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一兆年の夜 第四十九話 燃える氷の怒り火(七)

 洞窟の出入口は一つ。そこから出てきたのは三体の若布型……正確には--
「気を付けろ、若! 奴等は六体以上いるかも知れない! 僕は見た目で数え間違えたせいでヒト菜を--」
「だから悔いる暇があるなら前に進めとさっき伝えただろうが! 我等は死んでいった者達の為にも残った者全て生き残るんだよ!」
 その通りじゃ--アラツネはある指示を出す。
「『四対一で対応しろ』と送るのか、イルカナ?」
 アラカツの問いにイルカナは上唇を隠す。それを見たイカレガは--隊列任でゆくぞ--と分隊員全員に伝える!
 小隊は密集し始める。それを確認した若布型三体は三角形が描ける隊列で接近し、距離が成人体型三十になると一斉に上下左右様々な回転をしながら挟み撃ちを開始!
 今だ--アラカツの指示と共に彼を含む九名は散開する!
 小隊と若布型は互いに二対一になる絶好の場面になるまで洞窟内を縦横無尽に泳ぎ回る!
(依然自分達利が少ない! 二対一になるのは真実じゃない! 自分達目的は『四対一』! 『三対一』ではこれも安心出来ない。若布型一体じゃない! ヒト菜死なせた若布型裸亀貝型潜ませてある。あんな身体では一体くらい潜ませてもおかしくないってのか! この……危ない!
 この場合三対一では安心出来ないのは父上話した銀河連合に都合の良い世界……ここはそうなんだ! だから四対一で対応しなくてはならない!)
 小隊と銀河連合達は互いに探り合う--開始して十六の分は経過。
「さっさと集まってくれないかな、雲丹さあ」
「私に頼んでも時機を早まらせないわ! だからひた……来たわね!」
 雲丹とナマンダ、それにイルカナとカブ弥が居る中で若布型は一体だけになった! 彼等は一斉攻撃をかける!
「出て来い、隠れた銀河連合!」
 ところが一斉攻撃で倒してみると中には何もなかった!
「どうゆうことよ? どうして中には居ないのよ、カブ弥!」
 ここでイルカナは全体図を見渡す--若布型の死体周辺には自分とナマンダ、雲丹にカブ弥しかいない。
 だが、イルカナは観察の目で見渡す。そこである物体が叫び続ける雲丹の中に入り続ける。気付いた彼は雲丹以外全員に発信する! 内容は--雲丹から離れろ--真正細菌族が行う戦法による死者を減らす為の苦渋の決断であった!
「ど、どうしたのみんな?」
「ごめん、雲丹。私達は……あなたと永遠に別れなきゃいけない
「先輩からは大量の真正細菌族が入ってるんだ!」
「え? まさかわをぃ……」
 そこで彼女はもう宋雲丹ではなくなった……海栗型銀河連合としてナマンダに襲いかかる!
 させるかあ--ヤッドンはナマンダを庇うように持っていた貝を彼女に放り投げる!
 海栗型は貝の頑丈さに思わず付近にある壁まで跳ね返り、更に跳ね返った! 跳ね返りながらも海栗型は剥き出しのヤッドンに突進!
「狙いが僕であることくらい承知だ! あの世にはお前だって連れてってやるからな!」
 ヤッドンは海栗型に全身を刺されながら彼女の亡骸に足を刺してゆく!
「止めるんだ、先輩イイイ!」「腰砕けた真似なんてどうかしてるわあああ!」「まさかヤッドンと雲丹は!」「また我は部下よりも先に生きちまった!」「ヤッドオオオオン!」彼等の叫びの泡を見たアラカツは奥歯を噛み締める!
(二体さっき倒したばかり……呆気なく終わったのに! なのにどうして雲丹ヤッドン呆気なく終わったんだ!
 答えてくれ、一兆年の神々!)
 ヤッドンは雲丹と運命を共にする……死体は天井を激突してアラカツの左を横切り、更に跳ね返る!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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