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一兆年の夜 第二十一話 二つの星 進撃篇(序)

 ICイマジナリーセンチュリー六十三年七月九日午前零時一分六秒。

 場所はマンドロス山標高成人体型六百六十八。
「行かれました科、エリオット団長模よほど参花様乃事牙心配乃ようだ」
 齢三十五にして四の月と四日目になる成人体型一とコンマ四はある神武鬼族の
中年カゲヤマノイズモノキミはエリオットの後ろ姿が見えなくなるまで見つめる。
「参花様は本当に天同の雄ですかス?
 どうして俺達の心配ばっかりかけるス!」
 齢十八にして三の月と二十五日目になるメデス蟷螂族のジンバル・ムシャリーニ
は参花の情けない姿ばかり見ていたので少々呆れていた。
「間違いなく、天同の者です。
 でも、あの方は、その事に、気付かないわ」
 齢二十三にして一の月と三日目になるクレイトス飛蝗族のライ子来栖は弁護した。
「とにかくエリオット殿牙行かれた以上、後端……何だ?
 あれ端、銀河連合!」
「本当だス! しかも四方八方とこちらに向かっているス!」
「という事は、二名の身が、危ない!
 私は今すぐ、参花様と、団長のところに、向かう!」
 そう言ってライ子はエリオットが向かった方角へと飛び足で素早く駆ける!
「ジンバル!」
「何でしょうス、イズモノキミさんス?」
「君端今すぐ別乃隊似伝えてくれない科?
 もしかする斗俺達だけ出端防ぎきれない可能性牙出て来る乃出奈!」
 イズモノキミがそう告げた頃には周囲成人体型五まで迫っていた!
 その数は二十に上る!
「良いのですかス? この数ではさすがのイズモノキミさんでも--」
「行け! このくらい尾相手似出来なくて何牙鬼族だ!
 ここから奈羅多分神武最後乃生き残り出ある八咫烏族アラウン・アルティニムム
乃部隊牙いるはず!」
「方角は気にしないス! なるように神様が導いてくれる事を願うス!」
 イズモノキミは北東に位置する飛蝗型を右手に持ったこん棒で全身を打ちつける
と、左手でジンバルを放り投げた--成人体型およそ二十九まで飛ばされた
ジンバルは十回転しながら両足で綺麗に着地すると、すぐに走ってゆく!
「ここから先端行かせん!
 行きたけれ葉俺尾食らう牙いい! 美味しそうだろ?」
 イズモノキミの周囲に集まり、まるで合図があるかのように一斉に突撃してゆく!

 午前零時四十七分五十八秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型五百九十付近。ジンバルの目の前には五つの
仮設民家が正五角形を描くように並んでいた。
「見つけたス! あの紋様は八咫烏族のアラウンさんの物じゃないス。
 けどエウク馬族の真島さんならきっと--」
「あらら? どうしたの、ジンバルさん?」
「うわス! ユキちゃんス! 後ろから声をかけないでくれないかス!」
 齢十五にして一の月と一日目になるアリスト人族の少女ユキは瞼が半開きの
ままジンバルに話しかけたため、叫び声を響かせた--それを聞きつけるように
中央の仮設民家から齢二十七にして六の月と二十八日目になるエウク馬族の青年
が、左奥からは齢二十二にして三日目になるアリスト犬族の女性が、左手前から
齢二十一にして九の月と五日目になるエウク梟族の女性が、最後に右手前から
齢三十にして二の月と八日目になるキュプロ栗鼠族の中年が出てきた!
「何のさわ……ってジンバルじゃあないかあ!
 エリオットやあイズモノキミとお一緒じゃあないのか?」
 すぐさまジンバルのところに駆け付けた真島と思われる青年は疑問をぶつけた!
「実は俺達のいる仮設民家に銀河連合が襲撃してるんだス!
 真島ギャレイ土さんス! どうかか--」
「言われなあくてもそおうすうる! これはあ我が先祖真島ギャラッ都のお頃から
受けえ継がれえてきた真島のお心が決めてああるう!
 皆の者お、行くぞお!」
「「「オオ!」」
「え? 隊長! いきなり向かうんですか?
 場所がどこにあ--」
 ギャレイ土と呼ばれる青年とジンバルを含めた四名はすぐさまジンバルが走って
きた道を辿る様に駆けてゆく!
「ってまたあたしが居残りなの! どうして雄達はいつも勝手なのよ!
 いいわよ! ただし帰ってきてもお迎えしないんだから!」
 雪と呼ばれる少女は水色の長髪で馬族の形をした髪型を左右に乱しながら均等
な配分をした顔を赤くしながら右奥の仮設民家へと帰った!

