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格付けの旅 アルッパーが如く 格付け非外伝 創付

 強く成る為に努力する事は女々しい……其れは生まれながらの強者がと在る強者に依って語られる弁。要するに男らしくしたいなら努力をするな……という意味ではない。強者足り得る者、強さが目の前に在るのに如何して努力をしようと心掛けるか? 作者の解釈ではそう捉える。一般的な解釈に依ると駆け引きや策略を一切用いずに真っ向勝負で全て勝利するという意味。此れは弱者には縁が遠く深い言葉に成るだろう。
 というか俺達は女々しいって事じゃねえか--とアルッパーは自分達が技や努力を用いて戦う事に対して先程の単語を当て嵌めて自分達が女々しい事を指摘する。
「心配するな、アルッパー。あくまで其れは生まれながらに井の中の蛙が保障されない連中に対して用いられる言葉だ……がそんな奴が居ると思うか?」
 止めろ、そうゆう反論は野暮じゃないか--何処か人間臭いアルッパーは冒頭の名言に対する反論はすべきではないと主張する。
(其れにしても『暗殺チーム』は確か七人だったよな? ハリハム・ハリーとジェレミア・ゴッドバルトを倒したから残り五人。次来るのは『坂本雄二』、『ジャイアン』、『プリニーバール』、そして『一方通行』だろうな。そしてリーダーは最近の『バッドマン』か或は『堂島の龍』の何方かだろうな。
 特に版権物の連中としては出て来て欲しくないのが『坂本雄二』の方だろう。あいつの能力は俺達には通用しないけど、他の連中にとっては溜まった物じゃない。さて、如何した物か?)
 デュアンの予想通り、『蛍火』に侵入する影が二つ。彼等は某阿修羅の闘技者と自己中心的な餓鬼大将だった。
「予定通りに蛍火に乗り込んだ。出来れば切符を買わずに済めば良かったのだがな」
「どっちでも良い、デュアンとアルッパーをぶっ殺す!」
「チイ、アルッパーの鯨野郎はでか過ぎて宇宙空間の中だから後回しで良い。問題はデュアンロールも含めて何をするかわからんデュアンの方だな」
「どっちでも良いよ、兄貴。ハリハム・ハリーとジェレミア・ゴッドバルトの仇だ……ぶっ殺してやる--」
「五月蠅えよ、ぶっ殺すぶっ殺すって」
「え、何で--」
「オイ、『ジャイアン』。餓鬼大将か何か知らんが、お前の為にも言っておくぞ。そうゆう軽々しい言葉は口にするもんじゃねえ」『坂井雄二』は次のように例の台詞を真似してみる。「俺やハリハム・ハリー達は其の『ぶっ殺すって言葉を頭に浮かべた時には既に体が勝手に動いて終わっていたんだよ……だから使いたくても使えないんだよ』。わかったか、此の言葉の意味を?」
 ぶっ殺すって言葉を頭に浮かべた時には既に体が勝手に動いて終わっていたんだよ……だから使いたくても使えないんだよ……正に口で語るよりも行動に移す方が早くねって事を体験者が口にするだけで説得を齎す魔法の言葉。後に『ぶっ殺すと心の中で思ったなら其の時行動は終わっているんだ!』にも繋がる有難い御言葉だぜ。
「お、おう--」
 あ、言っておくが『ぶっ殺した……なら使っても良い』ぜ--説教だけで済ませない『坂本雄二』の懐の大きさを表す付け足しで在る。
 ぶっ殺した……なら使って良い……終わった後なら何度使っても軽々しく成らない正に言葉の綾という物。あくまで行動を済ませた後に一回程度の使用に限るだけだし或は説教されて気を悪くした弟分を少しだけ勇気付ける為の気遣いなので決して万能の言葉ではない事を忘れずに!
「あ、兄貴いイイ!」
 助言を終えた『坂本雄二』は弟分の『ジャイアン』と共に先ずはデュアンを抹殺しに乗組員のフリをして接近してゆく。そんな様子をデュアンが知らない筈がない。
(如何する? 直接、『偉大なる死』で俺の老化を早めるつもりか? 其れとも『平家将臣』という明らかにキャライメージの違った方法で俺に向かって来るかのどっちかだろう。其れに幾らメアリー・スーでも俺は老化で殺せない。さあ、如何する?)
「うおああああわああ、もうやるんですかあ!」
 ああ、爪先から天辺迄やるぞおおお--予告も無しに『坂井雄二』は『偉大なる死』を敢行……此処だけは元ネタとの乖離で在る事を忘れずに!
