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試作品 進行順調法 何処に需要があるのかわからない試作品(4/5)

 如何も、darkvernuです……デスラバは只のエロマンガじゃない。マガポケ版監獄学園だと思えば如何に登場人物達がおかしな事をしているのかが良くわかる漫画だな。但し、此の漫画の作者は彼岸島作者同様にシリアス路線で行ってると思い込んでいる節がある。なので急に登場人物が死んだりショッキングな展開を起こす事も在るので読む際は注意する物だな。
 えっと其れじゃあ進行順調法の方を如何ぞ!

 ブランクに関する話は時としてフィクション創作者の言い訳として用いられる度し難い物。ブランクの一つや二つは遅筆の良い訳には成らない。要はやるかやらないかに懸る。やらない作者は何処迄行こうとも創作しない。要するにやるかやらないか? これに尽きる。
 その為、今回の案件は何処に引き延ばしの証拠があるのかを探る事。疑惑が深まるならそれに対して絶対的な証拠を掴まない限り捜査官は引き延ばしを行う悪意と対峙出来ない。
「だが、奴の診断書は絶対だ。何処にも仮病の証拠がない」
「ヘッヘッヘ、身代わりを立てるというヤクザが良く使う手も行われた形跡がない」
「諦めるしかないのか?」
「だが、そうするとサブカルを守る会を付け上がらせてしまう。そうだとすれば我々は一刻も早く夏目征三郎が引き延ばしを行ったという証拠を掴まなければならない!」
 だが、夏目の医療診断書は隈なく探しても証拠は何処にも見付からない。おまけに彼は学生時代の頃からインフルエンザ発祥の常連者で何時もワクチンは欠かさない。其れでも三年に一度のペースでインフルエンザに罹りやすい虚弱体質。そして、普通の風邪にも更にはノロウイルスにも。故に病人を執拗に責める事は進行順調審査会に対する世間への風当たりをより強くさせる。弱者を攻撃する者は忌み嫌われるのは世の摂理……無論、審査会とて執拗に弱者とレッテルを貼られる者達を攻撃するのは好ましくない。世間の目を気にしてそう主張するのではない。ヤクザや不良にもある弱者を攻撃する事が悪としての振る舞いに相応しいのか? 格好付けの性質から弱者の攻撃を避ける傾向にある。
「どうするのだ? どうすればいいのだ!」頭を抱えるライトノベル系検察官の門脇。
「確かに捜査資料を隈なく調べても夏目の虚弱体質の事実は覆らない。事実、ハイスクール奇面組の原作者やワールドトリガーの原作者、それに風の聖痕の原作者の引き延ばしの事実が適用されるのもやはり体を壊して迄創作物を続けるのは出版社のイメージダウンに繋がるからな。やる気がないという理由以上に病気とは誰もが避けられない物だからな……ヒッヒッヒ」
「笑っている場合か、橋爪。お前は手があるだろう。奴が十五年も新作を出さなかった最も重要な証拠を。此の十五年……調べたのだぞ、歴代の検察官達が! 其れなのに見付からないとは……どうゆう体たらくだぁ!」
「捜査資料を幾ら眺めても見付からない物は見付からないのですなぁ。これは敗北宣言を出す代物ですね。だが……悔しいだろう、病気を理由に我々が敗北するのは悔しい様だろう?」
「ああ、何か手がある筈だ。何か……んん?」
 其処で門脇はある一点に違和感を覚える。「おかしいぞ、十五年の内の七年目の項目を!」それを橋爪に見せて答えを促す。「有無、確か三年に一度はインフルエンザに罹るという平均病歴の持ち主だったな。だが、此処では丁度三年目。或は四、五年。それなのに此処だけ嘗て支那で発生した新型ブルートゥウイルスを発症するという事実」
「普通ならこれを聞く一般ピープルは『だから何?』って疑問を浮かべるだろう。だが、ブルートゥスウイルスとは接触感染のみで発生するウイルスだ。故に大陸の人間に対する風当たりが一時期強まった時期だった。特に十五年も新作を出さない奴は一度も外出した事実がないにも拘らず発症した……これは何か意味がある筈だ!」
「良くぞ見付けたな。多分、奴は引き延ばしの理由を付ける為に態と病気に罹った……然も奴の住所周辺に支那人観光客はこの時期に皆無だった。特別多かったなんて事実は聞いた事が無い筈。本部に戻って調べ上げるぞ!」
「おおう!」
 捜査官は僅かな疑惑があれば其処に突っ走る。疑惑が深まるなら確実な事実を掴んで晴らすしかない。深まるばかりでは霧という物は晴れない。霧を晴らすのが謎を解く或は事件解決の重要な方程式。門脇と橋爪は其処に向かって突っ走るのだった!


