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格付けの旅 ルトワックは繰り返し唱える……戦争に機会を与えよ! 戦場にて魔法は飛び交う!

 エドワード・ルトワック……其れは跋扈する反戦論の闇にメスを入れた稀代の戦略家。彼の戦争論はやがて在る全生命体の敵を攻略する鍵に繋がってゆく。其れに付いては後程。安易な反戦論に共感すると却って圧政国家の付け入る隙を与える。此れはスイス民間防衛白書が示すようにルトワックも又、反戦論即ち平和主義に対するカウンターとして新戦争論を唱えた。其処では度重なる紛争の解決策は戦いを極めて双方が心身共に疲れ果てる事以外にないという物。其れは従来の国際平和機関を一方的に批判すると共に国際機関の余計な介入が紛争をより泥沼化している事を指摘。実に目から鱗で此れに依り日本国内でルトワッカーが増えたとか増えなかったとか。まあ其れ以上は黒い方に移す。今回は此処迄だ。
(と俺は流されるが侭にルトワックを解説したのは良いが、此処は何処だ? 豪く各魔法が飛び交うなあ。というか何で『HT』が動き回っているんだ?)
 デュアンが波旬との戦いに勝利し、流れ着いた先は……自分の故郷の宇宙と同じくエーテルが支配する魔科学世界。そして、HTが実戦投入される戦争の世界。
 HT……其れはヒューマノイドトルーパーの略。どっかの最低野郎と罵るなよ。兎に角、此の人型のスクラップマシンは戦場に投入されると様々な兵器への応用が可能。頭を挿げ替えれば戦闘機及び戦車の盾と成り、腕を挿げ替えれば其れはライノの角と化して敵機に風穴を開ける。然も装甲材にはノーマルブラックストーンが投入され、其れなりにローコストで再利用が可能。耐久力こそどっかの最低野郎と変わらないがコストパフォーマンスは恐ろしく優れ、然もリサイクルの際はコロニーの素材に成ったり、軌道エレベーターの隔壁板に成ったり、挙句にはスペースシャトルのエンジン部にも成る。一体如何ゆう汎用性の高さなのか……ヒューマノイドトルーパーの恐ろしさに唖然とする俺だった。
(然も三世界全てにHTが投入されても違和感なく没入出来るのも恐ろしいな。幸い、此処は魔科学世界だな。『ロバッツ』や『アドネラ』は必ず居ない。其れは良かったな)
 と感想を終えたデュアンは非戦闘地域目指して立ち上がり、進み始める。
 そんな時、たった一人でHTの軍勢と戦う迷彩柄のタンクトップの女性が両手に『スチームパイルバンカー』を持った侭、遠距離から射撃しているのを目撃したデュアン。
(あれは……中々の腕前じゃないか。遠距離から撃ち込んで脆い装甲を貫いてパイロットだけを仕留めている。中々出来ない芸当だ。あの女、戦い慣れているな。誰だ、近付いてみるか)
 スチームパイルバンカー……其れは超接近戦のパイルバンカーを中距離船が可能なように改良した蒸気機関型の打ち込み機。理論は銃剣で近接戦が可能な刃をスコープの上に装着するようにパイルバンカーの下側に蒸気を使用して弾丸を撃ち込む短銃を装着しただけの物。其れだけだと文字通り只の付け焼刃ならぬ付け焼き銃に過ぎない。だが、此のスチームパイルバンカーは違う。何と漁るとライフルみたいにスイッチの切り替えで近接戦及び中距離戦が可能に成る。勿論、アサルトライフルみたいに細かい連射は不可能で単発式でしかない。だが、其の単発が意外と重く、撃つ弾丸は打ち込み機の釘の形をした其れで射程こそ短銃よりも短いが、当たれば半端な装甲は撃ち抜かれる。細かい機能の説明は省くとしても此れに依り、パイルバンカーに新たな歴史が刻まれる。弱点は通常のパイルバンカーに比べて貫通力が少し下がる点だろう。其れを嫌う従来のパイルバンカー使いが後を絶たないのも事実。
 オイ、其処のタンクトッパー--デュアンは彼女にしか聞こえない音量で声を掛ける……も、戦闘に集中する彼女は背後を取られたと感じて反撃よりも先に其の場から急速に離れて行く!
(如何な、戦闘の邪魔をしない程度の音量が却って相手に警戒感を与えてしまったな。さあ、如何する?)
