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今日は時事ネタを書く気が起きないからまた試作品を書いてみた

 どうもdarkvernuです。
 自分は政治を語るのが大好きな性分ですが、今回は何故か時事ネタを書く気がないので試作品でも書いてみようかな。

 遙かなる時代……。
 正しい歴史を記す為に歴史が修正される理想世界。
 人々は偉大なる存在を崇める為に敵を作り、彼等は一つになる。
 一つになるには偉大なる存在を崇めるよう心の教育をする。
 伝統よりも自由を。階級よりも平等を。家族愛よりも友愛を。
 そして、自分よりも偉大なる存在を。
 そんな理想世界に従わない者達は心も体も理想に矯正しよう。偉大なる存在は暖かく人々を矯正させる。これまで矯正された人々は自らの罪を認め、心も体も解放された。人々は偉大なる存在の為なら家族が過ちを犯す事も偉大なる存在に知らせるほど慈悲深い。それだけに家族以上に偉大なる存在を愛する。
 悲しい存在。偉大なる存在の命を狙う者。理想世界を破壊しようとする敵。
 敵は人々を惑わす。人々を自由からも、平等からも、友愛からも。
 そして、偉大なる存在からも。
 倒さなければ理想世界に平和は訪れない。塵一つ残さずに倒さなければ偉大なる存在は死ぬ。敵を倒す為ならば戦争は善き行為。戦争は敵を減らす手段。理想世界では戦争こそ平和だ。自由と平等と友愛こそ伝統と階級と家族愛を倒す切り札。自由と平等と友愛の為ならば伝統と階級と家族愛という敵を倒す。戦争こそ自由と平等と友愛を実現する。

