FC2ブログ

一兆年の夜 第三十話 母はそれでも強い(三)

 朝ハ早い。日ノ出ト共ニ起きる。起きたらスグニ洗濯物ヲ取り込む。取り込んだら畳む。畳み終えたらマンマミーヲ起こすトイウ作業よ。
「起きなさい!」
「ふわ? おはようお母さん」
 起こしたら朝食ヲ作る作業ニ入り……あら?
「おはようマンマーエ。今日モ良い天気だねえ」
「おはようミヒーリ。いつから起きてたの?」
「あなたが洗濯物ヲ取り込んでる間ニ起きたわ。老者ハ朝ガ早いのよ」
 そういえばミヒーリハもう老年だったわね。それにしたってミヒーリニハ昨日カラお世話ニなってるわ。
「いいっていいって! お互いニ助け合わないと」
「ありがとうおばさん!」
「マンマミーちゃんニ礼ヲ言われるトおばさんモット頑張るわ!」
 頑張る作業ハサスガニ私ノ方ヘ集中させないと!
「じゃあ一緒ニ朝ご飯ヲ作るわよ!」
 私達二名ハ一ノ時ヲかけてソフィスメラトソフィスプリヲかき混ぜた料理ルギプリアヲ完成。意外ト火加減及び塩加減ガ難しい料理ダカラ形ハ綺麗トハいえないケドお味ハ--
「お母さん、これ美味しくないよ」
「塩ガきつすぎるわね」
「他ニハ水ニつけて早く沸騰させすぎたニガいけないわね」
 我慢して私ハルギプリアヲ完食。お口直しニ仁徳島ノ大地デ育った茶葉ヲ使用したお茶ヲ飲んでゆったりしたわ。その後ハ後片付けト部屋中ノ掃除、それに今日出す生ゴミヲ集めて外ニ出る。えっと村ノ中央ニゴミ出し場ガあるね。そこに袋ニ詰めた生ゴミヲ出すの。ただし何デモかんデモ袋ニ詰めるト後デ生ゴミヲ返却されるカラ気ヲ付けて!
 それら面倒ナ作業ヲ終えたら私ハカンガルー族伝統ノ拳法修行ヲ東地区ニアル誰モ居ない広場デやるのよ。今日ハミヒーリト組み手出来るカラ修行内容ガ濃くなるわ!
「毎日どれクライやるの?」
「ほんの一ノ時クライよ。それ以上ハ毎日やるノニ適さないわ」
 私ハアクマデ一般村民。軍者ヤ傭兵、旅者ノヨウニいつ何時デモ銀河連合ト戦うヨウナ死ぬ気デやるツモリはないんだからね。
「少し長いわね。筋肉痛ニナッテモ知らないわ」
「まあまあ。じゃあ始めるよ!」
 初め十ノ分ハ拳法独自ノ体操ヲシテ身体ヲ解す。次ノ十ノ分ハ腕立て、足筋ヲ行う。ただし腕立てハカンガルー族ニトッテ特殊ナ方法。尻尾デ立つト片手ノ平ヲ付けて尻尾ヲ離しナガラ肘ノ曲げ伸ばしヲするの! この動作ハ最初五回出来たら後ハ目標ノ十回マデ早く出来るヨウニなるけど、とてもきつい。だって片方十回済ませタラモウ片方モ十回済ませないトいけないわ。それニ比べて足筋ハ楽。ただし楽といっても二十回マデだわ。
「体力あるわね。若いッテノハ羨ましいわ」
「じゃあソロソロ組み手ヲ始めましょう!」
 組み手ハ昨日行われた寸止めト同じ。異なるトシタラ様々ナ型ヲ見せ合いナガラ相手を下すトイウ変化系統。主ナ型ハ昨日見せた鶴翼ノ構えヤ超低姿勢ノ構えダケじゃないわ。他ニハ天同生子ノ構えヤ鰐回しノ構えヤキリンノ構えトいった想像ガ難いものもある。ちなみに寸止めナノハ怪我ヲされたら拳法ノ練習ヲ怠る恐れガ高いのよ。
「はあはあ、十回中私ガ勝てたノハ八回。年長者ノ意地ヲ見せたわよ!」
「おかあさんよわいよ!」
「はあはあ、まだまだ修行ガ足らないわ」
 ちょうど一ノ時ガ経過したノデコレニテ拳法修行ヲ終了する。
 拳法修行ノ後ハ西地区ノ八百屋デ今日昼ト夜ノ食事分ヲ買うわ。えっとマンドロンハドノヨウニ稼いでるカハ秘密。
「たくさんかってるケドどこニソンナおかねガあるの?」
「内緒。マンマミーハ雄ダカラお母さんノ秘密ハわからなくていいのよ」
「ぶー!」
 農作業ガ本格的ニ開始される時間帯。私ハ活版印刷用ノ判子制作ヲ開始。
「もしかしてこれで--」
「外れ! これは内職ナノデお金ニならないわよ」
 内職ハ甘く見ないで。応神木デ出来た判子ヲ丁寧ニ彫る作業ハトテモ辛いわ。少しデモ彫る場所ガ異なるト最初カラやり直し。彫り異なった判子ハ廃品回収ニ出すシカないわ。
「やっと出来た……後ハ業者ガ来るノヲ待つだけ」
 待つ間ハマンマミーニ勉強ヲ教えるケドこの子ッタラ勉強ニなるトスグニ寝るフリヲしたり本当ニ寝るカラ困るわ。まあ私モ若い時勉強ニ困った経験があるカラお互い様だけど。
「一名デ勉強ヲ教えてるの? よかったら私モ勉強ヲ教えてあげるけど」
「え? いいの? 助かります!」
「ええー! べんきょうやめようよ! たのしくないし!」
「腰砕けナ事ヲ言わないの! 本来勉強ハ楽しくやるものです!
 だったらおばさんガ勉強ノ楽しさヲキッチリ教えますわよ!」
「ぶー!」
 ミヒーリガ私ノ代わりニ教え始める。初めハ勉強ニ熱心じゃないマンマミーモ何時ノ間ニカ勉強する楽しみヲ感じてる! 寧ろ私ノ方ガ勉強されてる気ガするわ!
「今日ハここまで!」
「ええー! ぼくモットべんきょうしたかったな」
「ありがとう、ミヒーリ!」
「どう致しまして!」
 あーあ、私モミヒーリミタイニ勉強させるやり方ガ出来ればなあ。

