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一兆年の夜 第五話 恐怖心と怒り(三)

 ICイマジナリーセンチュリー十四年二月二十七日午前六時五二分二十秒。

 場所は西物部大陸ユークリッド地方エウク村。
 幾何学川岸辺。そこに齢三一にして九の月と十一日になる中年が座っていた。
(俺にもう暦が造りえず。俺は左眼と共に学者といわれる誇りを失われし。
 あれ以来俺はイリュージョンセンチュリー制作を親友のキッシャ・キッシェールに丸投げよう!
 恐かった! 命の恩人であるヒュット・ヒッスイを思い出すのが!
 そして逃げきるつもりだった! 自らに芽生える赤いモノから!
 俺はそれ以来学者になる夢を捨てきり、宅配業に従事するることになった。
 俺は何もかも逃げきる! 家族を造るるというのも! 将来の夢を果てることも!
 赤いモノが何なのかを追求すべることも! 赤いモノを吐き出でしことも!
 残りしはただ恐怖心に怯える毎日を過ごす俺だけ。
 ササーキーの第一子としての誇るべきはもうどこにもありはしない!
 今ここにただのストルム・ササーキーの器だけ残さない。
 こんなのはもはや神々のみなのか、一族一の名折れ同然)
 そう後悔しているところに齢二二にして八の月と二二になる一名の青年がやってきた。
「ストルム隊長! 自分はプトレ燕族の沖田スラ貴と申されます!
 ゼノン村に暮らすメデス蠍族の学者キッシャ・キッシェールからの手紙を持ち参りあがった!」
「スラ貴君か! わざわざゼノン村からご苦労であろう!
 どれ、読みて貰うか」
 ストルムはスラ機から渡された分厚い手紙を読み始めた。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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