 宇宙に進出しても偉大なる存在は必要。人々に理想世界を提供する為にも。
 スペースコロニーの社会になっても人々は偉大なる存在を求める。自由と平等と友愛の為ならば。
 地球と呼ばれた星から約130光年離れた移民国家コロニー社会主義人民連邦……。
 スペースコロニー5バンチの別荘。
 二階の寝室で青年は絶え間なく偉大なる太母(ビッグマザー)への愛を誓う。
「ビッグマザーよ。僕はあなたを心の底から愛おしい! 父よりも、母よりも、祖父よりも、祖母よりも、そして……はあ信心が足りないな」
 青年は後一歩に踏み出せない自分を嘆く。
「僕の愛は浅い。明後日の集会までに愛を深めないといけない。信心が足りないと立派な共産党員になれないよ。ビッグマザーへの愛は本物なのに最後の一歩を踏み出せないなんて……ん?」
 青年は扉から発するノックの音に気付く。
「ブラムヘイム。入っていい?」
「ミーシャか! いいよ、入って!」
 開き戸式扉はブラムヘイムの声と共に内側の左に開く。中に入ってきたのは白髪で紫の瞳をした少女。どこか人間離れをした白い肌と煌びやかな髪。それでいて人々を魅了しかねない美しい容貌。
 彼女の名前はミーシャ・ルーシェ。ブラムヘイムと呼ばれる青年の婚約者。
「また悩みなの? 私に教えて?」
「監視カメラがある所じゃ勘違いで愛情省の人に捕まっちゃうよ」
「大丈夫。ブラムにはリボーズやマルシャやフォルフスコリーニやババロナがいるじゃない。あの人達が居ればすぐに釈放されるわ」
「そうだよね。でもそれが悩みじゃないんだよ」
「まさかまだビッグマザーへの愛が足りないの?」
「そうなんだ。僕がこんなんでは父さん達の力添えがあっても共産党から除け者にされちゃうよ」
「大丈夫よ。ブラムの愛は本物だから除け者にされる心配はないわ」
「本当? ミーシャが嘘を吐いてるんじゃないだろうな」
「まさかブラムが私を矯正するの?」
「するわけないじゃない。だってミーシャは僕がこの世で最も愛した人なんだから」
「駄目よ、ブラムヘイム。二番目に愛した人にしないと警報が鳴るわよ」
「御免。二番目だったよ、ハハハ」
「ふふふ……」
「でもね。やっぱり一番にしたいよ。僕の愛するミーシャ・ルーシェ」
「愛情省に捕まっちゃうわ。外に行きましょう、ブラム」
「外ってまさか……待ってよミーシャ!」
 針鼠の形をした監視カメラにブラムの後を追う。全身を光らせながら。
 二人がやってきたのは別荘の離れにあるコロニーの断崖。崖から眺める風景はスペースコロニーらしく絶えず変化する宇宙の様子。二人は崖にある人工的な草原に尻を付ける。
「いつまでもこんな日々が続くと良いね、ミーシャ?」
「はい。私の愛するブラム」
「誰にも譲らないよ。父さんや母さん、お祖父さんやお祖母さん、それにミーシャへの愛は」
「私も譲らない。永遠にね」
「永遠……そうだね。僕達は永遠に愛し続けるんだね」
「約束できる?」
「もうしてるよ。君に」
 ブラムヘイムは仰向けに寝転がり、両眼を瞑りながら会話を続ける。
「幸せは誰にも侵せない。例えビッグマザーであってもね、ミーシャ?」
 一分経っても当の本本人からの返答はない。ブラムヘイム・リンドブルムは眼を開けた。すると--
「うわあああああああああ!」
 暗転。五年後へと戻されてゆく。
 場所はコロニー社会主義人民連邦5バンチ第3警尾官宿舎三階。とある個室。
 個室には一台の針鼠監視カメラが浮かび、寝台の正面にはホログラフが四六時中浮かぶ。
「うう、また悪夢。私は--」
 突然ホログラフからタンクトップを着た三十代半ばの女性が映る。
『おはようございます。ナンバー5-57-0127。
 朝です。7時です。今日は集会の日です。集会は朝9時に行いますので急いで警尾官服に着替えて出席しましょう。欠席をしますと愛情省より矯正通知が来ます。矯正を必要としない愛情溢れる人間でありたいなら出席しましょう。それじゃあ朝の体操を始めます。朝の--』
(朝の体操も集会への出席も人々にとっては日常。人々は日夜ビッグマザーへの愛を誓い続ける。家族よりも。愛が足りなければ愛情省で徹底した矯正が行われる。どんな内容かは知る必要はない。私自身はそんな事に興味はない。
 私が興味を持つのは復讐。父さんや母さん、お祖父さんやお祖母さん、そしてミーシャを殺した全てに復讐する事。私の復讐は誰に求める権利はない。例えビッグマザーであってもだ!)
 朝の課題を済ませた警尾官の巡査ブラムヘイム・リンドブルムは集会に出席する為に寮を出た。
(私の愛は家族とミーシャ。今では他の誰にも愛はない。私は復讐する為なら他人の愛を捨てる! 例えビッグマザーが相手であってもだ!)
 ブラムヘイム・リンドブルム。彼は復讐の先に何を掴むのか?


 冒頭から気持ち悪いと感じたあなた。それが正しい反応。もしも普通だと感じたならそれは病に冒されている証拠。とにかくジョージ・オーウェルの真似事をしてみましたけど上手くいきません。それだけ若くして墓の下に入ってしまったオーウェルの想像力と壮絶な精神状態は凄まじいの一言ですね。
 まあオーウェルと比べるのはこの辺にしよう。今回も先週と同じく出来映えを確かめました。舞台は移民船団国家。中身は宇宙に進出しても共産主義というゴキブリ思想が支配する理想とは真逆をゆく嫌な国。フランス革命のシンボルである自由、平等、友愛も蓋を開けてみると粛清につぐ粛清。矯正? いやいや反共の人なら誰でもわかるとおりあんなのはニュースピーク用語。言葉のレトリックだよ。
 とそれくらいにしましょう。この物語はどうゆう内容かを説明すると主人公である共産貴族の御曹司であるブラムヘイムが家族と婚約者を殺した者達に復讐するという実にシンプルだが極めれば行きすぎたお話。シンプルな部分である愛する者を殺した相手に仕返しする事はタランティーノの映画であるキル・ビルや谷口悟朗監督作品であるガンxソードなどでよくみかけるので珍しくありません。ただし、後者の部分が他とは違い行きすぎております。その部分は想像にお任せ下さい。
 物語をお読みになった方はこれがとても気持ち悪いと感じる理由を敢えて説明します。とにかく世界観がオーウェル原作の1984年の内容を知っていればこんな会話や説明など普通なのです。以上なのはどこまで異常な世界かと言う事です。ジョージ・オーウェルは従軍中に共産圏の兵士から発せられる会話を聞き、異常性に気付いた為、その体験を元に共産主義のおぞましさを訴えた2本のフィクション小説を書いた。それと同じようにこの試作品もオーウェル作品を真似る形で異常な世界観を出してみた。何が異常かはビッグブラザーにあたるビッグマザー。愛情省と言う名の粛清機関。何よりも主人公であるブラムヘイムの価値観も家族も異常としか言いようのない空気を醸し出す。まだ他にもありますがこのくらいにしましょう。
 なお今回はネタが思いつかないので暖めておいた作品を文章に表してみました。いやはやまだまだ修行しないと駄目だな。まあ次週からは自分の好きな時事ネタを書くかも知れません。
 以上で試作品の解説は終り。

 では二十六話の解説に入りたいと思います。今回は海が舞台という事もありましてシリアスに行かせてもらいました。主人公は二十五話と違って最弱になってます。怠け癖はあるわ、雌にうつつ抜かすわ、すぐに突撃しようとするわで余り良い印象はありません。ただし最後は一命前(一兆年の夜ではこの言葉が普通)になってます。まあ描写不足は心より申しわけ御座いませんが(笑)。とにかく今回の物語は仲間と周りの部隊員の死を通じて主人公である秋山サバ克が海の厳しさを痛感しながら生きる事の意味を見出してゆきます。まあ最初と最後の方がダイジェスト風になっている事につきましては申しわけありませんがそれで許してください(苦)。
 それじゃあ今回出てきたパルメニデノスとは海で採れる海洋果物。作中にも書かれてますが、ホエンラ丙と呼ばれる酸味を感じさせる栄養価が豊富。皮ごと食べられる柔らかさと野球球並みの大きさ。一度食べたら後は病み付きになる味。海洋種族の舌に合った果物だ。ちなみにホエンラとは現代用語でビタミンです。そしてホエンラ丙はビタミンCにあたります。
 次に海中用雄略包丁は何かを説明します。これは海洋種族用に作られている為、斬るという用途はありません。突き一点を重視しており、魚系でも持ち運びできるように長さは成人体型コンマ七以下(約一メートル以下)で抑えます。そして刃と柄とは1:6。よって柄のどこからでも噛み運びしやすく出来ます。ただし先端の刃は銅であれ、鉄であれ海中に長時間付けると錆びやすいので普段は袋で包んでてもさびを抑えないと駄目ですが(そこもちゃんと書くべきだった)。
 真正細菌とは何なのかは海と言えばバクテリアがいますよね。それです。バクテリアだと思って下さい(辛)。
 まあ他にも説明したい事はありますが気分が乗らないのでこの辺にします。以上で第二十六話の解説を終えたいと思います。

 では二十七話も引き続き海洋種族の話を描きます。まあ深海生物を始めとして海は陸や空以上に生存競争の激しく、ややこしい世界です。それを描けたら十分です(苦)。
 じゃあ今後の予定をどうぞ。

 七月
 二十九日~八月三日  第二十七話 海洋藤原の伝統       作成日間
 八月
 五日~十日      第二十八話 大樹の銀河連合(前篇)    作成日間
 十二日~十七日    第二十九話 大樹の銀河連合(後篇)   作成日間
 十九日~二十四日   第三十話  母はそれでも強い      作成日間

 三十話から陸に戻ります。主人公はカンガルーですが。
 ではこの辺で。来週こそ時事ネタを書くぞ!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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