 昼食ヲ済ませて二ノ時ガ経過。昨日ト同じく十名ノおば様軍団ガ私ノ家ニ駆けつけたわ。話題ハ銀河連合果物型ニ関する暗い話ね。
「マンマーエ・レヴィルビーさんも気を付けてーね! 無闇に果樹園から果物を採るーと良くーないわ」
「果樹園カラ果物ハ採りーません! 八百屋デ果物ハ買いーますよ、キリン族ノ高橋キリ梨さん!」
「その八百屋に仕入れた果物に万が一銀河連合が入っていたらどうするッス?」
「そこまで安心出来ないー心情にならないーの、蜂族のジャネット・ジャパダさん。第一仕入業者もその辺は考えて--」
 キリッレモノ言葉ガ途切れるヨウニ誰かガ慌てて--
「た、た、大変だぶベーブミ!」
「ベーブタン! 何がた--」
「南地区に住ぶラクダ族のコブ平が……剥き出しに成っどしぶった!
「はい? もう一度言っぶ」
「コブ平が西地区の八百屋で買っどソフィスプリを摘みで食っぶ。そしたら銀河連合みたいに全身が剥き出しに成っどみんなに襲いかかったんぶ!」
 私ハ予想ヲ遙かニ超えた事実ニ頭ガ上手く作動しなかった……。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR