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一兆年の夜 第二十四話 二十四時間の脱出劇(二)

 午前零時五十八分九秒。
 場所は廃鬼ヶ島東地区四番地。生命体と銀河連合の骨と思われるモノが散乱する場所。
「どうゆうことだッツ、これはッツ!」
「銀河連合はわしらのみならズズ、同族の肉も食らうんだアア!」
 二名は骨を踏まないように身長に進むが--
「また踏んだッツ! 俺様はどこまで穢れ深いんだッツ!」
「わしはもう十体分の死体を踏んだぞオオ! こりゃわしらの死に方は見るも見れないモノになりそう--」
「なんて言ってる間に銀河連合が俺様達を--」
 合計十体の銀河連合は望遠刀に似た物を構えて二名に狙いを絞る。
「問題は誰を先に狙っとるかアア! わしならば奴等だって生かして返さんはずじゃガガ」
「この際ッツ、俺様に狙いを絞れッツ! 充分穢れを浴びた雄だッツ! 死なら当に覚悟できた身ッツ!」
 シカットの願いも空しく銀河連合はイノ吉に向けて擬似物部刃を放つ--イノ吉は持ってきた鍋で顔を覆いながら身体を屈む事で三点のかすり傷で済む。
「いでエエ。かす当たりで痛いのう--」
「知るかッツ! もう一度構える間に大地を蹴るぞッツ!」
「待ちなさイイ! わしを何だと--」
「俺様はじじいと話したくねえんだよッツ!」
 そう言いながらシカットは包囲網を抜けようと駆け抜ける--中央地区目指して!
「はあはあアア、わしは年寄りじゃのにいにいイイ」
 一方のイノ吉はシカットを追いかけるように筋肉隆々な前後両足を力一杯引き出す--年に似合わずシカットに追いつくくらいの速さで!
(噂と同等かそれ以上の存在だッツ! この年でこの速さッツ! 是非とも真鍋傭兵団に入れたいッツ!)
 シカットの所属は真鍋傭兵団。主な仕事はたの傭兵団体と変わりはしない。
 ただ一点だけ異なるとしたら強い者しか入れないという難易度の高さを誇る。故にシカットがイノ吉を入れようと考えても不思議ではない。
(かといってここで死んだら元も子もないッツ! 俺様は七名を無事生きたまま救助しなくてはならないッツ! じじいを迎えるのは余裕がある時でもいいッツ!)
 シカット達は無事中央地区に侵入。

 午前一時十二分二一秒。
(銀河連合が俺様達を探すのは知ってたッツ。だがッツ、捕まる事はしないッツ)
 二名は全長成人体型十はある百足人型の骨に隠れながら残りの六名を捜索する。
「なあッツ」
「小声でなんじゃアア?」
「銀河連合はどうして同族まで食らうッツ?」
「そこジャジャ。わしはそれが知りたイイ。けどわからンン。ただわかることは--」
「隠れろッツ!」
 シカットはイノ吉の左耳元で銀河連合の視線が二名を捉えようとしてるのを知らせる。二名は右に深く隠れる。
(このかくれんぼは命がけだッツ! 危険過ぎるぞッツ!)
 一の分より後、銀河連合がその場から離れると二名は一瞬をかけて別の場所に移動。
「はあはあッツ、寿命がまた縮んだよッツ」
「わしはもう縮みきっタタ。そんなことは後だアア。話の続きをするとわかることは--」
「誰か助けてくっれエエエ!」
 齢十四にして三の月と二日目になるエピクロ兎族の少年は兎型三体と鬼ごっこをする--食われる危険が高いものを!
(あの土の惑星に似た楕円形の耳は間違いなければエピクロ兎族のやんちゃ坊主ッツ。もしや珍雨山だなッツ!)
「この珍雨山が食われたらママが悲っしむよオオ!」
「あの若造はアア! どうしまスス、鹿族の若造ウウ?」
「決まってるッツ! 助けるぞ!」
 二名は雨山を救出すべく姿を現す!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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