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一兆年の夜 第四十七話 質量は保存される(四)

 多分十時か? 俺はおっさんの部屋に入ろうと扉を三回叩く。音怪我しない程度なの小さい。一分経ったが反応ない。俺再度三回叩く。ども返事無し。なれば蝉族独特の五月蠅い声で--
「待て待て待あいうてエエ!」
 体型小さいせいか転がる音が僅かに聞こえたかと思うとすぐに扉を開く音がした! 目の前にはまん丸としたおっさん大原ダン児が現われた!
「もしかして六回くらい扉を叩いうえおた?」
「正解。御免、大原おっさん。小さい音!」
「気にするえおな。身体は大事である以上は一般生命の平均的な音量を出しうて扉を叩くえのは良くえおないことだ。
 そんなことよりも中に入れ!」
 俺おっさんの行為に敬意を込めて高度を地面に擦るギリギリまで下げながら中入る。
 部屋独身なら誰もがやる整理届かない部屋。新聞紙恐らく一の月より前の物は廃品回収しないま放置。食べ散らかしっぱなし皿に洗い物は一体いつやるのか判然としない程積み上がったま。でも俺の部屋に比べれば整理されている方。壁蝨族が生息しやすい環境の部屋で一つだけ綺麗に磨かれた物あった。
 それ望遠鏡。昆虫種族専用作られた軽量望遠鏡。持ち運びこそ便利遠いものの遠距離顕微鏡の性能高く、現在火の星を回る衛星まで見通せる程。
「言あいっておあいくが死あいうんでも片付あいうけんぞ!」
「じゃなくてこれで星を眺めれば良いんです?」
「だいうえろう……と言あいたいが一つ頼あみたいことがあいるんだ」
 頼みたい事? 慰め俺を誘ったんじゃない?
「生まいうれた時からずっと俺達の空を歪まいうせるあれを望遠鏡で眺あいうめて欲あしい!」
 あれ……か! 俺気なってた! 口伝五十以上の年より前にあれ発生した! 歪み銀河連合の襲来予め告げる。
 歪み大きさによって規模も襲来時期変わる。一等星ぐらい矮小、新月ぐらい小規模、三日月ぐらい集落規模三つとも短期襲来。半月なら県市を覆う規模でなおかつ中期襲来。満月ならかつて旧国家神武を食らう大きさの銀河連合襲来。期間長期。だが、お日様規模現在も続くあれは未だに記録ない。お日様場合は国を一つ食らえる大きさ聞き、長さ超長期。正直理論範疇しかない。
「いつまでだらだらと考えごとをあいする? さっさとわしの言わいうれた通ありしうてくうれって!」
 忘れてた! 早くしない! 俺せっせと土台が安定するようにおっさんと共に掃除済ませる! からすぐに望遠鏡設置して観測開始! うせ新しい発見は……何だ?
「ん? 早速発見しうえおたか?」
「何銀河が火の星付近にある?」
「はあ? お前は何眠たい事を言あいうか? よく見あいうて見あいうえろって!」
「いや、何度見直して火の星の衛星の一つを隠すように銀河があるん!」
「わしにも見あいうせろ! 何を寝言なん……本当にあいる!
 というか動いうてるような?」
 動いてる? それ本当なの? 俺再度望遠鏡を眺めた……けどわからない。というより遠すぎて動いているのかさえわからないものをどう……本当動いている? 気せいじゃない?
「動いうているえおかどうかはまた明日ここに来あい! ただわかいるのは火の星付近に銀河があいること自体吉の良あいくない報せおだ!」
「ええ。また明日お願いします!」
「いや、お願あいはこちらがあいするもんだ。互いに頑張ろあいうぜ!」
 明日あの銀河火の星を離れていたなら良くない報せは災いへ転じる。それ鶏量一の氷が密閉した状態で体積を増やしても一まま、水から水蒸気へ大量に変化しながらも鶏量一のままであるような……頭良くない例え。こんな例え読者を納得させるなんて無理! 帰ったら日記付けず寝よう!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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