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一兆年の夜 第三十話 母はそれでも強い

 今日ハお昼。昼食ヲ済ませた私達ニトッテ辛い辛いお昼。お日様ガ熱くて今ニモ死にそうだわ。夏ハドウシテ暑いのかしら? お日様ガ高く高く現われるから? 暖かい風ガ来るから? 学者じゃない私ガ何ヲ考えても意味はないわ。
 あーあ、今ハ南ノ大陸プロタゴラスデマンマミート共ニ生き抜かないといけないって時ニコンナ辛い辛い……あら?
「あなたハタゴラス村ノマンマーエ! まあマンマミーちゃんハ随分大きくなって!」
「そちらハルギアス村ノミヒーリ。齢三十八ニシテ今デ何日目?」
 いけない! いくら私が雌とはいえ年を--
「三日目ニなったわ。あなたハ確か齢二十四ニシテ五ノ月ト十七日目でしょ?」
 良かったわ。ミヒーリノ袋ガ大きくて……あれ? 懐だったかな?
「ねえねえおかあさん?」
 あら? マンマミーが私に話しかけてるけど?
「このおばさんトしりあい?」
 そういえば私ガルギアス村ヲ離れてハヤ六ノ年ニなるわね。夫ト激しい喧嘩ヲシタノガ原因だったわ。
「ええ、あなたノお父さんノ姉だわ」
「おとうさん? だれ?」
 仕方ないよね。この子ハ現在齢六ニシテ十ノ月ト二十七日目になる。生まれガルギアス村デアル事モ知らずニ現在タゴラス村デノンビリ暮らす。私ハナンテ罪深いの! たかが好みノ問題デ夫ト別居生活なんて!
「そ、そんな二暗い顔しないの! そ、そうだわ! ここハおばさんお手製ノ絵描き歌デ和ませないと!」
「またただもの絵描き歌ヲするの?」
「ただものえかきうた?」
「そうよ。えっとこんな歌だったわ。
 まある描いててー! みーぎニ鈍角三角形ヲ描いてちょん! ひーダリ二逆鈍角三角形ヲ描いてちょん! 最後ハ丁ヲかーいて、はい! ただものガ出来あっがりー!」
「かわいくないよ」
「じゃ、じゃあ次ハおかもと絵描き歌ヲするよ」
 私ノ名前ハマンマーエ・レヴィルビー。みんなカラマンマーエト呼ばれる。
「四角描いてー! 頭ニ草ヲ一杯ちょんちょんちょんちょん! しつこいくーらーいちょんちょんちょんちょん! 四角のなーかニせーんヲいっかいにーかい! たーて線ヲちょんちょん! くーノ字ヲーちょん! 逆正三角形ヲかーいて、はい! おかもとガ出来あーがりー!」
 現在ルギアス村ヨリ北東ニ位置するタゴラス村デ一者息子マンマミート暮らす一者母。
「まえヨリいいけどつまんない」
「じゃ、じゃあ北川絵描き歌デ--」
「やめましょう。そんな遊びヨリ折角再会シタ記念ダシ三名揃って大富豪しない?」
「だいふごう? するする!」
「私ハ無表情札遊びヲしたいわ!」
 現在私達ハ昼食ヲ済ませて六ノ年振りニ再会したミヒーリト家デ腰砕けている所。
「さて、一番目ハ誰ニするの? 私はもう年ダカラ最後ニして」
「そうハいきません。マンマミーノ為ニモココハ私が!」
「ねえおかあさん? じゃんけんするの?」
 出来るト思う? 私達カンガルー族ニトッテ最終手段は--
「カンガルー拳法デ決めましょう。私ニ勝てたら最後ノ順番デ良いわ。でも子連れノあなたニ勝てるかしら?」
「腰砕けね! 私ハ雌じゃなくて母なの! 勝ってやろうデハないか!」
 ちなみニカンガルー拳法トハカンガルー族ガ身ニつける格闘技。銀河連合ヲ自らノ足マタハ手デ死なせて以降、全生命体ハ様々ナ力ヲ付けたわ。
 ある者ハ果物包丁ヲ鋭利ナ雄略包丁に。ある者ハ望遠鏡ノ技術ヲ用いて遠くマデ飛ばす望遠刀を。ある者は素足マタハ素手デ倒す技術を。
 私達カンガルー族ハ独自ノ拳法ヲ身につけたわ。カンガルーノ特性ヲ生かした機動デ銀河連合ノ懐ニ入るトスカサズ素手ニヨル連打ヲ浴びせて倒す拳の法。
 ただし、今回使う拳ノ法ハ相手ニ当てる為ノモノじゃないわ。
「どう! 私ノ方ガ強そうでしょ!」
「うわあ、おばさんハいまニモおかあさんヲたべちゃいそうだよ!」
 鶴翼ノ構えデイツデモ私ヲ倒せるヨウニしてるなんて! 私ハこうするわ!
「何タル構え! 尻尾ヲ立たせるなんて! マンマミーちゃんノ身ヲ危険ニさらす気?」
「え? おかあさんハドンナかまえしてる?」
 もう少し低く、そして低く、更ニ低く……今ね!
「わわ……あだ! わ、私ノ負けだわ!」
「やったわ……そうだ!
 マンマミー大丈夫?」
「おかあさんすごーい! まるでちーたーぞくミタイだったよ!」
「負けハ認める。けどコレダケハ言わせて!
 マンマミーちゃんガ振り落とされテモ知りませんよ!」
「御免なさい、マンマミー。怪我ハなかった?」
「だいじょうぶ! ぼくハへいき!」
 良かったわ。はあ、私ハ母親トシテマダマダ勉強しなくチャいけないわ。
 こうして順番ヲ決めた私達ハ無表情札遊びマタハ仙者抜きヲ二ノ時ガ過ぎるマデしたわね。
 そうしたら近所ノおば様方ガ十名モ私ノ家ニ来たわね。大きすぎてはみ出した者ガ二名ホド居るけど。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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