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一兆年の夜 第三十一話 雄は辛いよ(二)

 わしっは心配じゃ。一名息子のゴーリラーマっがちゃんとやってるかじゃ。
 ゴーリラーマの見方が出来れば苦労しないのに--といつも思うのじゃ。といっう訳でここから先はわしっは見ないが、報告にあった事をわしっなりに想像っし ながら進めるぞ。
 一日目の昼。ゴーリラーマは西地区のっとある農家に出向いったのじゃ。そこでは毎の年ずっと農作物の不作が続くほど厳しい状況じゃった。それを何とかしっようと息子はその農地の主でっある西地区のえっと……齢三十四にして九の月と二十七日目になる武内猫族のニャン太郎と話し合ったのじゃ。
「ここの土っは発育に向っかない。昨の年よっりも胡瓜の発育が宜しっくないぞ」
「申しわけにゃい。西地区の大地は年を追うごとに土の神様が元気を無くしてしにょうて。僕が何度も蚯蚓族や土竜族を移住させてもこの有様ですにゃ」
 ニャン太郎によるっと土の神様を元気づけっようと何度もそこっに蚯蚓族や土竜族といった土に栄養を与える種族の移住っを進める。或っは土にひたすっら水を与える。または別地区っから持ってきた土を盛っる。
 結果は現在っの通っり。ゴーリラーマに付き添う齢二十八にっして三日目になる武内山羊族のエリフェインは小声でこう言うったの。
 もしや銀河連合の仕業ではえい--と。それに対してゴーリラーマはこう返答する。
「その可能性は薄いっが調べる必要はあっるな。
 ニャン太郎殿。騒がせっますが、この農地を掘り返しって宜しいでしょっうか?」
「ええ! わかってまにゅか? 農地を掘り返すという事は蚯蚓族と土竜族といった種族を立ち退きさせるようなものですにゃ! た、確かに銀河連合は恐いですがそれでも賛成出来ませんにゃ!」
「事態は一刻を争うっぞ! 万が一に銀河連合がっいるなら農作物に紛れっただけで集落は食わっれます! その時、罪を背負っえるか?」
「い、言わせておけばにゃ! いいだにょう! 好きに掘り返せにゃ! もしもいなかったら土を撒き散らした責任をとってもらうにゃ!」
「何だかんだいって上手くいったなうえ」
「口数多くすっる前に作業を始っめるぞ!」
 ゴーリラーマとエリフェインは農地のすぐ近くにある物置場から円匙えんしや鍬といった
土を掘る物を手や足に取り作業を始っめる。
 最初は蚯蚓族他、土で暮らす種族を見つっける事。さもないっと掘り返っす前に
彼等を死なせては生命の恥として面を上げきったままの生活を一生送るからっのう。
その作業は二の時までかかった。
「こらレラ! いくら話を聞いたからって俺達を追い出すなんてお前らどうかしてるぞレラ」
「申しわけありっません、蚯蚓族のミミーズン殿。ですが、これは必要な事っであり
まして--」
「ラ必要という名文があれば何をやって良いなら好きにしろっもぐ!
 ラわしはその成果をこの目で見たるわっもぐ!」
「反対してるのか賛成してるのかどっちでえい、土竜族の美堂モグ乃えい」
「ラどっちもじゃっもぐ!」
「何だかんだ言って住民の説得は完了しったな。じゃあ次行っこうか!」
 実は住民共の説得はっかれこれ三の時かかった。時はお日様っがお月様と入れ
替わっる頃じゃな。
 本題はここからっじゃ。いかに掘っり進めるっかじゃ。ゴーリラーマとエリフェインっは
おにぎり二個をよっく噛んで咽に通しなっがらどのように掘ってゆくかを決めった!
「私とエリフェインは正反対っに螺旋を描くよっうに掘るぞ! いいっな?」
 了解でえい--とエリフェインの応答が周囲成人体型五っまで響くと予定通り螺旋を
描くように掘ってゆく!
 それから五の時っが経つ。お月様っは住民を眠りに誘う頃っじゃ。結果は--
「どうやら違うっとは!」
「あれだけ掘っておいて結局何も出ないにゃんてどうしてくれるにゃ!」
「申し訳ないうえ! 責任は後日とらせて--」
「今すぐ取らんかレラ! 後日なんて曖昧なんだよレラ!」
「やめんかミミーグレラ。申し訳ないンラ、息子の取り乱す姿を見せてレラ。
 別にすぐとは言いませんがやはり行動で責任を見せて下さいレラ。でないとンラ、
私らとて納得いきませんレラ」
「ラ早い話『さっさと銀河連合を全て倒して劣名挽回しろ』と言ってるっもぐ」
「ラあなたっもぐ? ラそれを言うなら『劣名返上』でしょっもぐ」
「ラ五月蠅いっもぐ!
 ラとにかくこの美堂モグ乃を恥ずかしくした責任は果たすんだぞっもぐ!」
「有り難う、そこまで励まっされると涙が--」
「ラ『励ました』と思うなっもぐ!」
 美堂モグ乃は昔かっら素直じゃない雄でのっう。そんな訳で迷惑をかっけた農家の
住民に渇を染み込まれった二名は今日は泊まり込みを許っされた。
 次の日の朝早っく。お日様が顔を出っす頃。二名は朝食を口にせっずにすぐ出発
しった--北地区にっある米農地っへ!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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