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一兆年の夜 第三十一話 雄は辛いよ(四)

 三日目の昼を迎っえた。報告を読む前にまっずは八等分したきな粉餅を食っべる。うむ、今一っつじゃ。
 気を取り直しって想像を働かっせながら読むぞ! えっとまずは--
「丹精込めた川辺プリを全て調べろなんて頭がおかしい所行じゃあ!」
 齢四十七にして十の月と十九日目になっる武内駱駝族のラーグダムはわしみったいに頑固な者じゃから只でっさえ睡眠をとらない二名にとって説得は容易じゃないっのう。
「銀河連合を放置する方がもっと頭のおかしい所行になりますぜえい!」
「そんな言葉がわしに響くかじゃあ! わしを誰だと思っとるんじゃあ!」
「集落唯一の川辺プリ収穫者ラーグダムさんっでしょ? 余りに夢中すっぎて今も独身の--」
「夢中だから雌が寄りつっかないのっではないじい! 雌が川辺プリの味を理解しないからわしの所に--」
「わかったわかったぜえい! 爺さんの気持ちは十分わかりまし--」
「お前みたいな顔の良い若者に細工無き雄の気持ちがわかるかじゃあ! それと同じでこいつらがどんな風に成長してるのかも全然わからんだろうじゃあ!」
 それじゃかっらラーグダムは雌に惚れられずに四十七の年になってしもうたのじゃ。そんっな勝手な想像はこっこまでにしよう。
 説得し始めて一の時が経過したがさすがに睡眠をとらないせいなのか逆に--
「睡眠をとらずにわしを説得するんじゃないじい! 睡眠は一の日二二平均七の時かけるのが効果的じゃあ!」
「睡眠時間っの話は後にっし--」
「するんじゃないぞじょお! 睡眠は全生命体にとって幸福が訪れる絶好の瞬間なんだぞじょお! それを腰砕けにすると痛い目に遭うぞじょお!」
「べ、別に自分はこう見えて元気一杯でえ--」
「どこがじゃあ! こうなったら二名ともわしの--」
 んん? それ以降っはこう書っかれてあるのう。
『爺さんは年に似合わず俊敏で一瞬で私達二名は昏倒した』と。そりゃそうっじゃろ。あやっつは元国家神武の軍者。ひよっこなら何名かっかろうとあやつに敵っわないぞ。
 そんな事っは後じゃ。息子達の報告にっよると五の時くらっい寝込んでおったらしいの。そのお陰で本調子でっはないっが起き上がるなりまた説得を開始したよ。お月様は大地を照らっす頃合いなのっにの。
「折角わしが丹精込めて八等分した川辺プリを口にしたというのにマダ説得したいかじゃあ!」
「多分美味しいけっど、どのくっらいの味が美味しい範囲なのっかわかりませんが、頂いった物に感謝を込っめて私はあなたに後数年長く生きって貰いたい所存であります!」
「なのでどうかそれ以降の川辺プリ調査にご協力を--」
「がああああ! そこまでわしの息子達を信用ならんのかじゃあ!」
「いえい、信用しているからこそ私は信用を罪深い使用法をする銀河連合を止めねばならないのですようえ!」
「お願いしまっす! 川辺プリの件は後ほっどこちらで支払っいますから!」
「はあ……後先考えたことあるかのうじゅう?」
 えっと報告によるとラーグダムはこれ以降何っかを知る口ぶりを吐いったとの事じゃが。
「わしは考えた事無いじい。それが原因で三の年より前に多くの仲間を大樹型に食われたじゃあ」
「その話を聞っかせて--」
「確かにお前らの気持ちもわからなくもないのうじゅう。大樹型が放った果物型と野菜型から民を守るという決意はじゃあ。わしだってお前達と同じくらいの頃は輝いとったのじょお」
「三の年より前かうえ。各地に出没した大樹型との戦いうえ。自分に父も参加しましたねえい。という事はもしかしたら父が言ってた無茶苦茶な先輩とは--」
「エリフェウトは非常に生意気な後輩じゃあ。あやつは確か五の年より前に病死したのじょお?」
「父の話は件が終わり次第で良いでしょうえ。それよりも--」
 ゴーリラーマの報告っではラーグダムは見たんっじゃと--エリフェインの背後に飛っんでくっる銀河連合人型を!
 伏せろ二名の若者じゃあ--という叫っび声に驚いったゴーリラーマとエリフェインは言われた通りに伏せると目の前に川辺プリが地面に激突っして八つ裂きになったと聞いたがの。
「もしっや……うわああああ! ぎ、ぎ、銀河連ごおおおお!」
「本当でエエエエええい!」
「叫び声を上げる前に身体を動かせじぇえ! 奴は……フンじゃあ!
 よくもわしの息子達を投げ……ドウじゃあ!」
 ラーグダムは人型が投げつけた川辺プリを口に咥えてゆく!
「だ、大丈夫なのかうえ?
 んえい? 自分の方に飛んで--」
 人型は二名にっも投げつけったのう。しかしそっれは--
「加えるなじゃあ、若者じゃあ!」
 二名を左右に突き飛ばしったラーグダムはゴーリラーマの川辺プリを頭突っきで八つ裂き……報告によるっとそれこそ銀河連合じゃった--裂かれた部分っから本来有り得ない赤黒い液体が飛び散っとるときた!
「本当に出った! それより--」
 ラーグダムはエリフェインに投げつけた川辺プリが落っちる前にそれを前右足で叩っき壊そうとしたんじゃが--
「じいさああああんでええい!」

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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