 午前零時五十九分四十一秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型六百十付近。
 五名はイズモノキミが戦っている場所に向かっていた!
「隊長おお!」
「話しかけるうな! 息があ荒げえるだ--」
「右方よおおり成人体型百を見たところなにやら人族らああしきいん影が二つ
ほおど見えまああすが?」
「本当なあのかあ、シャラム?
 本当なら見下ろおすようにい見えるうのか?
 それとも見い上げるよおうにい見えるのおか?」
 ギャレイ土の問いにシャラムと呼ばれる女性は一の分眺めてこう答える!
「見上げるううよおおうに! どおおうしま--」
「シャラムちゃんには良くんないけど、銀河連合がワシらを囲んだよ!」
 十六体の銀河連合は二組ずつ八方に五名を囲んだ--その中には空戦に
長けたモノはいない!
「ギャレイ土さんス!」
「何いかな、ジンバル?」
「是非ス、俺を二名の所に連れてってくれないでしょうかス?」
 四名はそれを聞いて『はあ?』と声を揃える!
「坊やはーよっぽーど危なーい目に遭いたーいでしょ?」
「そうじゃないス!
 これはよくわからないけど俺自身が決めた命運びのような気がするんだス!」
 こうしてジンバルの運命は決定された!
「……わかったあ!」
「隊長! いくら何でも--」
「行かあせろお! そいつはあ今、命をお賭してえるんだ!
 何かを得るうのなあらそれに越したことおはなあい!」
 ギャレイ土は力業で三名を納得させた--その内の一名シャラム・シャウルル
は諦めるようにジンバルに右翼を差し伸べる!
「私にいい捕まあありなさああい!」
「ありがとうス、シャラムさんス!」
 右刃を差し出したジンバルは傷つけないように握手した後、すぐさま彼女の背中
に乗った!
「隊長おお! 無事運んんでええ行きまああす!」
「行ってーらっしゃーい、こーっちは私ー達で何とかしーとく!」
「必ず生きて戻りまス!」
 その言葉を境にジンバルは二度とギャレイ土達三名に生きて会う事は叶わなく
なった!
「来るん!」
「たあかが馬型でええ!」
 ギャレイ土は馬型が前右足に装着した二式足斧に類似した物を懐に飛び込む事
で回避--すかさず前左足に装着した二式足斧で胸から正中線を通るように頭上
まで切り上げて倒す!
「真島ギャレイ土をお甘く見なあいこおとだ!」
 ギャレイ土と二名は残り十五体を相手におよそ一の時をかけて戦う!

 午前二時一分八秒。シャラムが戻って四十五の分が経過。
 銀河連合は残り十八体。
「刃毀れーが激しーい! 何で援軍がー大量にー来るのーさ!」
「望遠刀もおお残おおり少なああい!
 こおおのままあじゃ翼持いい刀がお飾あありになあるわああ!」
「そんな事いわ……しまった!」
 栗鼠族の中年は背後に羊型の接近に気付くのが遅すぎた!
 しかし--
「こ、これは望遠刀?」
 食らう後一歩のところで羊型は背中からのど仏を貫通するように物部刃が刺さり、
口から赤黒い血液垂れ流しながら息絶える。
「ふあああ! 眠いけどあたしの腕は眠ってないわよ!」
 人影の方向に身体を向ける四名より成人体型二十離れた場所に水色の長髪を
左手方向に揺らしながら望遠刀を右手に、物部刃を左手に持ったアリスト人族の
少女が月を背景に立つ!
「いいかあらさあっさと援護おしろ、ユキ!」
「ブーだ!」
 ギャレイ土に向かって舌を出しながらユキは残り九本の物部刃を的確に銀河連合
一体ずつ当ててゆく!
 ユキが駆けつけて一の時が経過。
 ようやく全ての銀河連合を倒した!
「やったわ!」
「喜ぶのおはまあだ早あい!
 俺達はシャルムが見つけた方角へと向かうぞ!」
「えっ! って待ってよお!」
 四名はまたしてもユキを置いて駆け抜ける!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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