FC2ブログ

一兆年の夜 第二十二話 二つの星 覚醒篇

 ICイマジナリーセンチュリー六十三年七月十三日午前六時零分七秒。

 場所は廃マンドロス町中央地区開化聖堂天同棟一の間。
 齢十四にして十一の月と二十九日目になる神武人族の少年が座禅を組んで
瞑想中。
(ユキはどこに連れて行かれたのか? 一晩中考えを巡らしてもはっきりしないな)
 成人体型一とコンマ一続く三と四の間。鶏量は十二以上。体中の傷は普通の
生命より回復が早い。
(鷲型の銀河連合はえっと、どこに向かってユキを連れて行ったのかな?)
 灰色の髪は顎まで伸びており、前髪は僅かに睫毛より下の方まで伸びる。
(思い出した! 確か北の方角だったかな?
 んで北には何があるかな?)
 瞑想中なので両眼を閉じているものの、彼は人差し指の大きさよりも小さい。瞳
は青黒く他者を惹きつける。
(僕は地理がわからないからそこに何があるのかわからないよ!)
 鼻は兎族のように可愛らしく、未熟さを残す。
(どうしよう! いくら考えてもそこに何があるのかわかんないよ!)
 顎まで届く両耳は今にも幸せを運ぶ形をする。
(無理だ。無理だ。僕には結局ユキを助けられないんだ。どうせ)
 上下唇は小指より僅かに細い。ただし、口は自分の拳が入る大きさ。
(昨日みたいに何か幻聴が聞けたら僕も助かるのに!)
 端整な顔立ちをするものの、心は未だに成熟せず。
(あーあ、狭間はざま姉さんの自慢話を聞けたら僕も少しはこんな瞑想せずに済むのに!
 狭間姉さん? そういえば姉さんは僕をからかう時よく空から銀河連合が降る
お話をしたんだっけ? その話は国家神武が食われることと関係してたよね?
 んでその国家神武の場所が確かここから北の方角にえっと成人体型どれくらい?
うーん、わからないな)
「参花様だ?」
「うわあああああ!」
 齢十八にして一の月と二日目になる神武八咫烏族の少年の声に参花と呼ばれる
少年は思わず両眼を開き、叫んだ!
「驚かさないでよ、アラウンさん!」
「おはようございますだ。申しわけございませんだ。実はもうじき朝食のお時間に
なりますので起こしに参りましたがだ、もう参花様は起きになられていたのですねだ」
「えっと、おはよう。ま、まあユキの事で頭が一杯だったから」
「ユキかだ! あの子が無事である事を祈りましょうだ!」
「無事だし、あいつがそう簡単に死ぬかよ! 今すぐユキを--」
「おはよう弟君?」
 齢二十四にして七の月と二日目になる応神人族の女性は紫の長髪を左右に
キュプロ枝で出来た紐でくくりつけながら挨拶した。
「おはよう里香さん!」
「里香殿だ! いくら恩があるとはいえ参花様に礼を欠くぞだ!」
「いいよ、僕は気にしないから」
「弟君? いくら愛しの子が心配だからってあんまり気を張るのは良くないわよ。
 狭間のように気楽にいかないと」
「狭間姉さんはあんまり好きじゃないよ! いっつも僕をからかうから」
「それは愛があるから出来るのよ!」
「いや、そうゆう問題なの?」
「話を戻させるだ! もう朝食のお時間ですのでそろそろだ……」
「あっ、そうだった! そう言えばお腹の虫さんが五月蠅くなってるよ!
 さっさとみんながいる仮設民家に向かわないと!」
 参花はすぐに立ち上がろうとするも--
「いでで!」
 およそ三十の分くらい無理な座禅を組んだ為、足がふらつく!
「参花様だ。もう少ししっかりしましょうだ!」
「ご、ごめん」
 アラウンは飛んでユキ、参花の服の襟を掴んでしばらくの間、支えになる。
「ふふ、狭間が弟君を弄ぶ理由がわかってきたわ」
「わからなくていいよ」
 誰からも心配される少年の名前は天同参花。この物語の主人公だ!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR