器。
 例を挙げるならかのそうつー超宇宙圏にある伝説巨人超宇宙では伝説的な『その時Iは発動した……』が有名。当時、打ち切りの横槍が発動したとはいえ、この一言で全てを丸く収める辺りこの超宇宙の最終局面に多くの魅力が詰まり、後の平行宇宙では二つの物語が展開され、御都合展開の中身が見せられる事になった。他にはかのえすの超宇宙にあるデウス若本が支配する世界で一番目の未来が見れるケータイ所有者ユピテルがヤンデレに突き落とされた際に死んだはずのテロリストが超常的な力を備えて再登場して、ユピテルを助けるという展開。この展開には本来、魅力が詰まってたテロリストを創造主がいくら気に入ってるからと言って無理矢理復活させて挙句にユピテルを助けるという展開に難儀を示す者が多数出現し、賛否両論を呼ぶ事になった。三つ目の例ではかの三竦みエース超宇宙圏にある星の海超宇宙では第一期目と第二期目の魅力まで半減させる第三期目衝撃の『実はデータだった』という御都合展開。それまでの感動やら血の滲むような戦いを全てデータの一言で済ます展開には今まで付いてきた多くの者をゲンナリさせ、超宇宙の魅力を激減させた。
 なので三つの例が挙がるように一番目の例みたいに成功する保障はなく、二つ目の例になる危険性が高い。下手をすれば三つ目の例のように今までの苦労を灰燼にさせる事にも繋がりかねない。
(……そんなこと考える内に準決勝進出、と!)
「勝者デュアン……の前に大会よりデュアン選手にエキストラバトルが用意されます!」
(来やがったか、<アラレ>最強の『Zランク戦士』ってのが!)
 デュアンの後方より空を自由に飛ぶ八人の超戦士が試合台に降り立つ!
「あれが大統領が言ってた無茶苦茶強い魔法使いか!」「フン、期待はずれだったら承知しないぞ!」「ヘッ、先鋒はこのセイヤ・アルマークが出るぜ!」「待て、お前じゃすぐやられるぞ!」八名は左からヨーゼフツー、一・ノア、谷本ミクトラン、ろぺっと、イナカッペジェネラル、諸星シン、セイヤ・アルマーク、モンキー・パズー。
(危ない名前群だな。知ってる奴が果たして居るのか?
 そんなメタメタした話はいい! 問題なのはこいつらの戦闘力が最弱でも万は超えるという話だ。俺がいくら強くても『メアリー・スー』だと気付かれたら横槍が待ってる……)
「まずはセイヤ・アルマークが出るぜ! 受けてみろ、俺の宇宙を!」「おおっと最初は先天性『ヘタレ』の代名詞セイヤがデュアン選手に挑戦します!」デュアンは額に汗水を垂らす。
「おいおい、どうゆう展開をすれば俺が挑戦されてる存在になるのかわからんぞ! 俺はまだ準決勝に--」
「細かい事は気にすんなって! 俺のエイトセンシズはお前を倒せと叫んでいる!」
「そもそもエイトセンシズはそんな意味では--」
 五月蠅い、くらえ--セイヤは開幕早々どこかで見た事あるような技を出す!
 デュアンは音速を超えた拳打の前に仰向けに飛ばされる!
(どこが先天性『ヘタレ』だよ! 俺の計算では百八発もの拳打を一秒間に出してる! しかも俺を排除する為に宇宙があのセイヤに力を与えてるせいで一発一発が重い! 意識を持ってかれそうだ……!)
 間一髪で場外ギリギリに落下したデュアンは全身の痛みに悶える!
「あのデュアン……あれで死なないなんて! セイヤの代名詞である狼の牙を以て風の如き拳打を食らえば戦闘力『1000』あっても間違いなく死ぬはず!」
「一さん……感じます! あの者から溢れるエネルギーが増大してるのを!」
 何--ノアはヨーゼフツーの言葉に思わず耳を疑う。
「本当だ! あいつはあれだけの打撃を受けてるのにもう立ち上がってる!」
「モンキーの言ってることは正しい。セイヤの攻撃が全く効いてないだと!」
 ノア、ヨーゼフツー、モンキー、諸星は恐怖で顔を引き攣る! 一方で--
「あのターバンめ、やるじゃないか! まあ俺様の相手にはならんが」
「おら、何だかワクワクしてきたぞ!」
「世の中にはこんなに強い奴が居るんだね、お父さん!」
 谷本、ロペット、イナカッペジェネラルはデュアンの潜在能力の高さに喜びで一杯だ!
(コラコラ、勝手にそう解釈するな! 俺が立ち上がるのは寝てると余計に痛みが残るからだ! それならいっそ……休憩くらい--)
 セイヤは先程の技をまた打ち込む--デュアンはもう一度仰向けに飛んで、セイヤの後方で場外ギリギリまで飛ばされた!
(今度は食らいすぎて痛覚が麻痺してきた……だから立ち上がるのは楽なんだよ!)
 セイヤは三度同じ技をかけるが、今度はデュアンがその技よりも早く右へと移動し、回避!
「躱すだと! あれだけ食らっておきながら!」
「ぜえぜえ、俺に二度も同じ技を使うな! お陰で予備時間がどれくらいかわかっちまったよ!」
「じゃあこの技なら……グベエ!」