 そうゆう訳だ、糞特定野党共はちゃんと聞けよな! では約束通り続きと行きましょうか!

 決定的な証拠を手にした門脇。夏目征三郎の自宅前にて彼は捜査員数十人と共に強制捜査令状を突き付ける。そう、二階の自室窓から覗く夏目に向かって!
「馬鹿な!」夏目は窓を開けてから次のように叫ぶ! 「病人の自宅を強制捜査するなんてお前達に人権意識はないのか!」
「其れは当時の理論学者早川達史(はやかわ たちふみ)氏が発見した病人権力論(※)と呼ばれる詭弁法だ。確かに其れを用いれば我々を人権侵害として訴える事が可能だろう。しかし!」
「しかし……何だ?」
「貴様の引き延ばしに関する証拠を見付けた……もう言い逃れは出来ないぞ!」
「何?」夏目は未だ表情に焦りを見せない。
「検察官、大丈夫でしょうか?」心配で声を掛ける門脇の部下であり、アニメ系検察官の島崎浩二(しまざき こうじ)は不安を浮かべる。
「心配するな、島崎。一ヶ月も掛けて隈なく調べた。そして、これは決定的な違和感から掴んだ証拠。不確定な違和感ではない。奴はこれで自供するしかない」
「そうですが、今迄夏目はそう断言した捜査官を次々とのしてきましたよ」
「ああ、奴はそれに対する防御術も完璧。論争になれば確実に此方が不利になる。しかし……今度は負けない。俺の代で夏目を屈服させる!」
「だと良いですが」不安を余所に中へと入って行く捜査官達。
 家宅捜査する中で余裕の佇まいと二人の捜査官を椅子に座らせて湯気の立つアメリカンコーヒーを丁重に持成すマスクを着用した夏目。
「後でウイルスに罹ったとしても責任は取れませんからね」
「心配ない、ちゃんとワクチンを注射した後だ」
「そうゆう問題じゃない。インフルエンザワクチンもそうだが、必ず感染しないとは限らない」
「悪魔の証明になるぞ……益々詭弁が大好きな身分か?」
「安い挑発ですね」
「高い挑発だ、これからお前が屈服する為には十分過ぎる程に、な」余裕なのは門脇も同じだった!
「どうゆう事かな?」
「これからお前が引き延ばしをしたという決定的な証拠を挙げる。では、島崎……封を切るのだ」
「了解しました」丁寧に封を切り、中から証拠を取り出す島崎。
「んんぅ?」余裕から徐々に目が泳ぎ始める夏目。
「八年前だったな、お前が支那発祥の新型ブルートゥスウイルスに罹ったのは?」
「事実だ、仮病である可能性は零に等しい。あの時は死に掛けたからな」
「そうですよ、そんなウイルスに態々罹る馬鹿は居ませんよ」
「ああ、コロナウイルスやバリューダウイルスとは比較にならない致死率の高いウイルスとして当時は大流行した恐るべきウイルスだったな。だが、問題は其処じゃない」
「人権侵害だぞ、それ以上追及するのは!」急に説明の途中で口を出す冷や汗を流し始める夏目。
「それは話を聞いた後にして下さいな、え……夏目さんよお」
「そうです、今迄の貴方は最後迄話を聞く我慢強い方だとお聞きしますよ。それなのに今度のだけ急に割り込むのはどうしてですか?」実は島崎、これが初めてではない。
「島崎さん、今度を含めてたったの三度目風情で此方を追及するのですか? 良いですか、それは--」
「説明は未だ終わりじゃない。二人とも口を閉じておけ。説明が終わってから口を開くのだ」
「わかりました」それ以上は島崎も口を開かない。
「良いか、夏目よ。このウイルス……コロナやバリューダと違って接触感染でしか人から人に感染しない。つまり、だ。この事実を知るからこそ俺は再度捜査資料を調べ直したのだ! 何故お前がこのウイルスに感染出来たのか! 一度だけ発言権を赦す!」
「え? そ、それは偶々感染していた支那人観光客に移ったのだ」
「おかしいな、ウイルスに発症した前後三カ月間を調べても自宅周辺の町から外に一歩も出た事もないと記録されている筈なのに? もう一度発言権を赦すから答えてみろ!」
「あ、あの時は偶々町に来ていた支那人観光客と二十四時間営業のコンビニで接触してしまったのだ」徐々に焦りの汗を顔中に流す夏目。
「それも含めて町周辺のコンビニを調べた廃棄された監視カメラの映像記録など膨大ではあるが全て調べ回ったぞ。だがな、全てのコンビニ内外の何処にも支那人処か彼等に感染して戻って来た住人は一人も居なかったと記録されている。これはどうゆう意味だ!」