 デュアンは隠密行動も好まないし、下手な策略を考えない。宇宙速度一の速さで彼女の前に回り込んだ--当然、スチームバンカーよりも間合いの狭いコンバットナイフでの反撃を浴びせられる……最も眠たい程の速さではデュアンの喉を掻っ切るには程遠いが。
「何奴?」
「危ない危ない、俺は徒手空拳は素人同然。だが、此の程度の速さじゃあ何とか成るんだな。イデデ……掴みが甘いけど」
「何奴か聞いている、其処のフード男」
 俺はデュアン。マイッダー……只の魔法使いさ--と名乗るデュアン。
「自分は雷の国に所属する特殊兵、名は名乗らん。そうだな、自分を表すとすればスチーマーと呼ぶんだ」
「そうかい、宜しくな」
 未だに双方は警戒感を緩めない--御互いの腹を読み合って!
 其の時、一機のHTが急速接近。余りにも近付き過ぎたとみてスチーマーを名乗る女性は死の恐怖に全身を硬直させてしまう!
「魔法には打撃技はない、そんな風に考えていた時期が俺にも……在った!」デュアンのファイアーインパクトが炸裂し、パイロットごとHTの腹部を焦がし尽くした。「如何だい、其処のスチーマー。俺だって此の位は出来るんだぜ」
「信じられん、私達は一瞬にして轢き殺される筈だった……なのに素早いだけじゃなく其の侭、制止する魔法迄掛けていたのか!」
 俺に出来ん物はないな--とデュアンは此の程度は造作もない事をスチーマーにアピールした。
「だとしたら我々の味方に成り得る」スチーマーは右手を差し伸べる。「宜しくな、えっと……デュアン・マイッダー」
「ああ、宜しく……其れでお前は俺に何を期待する?」
「……『オールタクティクスオアストラテジー』の打倒を!」
「……そいつを倒せって?」デュアンは毛根から一粒一粒汗の一滴を流し始める。「此れは又、偉い奴を倒せと指名して来たな」
「不可能とは言わせん。だって何時の間にか制止魔法を掛けられる貴方だろう? だったら何時の間にか結果を決めたあの『オールタクティクスオアストラテジー』だって倒せる筈だ」
 あのなあ、無茶ぶりも良い所だぞ--何が拙いのかをデュアンは此れから語り始める。
「如何してなのよ。貴方の其の人外の能力を以てすれば何でも叶うでしょ?」
「今更告白すると俺は最強じゃない」デュアンはターバンを取って其の理由を語り始める。「確かに魔法を放つ意味では右に出る奴は殆ど居ない。ほぼ俺が駆逐して既に俺が魔法使い最強の座を射止めている。だが、其れ以外の全体の分野に於いてはそうとは限らない。俺の同類には俺よりも強いのが確実なのは少なくとも四体、同類ではないけど全生命体の敵の中では少なく見積もっても十災厄以上は存在する。そいつ等と実際に対峙した経験はほぼ少なくても実に痛感される事は多々在る。俺は未だ未だ強さを極めていないってな。俺みたいな奴でも弱気に成るのが今の世界の在り方なんだ!」
「貴方よりも強いのが十四以上も確実に……嘘でしょ!」
 嘘を吐けるか、事実なんだ--デュアンは未だに世界の広さは自分如きではそう簡単に埋められない事を告白する。
「じゃ、じゃあ『オールタクティクスオアストラテジー』は格上なの?」
「少なくとも俺よりも格上だ。奴は正攻法以前に全生命体の敵の中では上位に位置する厄介な存在なんだよ!」
 人外にも悩みが在るのね--とスチーマーを名乗る女は改めて修羅の世界を痛感する!
(まあ絶対に勝てない相手も存在する。そいつは正しく俺が挙げた四体や十四以上の災厄でも絶対に……無理だ。最強とかそうゆうレベルでは計り知れない。あいつだけは相手をしないように細心の注意を払っているんだがな。
 ンで……ん?)
 デュアンだけじゃなく、スチーマーも気付いた。空から全長百メートルの何かが白く発光して落下してゆくのが!
 オイ、其処の女を喰わせろおおおお--如何やらスチーマーはバストFカップだった!
 だが、久方振りに登場したアルッパーは迫る前に無数のHTに依る対空砲火を浴びせられて墜落。其処で一斉にHTに依る『アームバンカー』と呼ばれるシリンダー式のパイルバンカーで穴だらけにされてゆく!
「何なのよ、あの人の言葉を喋る鯨は?」
「ああ、あいつは気にするな。さっさと此の場から離れるぞ!」
「貴方の仲間じゃないの?」
 あんな鯨を仲間に持った覚えはない--とデュアンは相変わらずアルッパーに冷たかった!