 予備時間がわかりゃあカウンターだって取れるんだよ--技を出すよりも早くデュアンは右ストレートをセイヤの右頬に当てる!
「もういっちょ……くそ!」
「掴んだぜ、デュアン。お前は確かに速いし、強い!
 だが素人の打撃は目を瞑ってでもわかるぜ!」
 掴んだ状態から片手で三度放った技の強化版を出すセイヤ!
 あっぶねえ--それを徐々に取り戻しつつある超反応で全て回避!
「馬鹿な! あのラッシュを近距離で躱すとは!」「しかもセイヤが初めて見せる技を!」「ほほう、面白い奴じゃねえか」諸星とノア、谷本は三者三様の反応を見せる。
「確かに俺は格闘の素人だ! けどなあ--」
 また素人のこ……アエバアア--セイヤは近距離でなおかつ掴んだままである事に気付かず、自身の持つ技よりも速い打撃を五発全て受ける!
「俺を誰だと思う……お前らには紹介しとくけど、格付士だぞ!
 だから格闘の素人であっても戦闘の素人じゃねえんだよ!」
「オノレ、ターバンの分際でZランク戦士である俺より強いなんて事はあってはならん。力の差を徹底的に見せつけてやる!」
 セイヤの肉体は発光し始める--思わず掴んだ手を離し、距離を取ったデュアン!
(オイオイ、俺のノートによると……こいつはかの先天性『ヘタレ』の代表格だぞ! なのに、どれどれ……あった!
 こいつ--主人公に関するノート五十五冊目--によるとこいつの声に聞き覚えがある……そう、Nタイプのあれに。だとすればまずいぞ!)
「どうした! そっちがこないならこっちから行くぞ!」
 セイヤは両手から光の塊を六つ放出--それらはデュアンに向かって放たれてゆく!
「当たるかよ、そんなもん!」
 見える--鍵をかける音と硝子が割れる音が混ざり合う効果音を放ちながら、セイヤはデュアンの動きを読む!
「はああ、あっぶねえぞ! なんでかの機動戦士が使う遠隔操作型の武器のように使ってくんだよ!」
「さすがはセイヤさん!」「操気弾を知らないようだな、阿呆が!」「しっかしあいつ良く粘るよなあ!」「まさか……な」ヨーゼツツー、ノア、ロペット、諸星は諸々の反応を示し、一方はセイヤの勝利は揺るぎない物と確信し、もう一方はデュアンの底知れぬ強さに畏怖を抱く。
(更にどっかの聖闘士が使いそうな技を使ってくるなんて聞いてない! ってかバトル物と関係ない消える魔球を操気弾に入れるな! 野球は野球ものの宇宙でやってろ!)
 デュアンは反撃に転じる--相手の動きの先を行く消える操気弾と音速を超えた一点集中の拳打をくぐり抜けて右ストレートを放つ!
「魔術師が蹴りを使えないと誰が言った!」左ハイキックでセイヤの米神に当てる! 「左手を挟まなかったらやられていた!」
「このままじゃセイヤさんが危ない!」「何か強くなりすぎてるんじゃないか、あいつ!」「まさか……噂で聞くあれじゃないだろうな」イナカッペジェネラルとモンキーと谷本はデュアンの正体に勘づいてくる!
(セイヤに集中しすぎて周りの反応に気が向かなかったが……まずい!
 このままじゃ横槍が--)
「受けろ、俺の宇宙を!」
 その一瞬の油断が勝敗を決めた--狼の牙を以て風の如き拳打の改良版を全発全て受け、場外に仰向けに飛ばされる!
「はあはあ、お前は強かったが俺の敵じゃなかったぜ!」
 飛ばされたデュアンは壁に激突--壁は粉々に破壊され、後には飛ばされたデュアンが飛ばされた姿勢に倒れる!
(横槍がなければ俺は好き放題戦ってたんだが、やっぱ駄目だった。『メアリー・スー』は古代に於いていろいろやり過ぎてほぼ全ての宇宙に嫌われてやがる。ここも例外なかった。まあ結果はどうあれようやく取り戻せたぞ、力を!)
 勝者セイヤ--審判の声と共にデュアンの敗退が決まる!
「ここまで良く保った方じゃないか、あいつ」「見て見て、ノアさん!」「馬鹿な、止めの一撃を食らって立ち上がるだと!」「どうやら決定したな」「まさか僕らの星を?」「ああ、『メアリー』じゃワクワクしねえ!」セイヤ以外のZランク戦士はデュアンの正体に気付く。
「いでで、言っておくが横槍はやめろよ!」
「そうはいかないぞ、メアリーめ! このセイヤの目が黒い内はしっかり止めを--」
 枷を外すぜ--デュアンは零秒で風系上級魔法をセイヤにぶつける!
 アベシ--セイヤは力を取り戻したデュアンの一撃を食らい、会場より五キロメートルまで飛ばされた!
「アア、セイヤさんが!」「今度は俺が相手してやる!」ノアは横薙ぎも出来る左突きでデュアンに迫ろうとするが--
「待って下さい、この者の力があればもしかすれば<クウラ>の魔の手からこの宇宙を救えるじゃないでしょうか?」
 突然、二人の間を止めるように別境界の神々しい男が立つ。
「お前誰だよ? 超電磁ロボの頭の方に座る奴と同じような声をして」
「僕の名前は上杉マーティ。実はメアリーである君に頼みたい事があるんだ」