「えっと、そ、それは、その、つ、つまりですね。えっと、ほ、ほら……官僚って時々記載漏れを出すそうじゃないか!」此処に来て夏目は口調さえも焦りを浮かべる。
「官僚の不手際を尋ねていない。俺が尋ねるのは……お前はどうやって支那人と接触したのかと聞いている! 三度目の発言権を赦す……ちゃんとした反論でなければ引き延ばしの理由には繋がらないぞ!」席を立ち、更に圧力を掛ける門脇!
「ううう、そ、それは、そ、その、うううう、うぅわああああ!」等々、物騒な音を出して迄椅子を倒して尻餅をつく夏目!
「門脇検察官殿! は、発言をしても、宜しいでしょうか?」席を立とうとする島崎。
「いや、未だだ。奴が反論する迄待て!」それを制止する門脇。
「わかりました!」
「う、うううう。あ、あれは、ほ、ほら……花粉症で、偶々、乗っかって、ね」最早反論すらも焦りで満たされる夏目。
「ならば花粉症も併発して当然ではないか? それなのにブルートゥスウイルスにだけ感染した。此処から導き出される答えは一つ。島崎よ、もう一つの封筒も取り出せ!」
「了解しました、検察官殿」封を切る島崎。封筒の中より決定的な証拠となる写真は机の上に提示され、それが夏目に追い打ちを掛ける!
「ま、まさか--」
「発言を赦していない。これが示される事は唯一つ……発症一ヶ月前にお前は町の外に出た。然もとある郵便局の職員と結託してお前は無断取材を敢行して然も横浜中華街にやって来た。然も其処で偶々チャイナマフィアとぶつかってしまった! そのチャイナマフィアは一ヶ月後の銃撃戦にて銃殺された事が確認。然も奴は其処で何人もの同僚マフィア十五人、負傷を負わせた敵対マフィア組織の構成員八人、解剖した解剖医五人を接触感染させた。内三人を死亡させた! この事実……奴がブルートゥスウイルスに感染したという裏付けには十分過ぎる証拠ではないか!」
「うぐぐぐぐ、うわぁああああ、あっはあああああ!」等々マスクを外して発狂した夏目。
 彼はその後、通報した防疫警察隊の手で身柄を確保される事になる。だが、彼に依って感染させられた門脇を始めとした捜査関係者八名。其処で無事な夏目は次のように回顧録を伝える。
『--夏目征三郎は無様にもインフルエンザウイルスを門脇検察官等合計八名に移しました。其処は伝聞の通りです。問題は落ち着いた夏目の自供ですね。実は彼自身、引き延ばす気はなかったのです。だからこそ秘密のルートを通じて作品のネタを探しに変装して横浜中華街に取材を敢行しました。其処で偶然にもチャイナマフィアとぶつかって彼は痛い目を見そうになりました。更に追い打ちを掛けるのがやはりウイルス感染と大したネタに繋がらない点でしょうかね。其れは命を落としかねない程弱りながらも次回作の構想が得られない現実。そして命を懸けても書く気が起こらないならいっそこれで妥協しようと考えた点でしょう。だが、病気を理由に引き延ばしをする意味はないのです。どれだけスランプに陥ろうとも筆を進めれば光明が照らされる。それにも拘らず彼はウイルス感染の理由を隠蔽し、尚且つ我々の命を奪おうとした。裁かれて当然ですよ。そんなの引き延ばしの言い訳にはなりません。折角の自己弁護を彼は隠蔽に全力を注ぎ込み過ぎて不意にしたのです。無断で取材に敢行したのが明るみに出るのを恐れるが余り。実に哀れですね--』
 こうして人気作政界の戦旗は打ち切られる事に……


 ※ 架空の詭弁術の事。詳細は不明だが現時点では病気を免罪符にした詭弁術を発見した事実はない。

 という訳で『進行順調法』をお送りしました。勘違いしてはいけないが、あくまで作家は決して悪ではない。此れは悪法が施行された世界をお送りする物語。実際、こんなディストピアで溢れる世界は御免被るのが正直な感想だからな。本当は連載小説家の設定だったのだけど自分の知見が狭い為に星界の戦旗の作者をモデルにしたキャラになってしまったな。其処は済まない。
 という訳で今回は此処迄。来週で御詫び物は最終回。但し、未だ後二回はあるので要注意だぞ!

tag : 試作品 進行順調法 小説

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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