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一兆年の夜 第三十話 母はそれでも強い(五)

「おかあさん、さっきノおじさんモそうダケドあのおじさんハドウシテいとミタイナものトしろくてかたそうなものヲだしてるの?」
「それはね、あなたガ知るニハマダ早いわ。目ヲ瞑って顔ヲ伏せなさい!」
「で、でも--」
 私ハ強引ニマンマミーヲ育児嚢ノ中ニ引っ込ませたわ! 幼いマンマミーニハコンナ衝撃的ナ事ハ早すぎる!
「ど、どうするぶ? 私達で戦えぶ者は--」
「私の夫よッシ。だから私自身で決着を--」
「良くうないわ。一名でえ戦えば力あの強い雄があ勝つうって相場は決まあってる。だから私があ手を貸すわあ!」
「私の家庭問題よット! 部外者に出て貰うのは--」
「死んでーは元も子もないーでしょ? だからあちしも手伝ってーあげるー。ジャネットさんが死なないーように支援するーから!」
「みんな有り難うッタ」
 ジャネットさんノ体格ハ非常ニ小さい為、涙を流す姿ハハッキリしない。それでも彼女ハ私達ノ心遣いニ感動しているわ。
 彼女ハベーブミさんトキリッレモガ後方デ支援する体制ヲ確認するトスグニ突撃したわ!
 あ! 危ないわね! 銀河連合ハマウコウさんその者カモ知れないカラ動きトシテハ彼女ヨリモ良いわ! というか……くわ! ふう、心臓ニ良くないよ! それにしても二名ハドウヤッテ彼女ヲ支援するノかな? ってそんな風ニ考えてイル間に……ああ--
「キリッレモ行きまーすー!」
 キリッレモガジャネットさんノ間一髪ニ首ヲ挟んだ--身体ノ大きいキリッレモハ食べられることハないケド代わりニ針攻撃ヲ受けた!
「今よ、ジャネットさん!」
「首根っこをかみ砕くック!」
 宣言通り彼女ハ首筋ニ食らいつく! 力ノママニ噛み砕いた!
「見て見てぞう! マイコウさんが落ちてゆくわおう!」
「やったぶ、ジャネットさん!」
「はあはあッタ、さよならあなた……ッタ」
 ジャネットさんハ多分涙ヲ流してるでしょう--愛する夫ヲ自分ノ歯デ死なせた衝撃ト愛する夫ヲ解放したことから。
「はは、これでよか……あ?」
 え? あれ? キリッレモ? どうしたの?
「キリッレモガ突然倒れたわ! え? まさかマイコウさんガ与えた針攻撃は!」
「ミヒーリ! まさか銀河連合は……みんな気ヲ付けて! キリッレモノ首カラ大量の--」
「ああああッガ!」
 近くニいたジャネットさんヲ呑み込むヨウニ大量発生した銀河連合ノよくわからない黒いモノハキリッレモノ死体ヲ一瞬ニシテ痩せこけたモノニシタノミならず、ジャネットさんまで!
「わあああああッツ! こっちに来たわッツ! 逃げるわよッツ!」
 私達九名ヲ食らいニ黒い何かハ襲いかかる! 逃げる! 逃げる! でも--
「早すぎるぞう! 私の足では簡単に--」
 ママルネン・マダラオトさんヤ足ノ太い馬族ノ鉢観堂さんデハあの黒いノニ食われてしまう!
「おかあさん--」
「顔ヲ出さないで! あの黒いノニく--」
「きこえない? なんかガちかづくおとガするけど」
「あの黒いのでしょ!」
「ううん、そうじゃない。まえノほうから……あ、あのしかノおじさんだよ!」
 本当だわ! ど、どうし--
「あなたッツ! どうしてこっちに--」
「済まないトガ恵ッツ! 俺は結局罪を作って想念の海に帰るよッツ!」
 え? トガ頼さんノ右肋カラ出る血ガ尋常じゃない量ニ見えるけど……何て思考する間ニトガ頼さんガ黒いノニ突撃する!
「私達を置いて先に行かないでッツ、あなたああッツ!」
「子供達を宜しく頼むうううううッツ!」
 彼はそのまま黒いモノに包まれた--彼ハ先程呑み込まれたジャネットさんノヨウニ痩せこけた状態ニ果てた!
「ああ、おじさんが!」
 いけない! 私トシタことガマンマミーニ見せてハならないモノヲ見せるなんて!
「見たモノハ仕方ないわ、マンマーエ。でも見て御覧、あの黒いモノを!」
 ミヒーリニ言われた通り見るトあの黒いノハ形ヲ成してキリン? いえ蜂? 鹿ニモ見える。あれは何なの?
「おかあさん? あれってマサカきりん?」
「キリンニモ見えるケド違うわ!」
「そうじゃないノきりんだよ、きりん!」
「ですから何なのさ! どう見たッテきりんじゃ……あれ?」
 何カ思いつきそうダケド何なの? 何て考える間ニアノ混合型ハトガ恵さんニ襲いかかるわ!
「きゃッツ!」
 このままじゃトガ恵さんが! ダケド私ノ育児嚢ニハマンマミーが! どうすれば--
「マンマーエ? 袋に入ってたマンマミーちゃんはう?」
「何言ってるの? ちゃんと私のお腹に……!」
 居ない! どこにい--
「やいぎんがれんごう! おじさんノかたきヲとってやる!」
「マンマミーちゃんガマンマーエノ育児嚢カラ出てる! 誰か早く--」
 このままじゃマンマミーが! そうハさせない!
「ぼくノかんがるーけんぽうヲうけろ!」
「マンマミーハやらせない!」
 私ハ昨日ミヒーリトノ組み手デやった超低姿勢ノ構えカラ一気ニマンマミーノ前方ニ入るとすかさず……きゃあ! 角ニヨル攻撃デハナク前右足ニヨル蹴りデ良かった!
「おかあさん!」
「マンマミーハミヒーリノ所ニ行って!」
「ぼくダッテけんぽうハでき--」
「きゃああ! 銀河連合ハ私ガ相手するの! この攻撃ヲ受けてマンマミーハ受けきれるの?」
「そんなこうげきガなんだ……わわ!」
 ミヒーリガマンマミーヲ無理矢理持ち上げて逃げ……混合型ハ私ヲ無視してミヒーリノ所に!
「マンマミー達ヲやらせない!」
「すごぶ! 飛んできぶ銀河連合の踏みつけを流し受けなんど!」
「有り難うマンマーエ! でも加勢しなくテ良い?」
「私ヲ誰ダト思うの?」
「一名母あカンガルーのマンマーエちゃあんでしょお?」
「そうじゃない! 私は!」
 マンマミーノタッタ一名ノ母親トシテ絶対的ナ強さヲ持つマンマーエ・レヴィルビーなのよ!
 そんな恥ずかしいことヲ考えナガラ私ハ天同生子ノ構えヲする。それから円ヲ描くヨウニ動作シテ隙ヲ与えない連打ヲ浴びせてゆくわ! でも銀河連合ハ連打ガ続けば続くほど痛みヲ流していってる気が。
「何て考えていたら雌として……というヨリモ子供ガ見ている中デ母親トシテ恥ずかしいわ!」
 独り言を呟いた後、私ハキリ梨さんトキリッレモヲ思い出すノモ考えずニキリンノ構えデ動作ヲ大きくするわ! そのまま大振りニ右拳をはな--ググッツ!
「おかあさあん!」
「ガバア!」
 息ガ出来ない! 少し息ガ出来るように……そんなことヨリモさすが銀河連合だわ!
 隙ガ出来たらすぐ……って今度ハ私ガ防戦!
「このままじゃマンマーエが死んでしまおう!」
「来ないで! 私ハ母親ノ意地デ戦ってるのよ! ここで勝たなきゃあの者に!
 ミハエルト顔合わせ出来ないでしょおお!」
 たかが味ガ美味しくない理由デ喧嘩別れしたミハエルヘノ贖罪--そんな思いデ銀河連合ガ見よう見まねデ天同生子ノ構えヲしながら円ヲ描いて繰り出す連打ヲ受け続ける私!
 こんなことデ生子様ノ強さマデ似出来るト思ったら--
「的外れなのよおおお!」
 一瞬ノ隙ヲ見つけるト私ハ鶴翼ノ構えヲし、そこカラ尻尾デ支えナガラ左蹴りニヨッテ相手ノ体勢ヲ崩す! 体勢を整える間に私はもう一度天同生子の構えをする! 今度は直線に飛ぶ!
「無闇に突撃なんっど意味あるうの!」
「いえ、ちゃんと前羽ノ構えヲしながら飛んでるわ!」
 と私ハ前羽ノ構えガ最も……ってあの体格デ何回蹴りガ来るのよ--二回以上受け流し出来なかったわ!
 蹴りガ少し止まる隙ニ私ハ前羽ノ構えヲ解いた……いえ尻尾ヲスカサズ地面ニ立てるトドッチノ足ヲ使ったノカわからない蹴りヲ混合型ノ首筋ニ当てた!
「きまった! おかあさんじきでんノみかづきげりだ!」
 ちなみに教わったノハ今ハ亡き父カラだけど。やっとたお……れない?
「もうこれ以上はマンマーエでも危険だわッツ!」
「おばちゃん豚の底力をみせたぶ!」
「おかあさんはハぼくガたすける!」
 余りノ痛みデ今マデ軽快ニ動けたノニ今度ハ何故か! ああ、折角マンマミーガ袋カラ出て喜べるトイウノニそれスラ誉めることガ叶わずに……。
 みんなこっちニ来てるケド間ニあわ--
「僕ノ妻ヲやらせるかよ!」
 前方? やや上ヲ見るトそこには……ミハエル!
「脳天蹴りヲ食らえ!」
 そのカンガルーハ混合型ノ延髄ニ左足蹴りヲ食らわせた--口カラ内臓ガ出る勢いデ血ヲ吐いた混合型ハ前屈みニ倒れ込み、痙攣ヲ起こすわ。
 はあ、あんな恥ずかしげナことヲ吐くのは--
「大丈夫か、マンマーエ?」
「これくらい平気よ、ミハエル!
 再会して何だけど、どうすればいいの?」
「素直ニ喜べばいいさ!」
「あれだあれ?」
「この子は……僕ノマンマミー?」
 六ノ年ブリニ私ハ夫……いえ元ハ夫ダッタ者ト再会した。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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