 時は一年を過ぎる……だが、デュアンは年を取らない。
(奴等惑星アラレには倒すべき敵が居るとか。そいつらは惑星<クウラ>……なんて言うが俺にとってはどうでも良い。俺が興味を示すのは何でも向こう側に『メアリー・スー』が居るとか。『メアリー・スー』と呼ばれる俺にとっては向こう側の『メアリー・スー』が誰なのか見当が付くけどな)
 デュアンはZランク戦士を全員乗せた宇宙船の牢屋でノートを広げながら思考する--目的地に着くまで静かに。

 時は二年、そして三年の月日が経つ……それでも年を取らないデュアン。
(デュアンロールを取り上げられた俺は何も出来ないと思い込んでるようだが、魔術回路には必ず俺の元に戻るよう刻まれてある。
 そんな事はいい。どうやって宇宙の神々からの横槍を受けずに事を済ますか? またアルッパーと喧嘩するか? いやいや、命に関わる! それともいっそ横槍を……痛いから嫌だ。うーん、思い付かん……俺はこんな事を三年も考えてたのか?
 何が神々を超える存在だ! 全然進歩しねえじゃねえか! 横槍を恐がって何も出来ないんじゃゴミ屑以下の……そうだ!)
 デュアンの顔に狂喜の笑みが浮かぶ--三年かけて思い付く奇策に自画自賛するように!

 時は四年、そして五年……ようやく<アラレ>の主力は<クウラ>の第二艦隊と接触する!
 ン、何だ--デュアンは牢屋を開けたイナカッペジェネラルに叩き起こされた!
「デュアンさん、そろそろ行きましょう!」
「もう青年ご--」「早くして下さい、デュアンさん!」イナカッペジェネラルに襟を掴まれた状態で宇宙船の外に放り出されたデュアン。
(全くZ戦士は俺を牢屋に五年も入れておきながら扱いが……おや?)
 てめえは知ってるぞオオ--一年ぶりに会う懐かしい顔に募るに募った怒りを爆発するアルッパー。
「アルッパーだな。二十五年ぶりで何よりだ」
 ふざけるなああ--口から放射能の光を放とうとする!
「そこまで再会するのが嬉しいか? ならば、いっちょ--」
 ダマレエエエエエ--とうとう光線を放つアルッパー!
(とうとう本来の力を取り戻したか、アルッパー。じゃあ俺も--)
「出よ、デュアンロール!」
 一瞬だけデュアンが歪む--歪んだ先に間近で見ないとわからない紋様が彫られた経典が二重三重……と彼を覆い、アルッパーの放射能光線を無効化させる!
「てめえも力を取り戻したな! パワーアップした俺の一撃を経典如きで止めるなんて!」
「……暴れるぞ、アルッパー! 打ち切り物のようにはしゃごうぜ!」
「てめえはこうゆう時に……まあそれも有りかな」
 こうして彼等は光よりも速く対象に向かって激しく攻防を繰り広げる--周囲の被害も無視しながら!
「あの鯨を倒さないと!」「鯨の分際で!」「倒せるかな?」「やるしかないだろ、ヨーゼフツー」「このセイヤ様を舐めるなよ!」「このS人の誇り高き戦士である俺様がこんな鯨と戦わねばならないとはな」「おら、すんげえワクワクしてきたあ!」Zランク戦士は全員、船を防衛するべくアルッパーの対処へと乗り出す!
 邪魔をするなああああ--アルッパーは右螺旋による突進をかける!
「へえ、アルッパー君はそうゆう対処をするんだあ」「感心してる場合か、あの魔法使いを倒すぞ!」「他の艦隊との連絡はどうだ?」「問題なあい。既に二つのメアリーを止めるべく立場を超えて共闘を果あたした!」第二艦隊全ての船は全砲座をデュアンに向ける!
「えっと……あの船にある弾の速度は最大秒速九千六百くらい。一万に届かないのは光とかの……おっと!」
 一方のデュアンも最初から本気を出す--極限魔法を数百も自身の周囲に放出する!
「さあ、これなら横槍だって意味を為さないだろ? アルッパーを狙いながら他の連中を巻き込む……テロリストのやり口は時として己を守る盾と成るんだなあ」
 デュアンとアルッパーは約十年にもわたる殲滅戦の後、死闘を繰り広げながらこの宇宙を去る--後に残ったのは最早戦争する事さえ出来ずに自分達の銀河を焼き尽くされた両勢力の領域のみ。
「ウウウ、アルッパー君め! 次こそは必ず私の物にしてやるうう!」
 なおエルステッドはリメイク版では声変わりしている模様……


 白魔法01 宇宙は危険が一杯 END

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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