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格付けの旅 デュアンは浮力の宇宙を体験する 其れからデュアンは再び世界移動を果たす

 無浮力……数科学世界に於ける無重力の事。其れは本来在る無重力だから発生する真空状態に於ける沸騰はなく逆に収縮が起きる。実験では死んだ犬を宇宙空間内に漂わせるとまるで飴玉のような姿で漂う。然も他の世界と同じく重力(此処では浮力と呼ぼう)に惹かれるように引っ張られるのだからやはり悍ましさは変わりがない。
 俺とブラックレイピアは戦い続ける……「ハアハアハアハア」だが、一方的過ぎる--とても俺は奴と対等な戦闘をしている気がしない!
「此の程度か? 放ったらかしにしたら強く成ると思っていたのに……つまらんな、デュアン」
「俺の方が魔法力は遥かに上なのに」奴は俺の弱点を衝いて態と披露させるように詠唱させている。「専門家がこんな様では、如何な!」
「専門家、かあ。上みたいな水虫だけしか出来ん馬鹿が武漢肺炎を適切な方法で対処出来る筈もないだろう」
「オイオイ、此処は俺の物語だ。時事ネタは黒い方で言ってくれよ!」と俺は空気を一切読まんブラックレイピアを注意する。「お前の物語じゃないんだ、お前が勝手に俺の土俵で好き勝手するな!」
「仕方ないだろ、私には別世界を見渡せる眼が在るからな」やはり遊んでいるのか、急に自分語りを始めた。「此れが便利で……御蔭で検索に困らなくて済むさ」
 インターネットと同じく気に入った情報しか入らんだろうが、其の『銀眼』は--何故俺が其れを知っているのか……干渉を始めたな、何かが!
 銀眼……敢えて奴に解説を頼む。
 --デュアン・マイッダー……神才として奴と此れ以上私闘するのは控えなさい!
 誰かは知らんが、其れは出来ない。今の俺は確かめたいんだよ、俺の強さが此処では遺憾なく発揮される事をな!
「やはりあの尼が貴様に干渉したな。まあ良い」解説を始めたブラックレイピア。「御覧の通り私の銀眼はインターネットと呼ばれる新聞やテレビ如きガラクタとは比べて優秀なツールに近い。其の為、情報を検索するのは楽だが不要な情報或は興味のない情報は中々流れて来ない。ヨウツベと呼ばれるどっかの粗大塵のせいで言論弾圧或は広告剥がしに在っている動画共有配信サービスと同じく関連情報も確かに在るには在る……だが、所詮は金魚の踏んの如し物だな。貴様の言う通り興味在る情報しか引き出せないのは残念だな」
 あのなあ、ブラックレイピア……知らん単語を幾つも並び立てるなよ、耳が痛くなるだけだぞ--『頭悪い奴が然も良いフリをする為に専門用語を並べ立てて文章を作る』のは聞いているこっちが滑稽に思える程だ。
 頭悪い奴が然も良いフリをする為に専門用語を並び立てて文章を作る……ざっと言えば「此のアルベンはファンガしてコパイオンス。其の為にはゲルフィーをヴィブリン」と言えば如何に滑稽かわかるだろう?
「さて、そろそろ『マザーシステム』の尼に私達の力を存分に披露する時だ!」
 何時の間に、前蹴りが鳩尾を貫くか……胴体貫通は避けられても、腹膜痛で気を失いそうだ!
「おっと、狙いは外した!」ロックオンを上手く逸らして下級魔法の速度に対応したな。「今の私は遊びを知らん、其の侭頭部を……バッファロースマッシュを寸前で回避したな!」
「--へん」『ブレインスルー』は何度も出来るもんじゃないがな。「サンダークラッシュ!」
「軽いなあ、後ろに流す事なら私にでも出来る」だが、レイピアで脳味噌を掻き回す事が出来なかったな。「為らば蜂の巣にして脳を風穴だらけにすれば良い!」
 其処を敢えてデュアンロールを飛ばす事で俺のデータを其処に移送させて即死を回避。其れから俺は素早く下級拡散魔法で奴を粉々にすべく放つ。当然、奴はロックオンを避ける事も出来ずにエーテルの為すが侭にホーミングの嵐を受ける……「--俺も専門用語だらけにしている場合じゃない……ディバインドライブウウウ!」
 確かにホーミングは完璧だった……「無駄だ、私には外の世界を見る他に従来固有の銀眼すら持つ。此の通り貴様の背後に転移する事は容易い!」心臓を外して受けなければ確実に--其れでも口から出る血の量は半端じゃないな……先程の無浮力も関係して内側に堪りそうだ!
「転移、俺だって出来る!」デュアンロールを飛ばして掻き回しを阻止した俺は再度ディバインドライブを放つ。「--ハアア、今度は逃がさん!」
「チイ」奴め、あのチートバリアで直撃を避けたな。「危ないぞ、デュアン・マイッダー」
「大体わかって来た、其のバリアの本質が。防御している時しか発動しないのだろう?」
「正解だ」嘘が吐けんから直ぐに告白する奴だ。「だが、貴様に私を倒す事が出来ない。攻略本読んで粋がる奴と一緒にするなよ!」
 知っているよ、そんな事は--胴体に風穴を開けられた以上はデュアンロールのバックアップに頼って居たら負けてしまう……かと言って此の侭の状態も維持出来ない!
「わかるぞ、デュアン。貴様が心の中でも敗北に喫している事も」悪は時として人誑したらしめる。「私も敗北者としている頃は如何ゆう訳か心が敗北し続ける気分で支配されていたのだからな」
「へん、サイコパスの化身が俺の心を理解したつもりか? 如何せ俺を部下にして自分の満足度を高めたいんだろ?」
 バレては仕方ないな--溜めを入れるだろ、答える前に……此れだから此奴はやり辛いんだ!
 とはいえ、嘘吐きに成れなくとも話を逸らす事だけは嘘吐きと変わらん。俺も話を逸らすには逸らすが此奴程ではない。だから其処に付け入れば勝機は在る……「……と考えるだろ? 良いだろう、私に付け入る隙を認める」此の野郎--煽ってやがる……慢心を煽って逆に付け入る隙を作らせる気だな、上等だ!
 先ずはバックアップ魔法で俺を完全回復させる。次にローリングストーンを仕掛ける。固有魔法で尚且つボーリングオブコスモスに近い運用法を可能にした因果系の魔法。但し、其の効力が発揮する迄には少しだけ時間が掛る。然も確実性が薄いのも在って今回はダウナーバージョンで奴に仕掛ける!
「此の石は……差し詰めデュアンロールで形成した人口岩で私の今後を占うつもりか?」奴は的外れな予想を立てて此奴の謎を解明しようと態々中に入ってくれた。「虎穴に入らずんば虎子を得ずとは良く言った物だ……が、死ぬ事を恐れる必要がない私にしてみれば此れが実に効果的な解明方法なのだよ!」
「--乗ってくれて有難う……炎系拡散魔法の集中砲火だ!」
 奴には高熱を無尽蔵に与え続ける……「--いや、飽き飽きした……全てを焼き尽くせ、ギガフレアアアア!」野郎、極めていないのに大技魔法を放てるのかよ--俺に比べれば練りが足りないが、狙いは正確--かつ俺の火属性を吸収して威力を上昇させやがって!
 腹部を抉られるように受けたな……「ゲホゲホ……此の無浮力も相まって締め付けられそうだ!」
「下らん魔法だったな、運命の奴隷には未だ--」
「--外れだ、此の魔法の真価は外に出た時に起こるのだああ!」
 何、此の……グ、グワアアアアア--俺に与えた分だけ抉らせて貰う!
「へん、ザマア見ろ!」
「ダウナーバージョン迄は読んでも所詮は何も極めない私の予測では此処迄……グフう!」とはいえ、狙えば即死も可能だったのに敢えて俺達にとって致命傷にも成らん威力のギガフレアを放つのだから此奴はやり辛い。「此の感じ……やはり最高だなあ。死に瀕する程の焦りと混乱は癖に成って困るぞ!」
「拙いなあ、此れは」そう呟く程に今の状況が危ういと気付く俺。「--ローリングストーンは此処迄だ。後は俺だけで何とかするだけだ!」
「其の綴りは固有魔法ではなく、極限魔法か……芸のない奴だ、其の侭死ねええ!」
 慢心したな……此処だあ、リフレクトブレイカーダアアア--奴のバイタルドライバーが繰り出された瞬間を狙って俺は倍々にして奴に返してやった!
「グワアアアアア……為らばハリケーンにして叩き壊すぞおおお!」
 何イイいい--奴は全身が砕け散る前に俺を空間の外に放り出す程迄バイタルハリケーンを炸裂させて……俺は--
























