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一兆年の夜 第五十一話 光不変の先へと 前篇

 ICイマジナリーセンチュリー百六十七年十二月百十八日午前八時二分七秒。

 場所は真正神武西物部大陸付近応神海付近仁徳島北仁徳市第二地区五番地。
 空は銀河連合で埋め尽くされていた。生命は逃げ惑い、学者達の大半は己の運命を
悟る。
 そんな状況で戦う者達が居た。それは真正神武軍者と真鍋傭兵団。彼らは一般生命
の為に己の命を投げ出してでも運命に立ち向かう!
 ここ五番地で銀河連合に立ち向かうは真鍋傭兵団北仁徳支部。藤原小隊は第二地
区を任された。その中で八名からなるベアケット分隊が今回の主役。
 主人公は齢十九にして十一の月と二十四日目になるラエルティオ山椒魚族の新米傭
兵山一サンショウ六。彼は先祖代々から続く自分調子で働く少年。
 降り注ぐ銀河連合の落下進路を予測しながらベアケット分隊は残骸から残骸へと移っ
てゆく! 常に多対一を心掛け、多数とは相手しないように気を配る。
 始まりは数学記念館の残骸の中から入る。
(僕にはよくわからない? クマ孫小隊長はどうして今にも食われそうなこの島を死守し
ようとする? こんなにも食われてるんだよ? どうして?)
 安心できないイイのか、サンショウ六--心配してくれたのは齢二十九にして二の月と
二日目になるクレイトス獅子族の青年ジャンゲル・ベアケット。
「気付かれましたか、ベアケット隊長?」
 当たり前だろス、わかりやすいんだからス--横から口を挟むは齢二十五にして三の
月と三日目になる仁徳蟷螂族のタケナカノマルノオビ。
「口を挟むウウんじゃアアない、マルノオビ!」
 そうだ、そうだ--齢二十三にして四の月と五日目になるアデス羊族の青年メエメン・
メヒイスタはジャンゲルの意見に同調。
 んで、何を心配だ--齢二十七にして五の月と四日目になる仁徳人族の青年にして
副長を務めるスメラビノオオサガは話を進める。
「はい、実は古式神武のラテス島のように遅かれ早かれここは食われるのではないか
と?」
 そんな乃端弱音だ--齢三十にして六の月と七日目になる仁徳鬼族の中年鈴村きね
由は渇を入れる。
 けど実際問題じゃ無理な話だっの--齢二十四にして七の月と八日目になる仁徳鴎
族の青年カモノ・カーモネーはやや後ろ向きだ。
 だからって諦めたらそこで死んだも同じだい--反対に前向きなのが齢二十四にして
八の月と六日目になる藤原犀族の青年藤原サイ頭。
「サイ頭の言う通りイイ! 俺達は僅かアアな希望があればどんなアア望みなき事柄で
もオオ立ち向かわなければならない!」
 ジャンゲルの言葉はどんな反論も丸く収める力がある--ある者を除いて部下全ての
顔に迷いが消える。
(ベアケット隊長は強いし、頭が良いからいいんだよ? 僕は頭の出来も良くないし、すぐ
迷惑かけてしまう? どうすればいいんだよ?)
「『迷うな』オオとは言わんぞオオ、サンショウ六。もうすぐ二十歳にイイなるお前はオオ
それまでに迷えばいいんだ。たアアだし、オオそこにも限度はある。
 迷ってばかりのオオ者も傭兵としてエエ平常点ではない。ほんのオオ少しがイイ命取り
になるように。
 けれエエども迷いを知らない者も傭兵としてエエ平常点をあげられない。迷いとは考え
るウウことにイイ通じる。アア迷わないというのは考えて物事を決められないイイ者が陥
りやすい傾向。
 ならアアばどうすれアアばいい? 真んンン中の内のどれか好きな道を選んだ者オオ
こそ傭兵として平常点を得られる!」
 そ、そうですか--疑問系が特徴的な山椒魚族特有の訛りで溜息混じった呟きをする
サンショウ六。
「ジャンゲル端そうゆう奴だから難しく考える奈、坊主」
「さ、参考にします?」
「訛りのせいではっきり答えているように聞こえない」
 言うたな、サイ頭--鴎訛りで突っ込むカモノ。
「シッ! 風を切る音がする……急いでここから脱出しよう、ベアケット隊長!」
「オオサガよオオ、どこへイイ避難する?」
 両手両足の方角へ--北を意味する暗号を呟くオオサガ。
「相変らずわかりにくいス」
「仕方なイーね。兵士たる者は銀河連合に悟られないようにーイするだけでも一苦労」
「腰砕けはアアここまでアアだ! アアさっさとオオ両手両足へ急げ!」
 ベアケット分隊は北の方角を進んでゆく!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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