 アームバンカー……其れはアームパンチという武器だと思えばわかりやすいかな。但し、違いが在るとすればアームパンチは弾丸がなくとも格闘戦を引き続き行えるのに対してアームバンカーは弾丸が無くなると肘から先が外れて真面な格闘戦すら出来ない。何故そうゆう構造なのか? 其れは肘から先を装着し放しだと火災等の二次災害を発生する程に熱量が甚大に成って其れに依る事故が多発した為に其れ以降はアームバンカーに装着される弾丸を全て使い切る或は長時間高熱状態が続く場合は強制的に切り離す機能が装着された。此れに依り、アームバンカーに依る事故の防止が可能に成った。そうゆう意味じゃあアームパンチの劣化版だと言えよう。あっちは弾切れ迄使用しても腕は装着した侭だしな。
(と説明するのは良いが、早い事此の場から離れないとあいつのせいで此の一帯は焼け野原に成っちまうからな!)
 デュアンとスチーマーが居なく成った後はデュアンの予想通り本気を出したアルッパーの放射能熱戦で機体だけはギリギリ限界迄原型を留めた状態でパイロット達は皆全滅。アルッパーは腐っても強者なのだ!
「ボトムズのパクリがああ、其れで俺を倒せると思うんじゃねえぞおお!」

 デュアンはスチーマーの案内でと在る敵基地へと侵入した。其処で様々なHT、人、そして固定砲台や『ハリネズミ』が漂う中で監視の目を潜ってゆく。
(『ハリネズミ』はヤバい代物だな。あれは僅かな痕跡すらも残さない。俺達の移動は熱を伴うとは言った処か?)
 ハリネズミ……其れは監視カメラの行き着く先。ハリネズミ式で然も宙を浮く代物。其れだけだと撃ち落とせば済むだろう。だが、下手に壊せば其の棘が飛んで来て付着する。ほら、植物にも在るようなあの付着物が。あれのせいで破壊者は居所を知られてしまって包囲される羽目に成る。後は破壊されて万が一にも付着物を除去した後或は付かない場合でも警戒が必要。ハリネズミはハリネズミ同士の連携をしてターゲットを絶対に逃さない。破壊されても箇所から破壊者の追跡を予測する事は可能。等々、ハリネズミは決して破壊しては成らない。破壊すれば此方が追い詰められる。ああ、死角から? 不可能な話。何故ならハリネズミは直反射ではなく乱反射で対象を逃さない。故に死角から日記を記すという行為は何の意味も齎さないのだ。仮に其れを逃れる程でも蛇と同じく赤外線を持ち、熱からターゲットを追跡する事も可能なのだ。其れ程迄にハリネズミとは……嫌な位高度な監視カメラで在る。
(コロニー国家よりも遥かに強力だな。普通の肉眼では捉え切れないな。ああされると如何様にも監視する事が可能じゃないか)
 其れでもハリネズミに見られる事を覚悟して侵入しないといけない事がスチーマーとデュアンには在った。其れは目の前に無数に出現したあの『大根のメサイア』--大根なのに救世主を名乗る存在が彼等の前に突然出現した……十八体も!
「フハハハハハ、俺様は悪を駆逐する為に降臨して来たのだ!」
「あいつは拙いわ、デュアン」
「大丈夫だ、俺なら楽勝だ!」
 楽勝か如何かは此の俺様に……ボゲエエ--デュアン、開幕からファントムハザードで十八体を泥に帰した!
「一瞬で……かなりの強敵だったのに、デュアンは其れ以上だったの!」
「お前からすればあいつはかなりヤバいだろうが、あいつは俺にとっては相手に成る程強くない。だが、急がないとな。此れも『オーールタクティクスオアストラテジー』の罠だ!
 ええ、あれで全てとはいかないのが『大根のメサイア』の恐るべき強さよ--如何やらスチーマーは『大根のメサイア』が如何ゆう存在なのかを知っていた模様……故に決して油断はしない様子。
 其のようにしてデュアンとスチーマーは戦術的に基地内部の奥へと進んで行く……其れが奴に依る戦略的な罠だと気付きつつも!
 --未だ今の『大根のメサイア』は雑魚だ。本当の奴の力は温存して在る。とはいえ、デュアンの相手に成らない以上は少しだけ遊びを入れよう--

 一方のアルッパーは全長三百メートルの『大根のメサイア』と激しい死闘を繰り広げる!
「てめええ、大根の癖にホワイトホエールすら貫通出来ないのかああ!」
「吠えるな、悪め。此の俺様の正義の力は未だ未だこんな物ではないぞおお!」
 果たしてアルッパーと『大根のメサイア』……勝利の女神ならぬ勝利の運命は何方に微笑むのか?


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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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