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一兆年の夜 第二十一話 二つの星 進撃篇(七)

 天同参花は懐から手紙を取り出す。
(やっぱり入ってた! 少し皺が寄ってるけどちゃんと読める!
 けど、どうして誰も手紙を漁らなかったんだろう?)
 それは全生命体がそうゆうことをするのを戸惑うという真実には届く事はない。何故なら遠すぎる過去の出来事。
 そんな現在や未来はともかく参花はエリオットがイズモノキミに書かせた遺言を読んでゆく!
『参花様へ

 この手紙を読まれたということはもう自分は想念の海へと旅立ったという事ですね。当然の帰結でしょう。何故なら自分は棟一様に礼を欠く行為をしたものですから。
 その話はここで記すものじゃないな。それよりも参花様が読み上げる頃にはボルティーニ団はマンドロス町に進撃しようとしているな。多分--』
(え? ここまで予想なされたのですか! やっぱりエリオットさんは凄いよ!)
 改めてエリオットに驚愕する最中、アラウンから催促される。
「そろそろお時間になりますだ。我々ボルティーニ団はそろそろ町に突入しましょうだ!
 参花様だ、どうか指令をだ!」
「えっとそうだったね。もうお日様が沈んだし。
 少し待ってね!」
「何が少しなの? 手紙を読む時間が欲しいでしょ?」
 呆れた口調をしながらユキは参花の勝手を認める。
(続きを少し読まないと!)
『--アラウンが五月蠅く催促してるだろな。
 それは置いといて、まず参花様にはエリオット・ボルティーニの教えを授ける!

 初めに
 この教えを大事にすれば参花様は自分以上に成れます。
 ただし、すぐには強くなれません。
 困った時でも構いません。その時は自分の教えを反復しながらお読み下さい。
 なお自分の教えは三段階に分かれます。それぞれ守・破・離で分割。
 三つはそれぞれの意味を持ちます。それを踏まえた上でお読み下さい。

 守の教え
 一:声を大きく。
 二:力を入れる。
 三:とにかく攻めろ。
 四:守りに入るな。
 五:強い者の戦い方を真似する。
 六:無理をしない。
 七:仲間を信じろ。
 八:けれども仲間に頼るな。
 九:心を強くする。
 終:一の方に戻り順を追って繰り返す。

 以上の十を守りましょう。
 それが出来たら--』
「何をしてますだ! 速く指令をだ!」
「そ、そうだった! えっと……」
 参花はもう一度守の教えを読んだ。
 そして大きく深呼吸をした後--
「日は沈んだ!
 こ、ここれよよより! ボルティてぃにん団はマンドロス町にし進こ行するる!」
「「「「「「おお、う……」」」」」」
 団員はいきなり大声を出して指令した参花に戸惑いながらも気合いを入れて駆けてゆく!
「え、えーと。声が大きいってのはいい事ですよ、参花様」
「はは、ありがと、う」
 参花とユキも戸惑いながらマンドロス町奪還すべく走り出す!
(続き? いえ、まだやってない事も読んでおかないと!
 えっと--)
 参花は力む!
「えっと……ウオオオオオ!」
 そして大声を出しながら走ってゆくが--
「ワア!」
 躓いて顎を地面に叩きつけた瞬間、大きく前転して仰向けになりながら雪崩れるように滑った!
「あーあ」
「イテテ! 背中が痛くて困るよ!」
 参花は一の分くらいしばらく起き上がれなかった。
「参花様。格好は良くないけど、その調子ですよ!」
「ありがとう、励ましてくれて!」
「おかしいわ!
 励ましたつもりなかったのに!」
 ICイマジナリーセンチュリー六十三年七月十一日午後六時十分十秒。
 ボルティーニ団はエリオット・ボルティーニの依頼でマンドロス町奪還任務を開始!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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