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一兆年の夜 第四十六話 ニュートンが支配する世界で(六)

「もう始まってるぞ。わしらはこれ以上待てん。期待はしないが見事な複線回収劇にかける!」
 それを世間一般では--
「独り言を呟いている暇があるならさっさと始めんか。終わってもしばらくは叱らんので」
 結局叱る予定ですですね。えっとどうすればいいかないいかな? うーん……閃いた閃いた!
「まずは一部から五部までを整理します。第六部を始めるには途中から来た客の為に今までどうゆういきさつだったかを説明しなくてはいけません。
 第一部では天体研究家のとある親子は空最強の生物を懸けて喧嘩を始めようとしてました。子供は板垣ツル助。彼は父で『空最強の生物』である板垣ツル次郎に勝つ為にひたすら強くなり続けました。そんな彼も親子仲睦まじい生活がしたいタダっ子でした。彼は第六部に登場するであろう『万有引力』研究家近藤イノ左右衛門にお願いをして木造一階建ての古ぼけた家にツル次郎に飯炊きさせます。本当はこの場で喧嘩をするつもりでしたが、ツル助の心が恐がり、第二部に移ります。あんな望遠鏡を縦にも横にも曲げられたら喧嘩する気持ちになれませんよ、実際問題は。
 さて第二部では今度はツル次郎がツル助を迎え入れます。しかも六階建て煉瓦製宿泊施設に。んでツル助は第一部で行えなかったツル次郎への礼知らずとも言える態度で接します。そんなことをされて怒りの湧かない生命は居るかな? ただ怒りで済めばいいが、事もあろうにあの板垣親子ですぜえ! ツル次郎の怒りに共鳴するように何と隕石が降って来やがって! 建物の近くに落下したもんだから施設が揺れるのも無理はありません。二名はそんな揺れには気付きません。何故ならこの後、ツル次郎の怒りに呼応するかのように二体の銀河連合が現われます! まあこの辺はツル助が銀河連合二体に苦戦したことに業を煮やして二体を巻き込んでツル助のケツを叩いてツル助に最強であることを誇示します。ですが、ツル助は父ツル次郎の攻撃を受けても立ち上がり、ここに『空最強の生物』を襲名します。
 んで親子喧嘩している中でいろいろ動きがありました。それが次に振り返る第三部で御座います。登場生命はここで板垣親子から三十代の雌雄に移ります。隕石を研究しようとするミス・マハルーンと親子喧嘩を見ようと通りがかった野次者エリフュウリは隕石回収の際にマハルーンは転んで仰向けになったで御座る! ただ転ぶだけなら運がないという結論で済むが、マハルーンは科学者の閃きを持つが故にこうして『ホーラウス的転回』を閃いてしまったよ!
 さあ転びに転びまくって第四部に転がります! 閃いたのはいいに越したことはないのですが、仰向けではどうしようもありません。そこでマハルーンはエリフュウリに手伝いを要求。そうして元の体勢に戻ったマハルーンはエリフュウリと協力して先程の隕石を持ち上げようと試みました。すると、あまりに力が入りすぎて今度は二名とも仰向けになります。そんで隕石の方は宿泊施設の二階廊下に入ったよ、こりゃ。
 そんでまたいても登場生命を変えて第五部に飛びます。たまたま近くを通りかかった宿泊施設従業員リック・真鍋は外にあるはずの隕石が突然二階の窓から入ってくるもんだから恐がって自問自答なり、真鍋の踊りなんかの奇行をします。そんな様子を誰かに見られたらどうする気でしょう。見た生命は居ました。先輩従業員リザリウタ・メデリエーコフその者だった。運が良かったのかリザリウタも変な生命だったのか、先程までの行動がまるで見ていなかったかのように振る舞い、奇行は全て洗い流されます。それからリザリウタは隕石が入ってきたであろう窓の外を覗いてくれたお陰で第四部で仰向けになっていた二名の雌雄は助けられ、彼等を引き連れて外から五階まで駆け登ります。
 とまああらすじを流れるように語りましたが、いくつかの複線は回収されないまま第六部を迎えます。そもそも『エーテルホーラウ返し』とは一体どんな理論なのか? 更には隕石は何故降ってきたのか? 二体の銀河連合は何の為に親子を襲撃したのか? そして重要なのは隕石落下と銀河連合は関係するのか?
 第六部の舞台は親子喧嘩がちょうど終わり、四名が五階に駆け上った後から始まります。出てくる生命は近藤イノ左右衛門。板垣ツル次郎の付添い者にして挑戦者。彼は決着を間近で見ながらも二体の銀河連合の生死を確認します。結果は二体ともツル次郎の一撃に耐えきれなかった模様。そりゃあそうか。煉瓦の壁一層が壊れる程の力で吹っ飛ばされたら叶わんって。
『全くツル次郎には叶わンン。あのツル次郎に<空最強の生物>を明け渡されたツル助も中々の雄じゃアア。だったらあっしもそろそろ<空最強の生物>に戦いを挑んでみようかナナ?』
 勿論彼にそんな勇気が現在備わってはいない。何故ならイノ左右衛門が毎年ツル次郎に挑む際は鎧及び四本全てに最新の足斧でゆくのですから。ならば何の戦いを挑むのか?
 それは……心の呼応で銀河連合が寄せ付けられるかを試す為。勿論これも彼の専攻する『万有引力』における一つの主題。果たしてどうなるか?
『あっしがこうしている間に日が過ぎたではないカカ!』」

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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