 --デュアン、貴方は慢心で満たされたブラックレイピアを倒しただけ在りますわ!
 いや、違うな、『マザーシステム』。奴は初めから勝っていた。敢えて態と負けたんだ。だが、其の前に俺を潰す事だけは諦めなかった。やってくれるじゃないか、ブラックレイピアがあ!
 --やはりあの男には私の代弁者に相応しく在りません。其処で貴方に命じます、私の眼に成りなさい!
 情報を寄越してくれるなら成ってやる……如何せ此の傷じゃあ虎の子のデュアンロールでも治らねえ。
 --死に瀕するのですか、だったら私に協力しなさい!
 ああ、話の腰を折り過ぎたな。兎に角、お前には一部だけ協力する。但し、『因子』抹殺は引き受けん!
 --……何故なの!
 俺は其れも興味を示すんだよ。勝手に抹殺されたら俺の人生が真っ暗に成るだろうが!
 --所詮、貴方も『グランドマスター』、『マイオス』と同じなのですね。
 才能は在れば良いもんじゃない、時には代価を払わないといけない。俺の代価は知的好奇心という奴だ。数科学の世界を見て、世界の広さを思い知ったのさ。常識の違う宇宙は最高じゃないか。という訳で俺は、未だ未だ生きたいと思う。
 --わかったわ。考えが変わる迄貴方を生かしてあげるわ。
 考えが変わる迄は余計だ。欲しいのは今を生かしてくれって事。其れ以外はお断りする!
 --良いの? 其れは私が見る未来では貴方は後に相棒と成る彼と同じくして最強の全生命体の敵に敗死する事よ!
 誰が相棒を持つかよ--























 そして舞台は魔科学世界、数科学世界とも全く違う物理科学世界。定番の科学常識が支配した宇宙に俺は降り立つ。
「……生きているな。だが、苦しい……俺の故郷の宇宙と内容は同じだが、エーテルが否定されている。エーテルで満たされない世界で何が出来るんだ?」
 未だ未だ俺の前日談は続く……


 青魔法05 デュアン、格付の旅は此処から始まる END

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tag : 格付けの旅 小説 SF 冒険 ファンタジー

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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