「ど、如何したんだ? クレッセント……何でお前は勝手に白髪が生えているんだ?」
「あれ、何か、言った?」
「なあ、団長!」其処へ絵描き少年が白髪を増やした状態で現れた。「何か、体が、怠いんだけど!」
「まさか……此れは!」カッパードは『蛍火』内に於ける老化が悍ましい物に見え始める。「クレッセントがこんな状態に成る迄、俺はああ!」
「待て、カッパード」其処に喧嘩師(ステゴロ)の『薫』が老け顔な上に殆ど老化をしない状態で名乗り出す。「敵は一人か? なら俺がやる」
 ああ、頼んだ--カッパードは頭を下げて『薫』に御願いするしかなかった!
 薫……其れは初登場時は若干十五歳にしてヤクザの組の長を務める老け顔。傷が多いから老け顔ではない。明らかに十五歳とは思えない面と寡黙過ぎる性格から老け顔で在る。然も只の老け顔ではなく、握力が大人顔負けで其れを利用した『握撃』は今でも語り草。そして『握撃』だけが唯一の武器ではなく、並外れた握力と其れを支える超肉体から繰り出す格闘技の素人染みた戦法は並の武術家顔負けでゴリ押し戦法で勝ちを物にして来た。然も背中の刺青は象徴的で其の刺青は後で紹介するとしてもわざわざいれておきながら不十分だと判断すると敵対ヤクザの組の建物に乗り込んで自ら背中に傷を入れる事で完全な物にする等刺青一つをとっても拘りを持つ老け顔なのだ!
 其れからデュアンを他所に『坂本雄二』と『薫』が徐々に、徐々に……「其処だああ、引っ掛かりやがったぜええ!」と其の前に『ジャイアン』の繰り出す『平家将臣』が炸裂--左手に食いこまれた見えない釣り針に引っ張られる形で薫は『蛍火』内を引っ張り上げられてゆく!
 だが、薫は尋常じゃない握力で床を叩き付けると『平家将臣』を使用する『ジャイアン』を尻餅させる。
「な、何だこりゃあ。だが、そんな……ウヒイ!」そして尋常じゃない握力で床を引き剥がすと其れを真っ直ぐ投擲して『ジャイアン』が思わず能力を解除する程に震え上がらせる。「ヒ、ヒイイイ!」
 能力が解除されると知ると薫は其の侭直進して『ジャイアン』に迫る。無言で迫る薫の前に『ジャイアン』は小便を垂らしながら逃げて行く。何を目指すのか? 其れは氷の回収である。我に返る方法は氷しかないのはどの世界の『ジャイアン』も同じ。氷無くして『偉大なる死』が蔓延する『蛍火』では老化も避けられない。故に別の部屋に逃げ込んで氷の回収に向かおうとした時……「何だ、此のジジイは!」幾ら子供が多いとはいえ、デュアンも含めて大人とは思えないレベルの大人や老人も含まれる。其れでも成人男性レベルの子供が多い『蛍火』内でも『偉大なる死』の攻撃を受ければみんな年相応の体格で老人と化す。其れは赤子だろうと子供だろうと避けられない。故に『ジャイアン』に絡んで足を止めた老人は紛れもなく怪しいとは考えられない。
 『未だやるか?』--其れは『スペック』を追い込んだ薫の端的且つ圧の強い台詞で在る。
「放せ、放せよ……ウワアアア!」老人が絡み付く御蔭で薫からの強烈な一撃を偶然左小指が原型を留めないだけで済んだ。「うギイイイ……何て打撃だよ!」
 『未だやるか?』--尚も圧を掛ける薫は『ジャイアン』を大いに戦慄させに行く。
「ま、まさか連れを探しているのか? し、知らん。ど、何処に居るのかもわからないんだよ!」
「未だや--」
「助けてくれよ、あんた」
「今から助けるから待って--」
 掛ったな……『直は効くぜ』ぇええ--突然、老人は薫を直接老化せしめる!
「ま、まさかあんたが!」
「な、何、ぃい」薫はまんまと不意を衝かれた。「力、が!」
「ぱわぁぁぜんかぁいの直触りぃぃぃぃ」
 ま、『未だやるか?』--老化されようとも闘志は消えず……だが、力が入らずに薫は仰向けに倒れてしまった!
 未だやるか? ……其れは死刑囚の一人『スペック』を追い詰める単純な言葉。只の言葉なら此処迄連打の達人である死刑囚を追い詰める事もないだろう。何が恐ろしいか? 其れは口の中を炸裂弾を詰められたかのように爆発させられ頭部をシェイクされようとも更には口に中に直接銃弾をぶっぱなされて死に掛けようとも更には例の連打の達人に依る無呼吸打撃と残虐な戦法で肉体がズタボロに成ろうとも尚もゴリ押しするという所に此の台詞の凄味が出ている点だ。そして、薫は満身創痍の状態で在りながらも並々ならぬ執念で遂に『スペック』を倒して初めて死刑囚の一人に敗北の味を知らしめたので在る!
