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一兆年の夜 第二十四話 二十四時間の脱出劇

 ICイマジナリーセンチュリー八十二年七月八日午前零時零分零秒。

 場所は廃鬼ヶ島。
 藤原大陸より来たる船は鬼ヶ島第三東岸に着けようとしていた。
(国家神武めッツ! 俺様に得しない任務を与えおってッツ! 何が九日までに七名
全員救出して来いだッツ? 腰砕けも良いところだぞッツ!)
 齢二十四にして二の月と四日目のエピクロ鹿族の青年は額の斜め十字傷を揺らし
ながら国家神武への満たされないモノを表す。
(とはいえだッツ! ここで任務を果たせば俺様は一生分の暮らしは保証されるかな
ッツ? 救出する者にもよるがッツ。俺様が神様に申し訳着かない生命だってのは
俺様が一番わかるッツ。金欲しさにどんな任務にも就いたんだッツ。あの世では
きっと一の年でも済まない説教を皆から受ける事もッツ。それでもなッツ。俺様は
生きてやり遂げる者さッツ。俺様かッツ? 俺様の名前はシカットッツ。シカットだぜ
ッツ! 名字はムーシッツ。ムーシってんだぜッツ。宜しくなッツ)
「って誰に向かって心で自己紹介してんだッツ? 俺様はッツ?」
 全長成人体型十はある新カルネアデス製の船を漕ぎながらシカットは第三東岸に
着けようとしていた。
(さてッツ? 銀河連合のあんちゃん共はッツ、俺様の船を無視できるかなッツ?
出来るなら無視しろッツ! でないと一名でも死んだら俺様は仕事者の資格なしだ
ッツ!)
 そんな事考えながらも船は無事岸に着ける事が出来た。
(杞憂ッツ? 一体誰が考案した熟語だかッツ。とにかくここから先の持ち物は十本
以上の足斧が詰まったエピクロ製の袋に前両足に装着済みの三式足斧ッツ。刺さり
ながら走る可能性は高いがッツ、案外鬼ヶ島は史実通りのごつごつ大地で良かった
ッツ!)
 嬉しそうに船から下りると突然右手、左手、前方より三本の物部刃に似た何かが襲来!
(銀河連合は昔からこうゆう連中であることを忘れた自分が情けないッツ!)
 運が良いのか、三本とも外れた。
(そんじゃあ始めるかああッツ! 必ず七名を救出してこんな穢れた大地からさっさと
おさらばするぜッツ!)
 シカットは走る! 彼は真っ直ぐ東地区三番地跡に向かう!
(独り言は好かんぞッツ! 俺様は臆病でありたくないからなッツ!
 なので誰か一名でもさっさと救助してお喋りしてえッツ!)
 三番地出入り口から五体の銀河連合がシカットを食べに襲いかかる!
(五体なんて直ぐ錆びるだろうがッツ! どいてくれエエッツ!)
 蛙型が襲いかかったところをシカットは飛び上がり、後頭部に右前足を刺し込み
ながら前左足で尻に刺し踏んだらすぐに後ろ左足で背骨を分で両方の足を無理矢理
蛙型から離しながら勢いよく飛ぶ!
(ごつごつした大地は刺さる可能性は低くても銀河連合だと必ず刺さるから使い方は
難しいなッツ!)
 そう思考しながらシカットは防衛線を抜けた!

 午前零時三十二分五秒。
 場所は廃鬼ヶ島東地区一番地。鍋のような半径成人体型コンマ零続く二以上ある
物が十以上散乱した場所にシカットは立つ。
(臭うぜッツ! ここは匂いがきついッツ! さすがは銀河連合の巣だッツ!
 長くいればいるほどこの匂いだけで死ぬなッツ! 早いとこ--)
 シカットは見つけた--散乱した鍋に埋まるように鼾を出しながら眠る齢三十九に
して一日目になるゲネス猪族の老年を。
「大丈夫かッツ、じじいッツ!」
「五月蠅いのオオ。疲れてんじゃかララ、眠らせて--」
「黙れじじいッツ!」
 ウゲッツ--という叫び声を出して後ろ右足で左脇腹を蹴られた老年は飛び
上がるように起きた!
「本当に寝かせても--」
「そうはいくかッツ、名前を教えろッツ!」
「名前エエ? そうじゃアア。わしは近藤イノ吉じゃアア」
「じゃあ行くぞッツ、近藤のじじいッツ!」
「っていきなり何を言い出すんだアア、この若造ハハ!」
 シカットはイノ吉が元気である事がわかるとすぐに中央地区目指して走り出す!
 イノ吉は散乱した鍋のような物から比較的形の整った物を背中に乗せると後を追う
ように走る。
「最近の若造はわしらをなんだと思っとるカカ!」
 シカットは一名を救出。名前は近藤イノ吉。防御戦に長けた者だ。

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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