 そんな誰よりも執念の強い薫を倒した此の老人……「まさか、あんた……兄貴なのか?」あの『坂本雄二』だというのか。そう思うと此の男は何時の間にか何かに掛けてあったジャケットを羽織ると急激に若返ってあの『坂本雄二』に戻るではないか!
 直は効くぜ……其れはと在る能力バトル物では如何にも範囲型の能力でも直接触れる事で確実に相手に効果を浸透させるという恐ろしいメッセージとも受け取れる。まあスタンド能力を持っていない諸氏が若しもスタンド能力を身に付け、更には範囲型を身に付けたなら先ずは範囲攻撃よりも直接攻撃で相手を倒す事から始めよう。そうする事で直に効果を発揮する事だって在るぞ。
「流石は兄貴、凄い……げっぶウウ!」
 此の『マンモーニ』めええ--早速、『坂本雄二』は裏拳の末に『前借り』して途切れないラッシュで『ジャイアン』を顔が腫れる程にタコ殴りすると衣服を片手で掴んで顔を近付けながらママっ子のイタリア語の呼び方で罵る!
「も、もう殴らないでくっれえ!」
「未だわからねえのか? 俺が怒っているのは其処じゃねえ。確かにお前の考えも良くわかる」説教を始める際は相手の気持ちを理解してから始める『坂本雄二』。「あのステゴロみたいに信じられない怪力でいきなり床を揺らした後に厚い鉄板を引き剥がして其れを力一杯投げて来やがったんだ……俺だってビビるさ、あんな訳わからんレベルの事が来られたら!」
「だ、だろうが。あ、兄貴い……」
「俺が話をしているんだ、反論は後にしやがれ。黙って聞けえ」其れから『坂本雄二』は次のような助言を口にする。「だがなあ、俺達の仲間はあんな信じられない攻撃が来ようとも絶対に能力を解除しねえ。例え骨だらけに成ろうとも髑髏に成ろうとも……なあ!」
 マンモーニ……其れはママっ子の事で在る。別に両親が居るからママっ子と蔑称されるのではない。甘ったれだからこそママっ子と蔑称される。そう呼ばれない為には成長するしかない。自力で何とか出来る自分に成るしか道はない。
 未だ未だ『坂本雄二』の説教は終わらない。奴は薫が投げ飛ばした剥がされた鉄板を手にすると先程『ジャイアン』をタコ殴りにした『前借り』を使って持ち上げると次のような事を口にしながら実行して見せるのだった……「良いか、『ぶっ殺すと心の中で思ったのならなあ……其の時既に終わっているんだああ!』」哀れ、頭部に減り込んで死んだか--薫よ!
 ぶっ殺すと心の中で思ったのならなあ……其の時既に終わっているんだああ! ……心と体が一つに成った時、既に説明し終えた後だった!
 余りの事に硬直する『ジャイアン』に向かって『坂本雄二』は「行くぞ、俺の勘ではあのステゴロの他にもとんでもないステゴロが中に居る。ほら、氷の塊だ!」尚、元ネタが如何で在ろうとも氷の塊を放り投げる事だけは変わりがないので在る。
 絶体絶命の危機が『蛍火』に訪れる。そんな時、デュアンとアルッパーは何処に居るのか?

 そう、奴等はいきなり脇見せポーズをした『尾張の龍』からの猛攻撃を受けていた……「『俺はお前に近付かない』」宇宙空間に居たアルッパーは体内の鉄分をラー・カイラムに変えられて引き摺り出された状態でノックダウンした後だった!
(馬鹿な、幾ら何でもお前が出て来るのは早過ぎだろう……然も『バットマン』ではなく『堂島の龍』かよ!)
 俺はお前に近付かない……其れは両脇を見せるようなグラビアポーズでストラップや蛙や煙草の吸い殻を受話器にする謎の少年に向かって言った台詞。其の余りにも怪し過ぎるファッションと吸血鬼みたいな黒目、そして例の両脇を見せるような両手組みしながらのグラビアポーズは当時の読者を大いに沸かせた。というかあのポーズを取る意味は一体何なのかは未だにファンの間で議論の的と成る。直後にナイフを投げた事からあれがナイフ投げのポーズと主張する読者も居るようだが、軍事専門家からは「いや、あんなナイフの投げ方じゃあ標的を上手く当てられないだろ」という反論も寄せられる。何れにせよ、記憶に残るグラビアポーズだけは確かだ。
「まさかお前が俺の前に出て来るとは予想外だぞ。だが、俺はお前の射程の範囲外から魔法を撃てるんだぜ。後は鉄分探知だって出来るんだぜ。如何やって戦う?」
「いや、お前の相手は俺じゃない--」
 若しかして俺が相手をするんですか--デュアンは呆気にとられ、飛んで来た『高須竜児』を背に受けて盛大に吹っ飛ばされてしまう!
(野郎……アルッパーを倒したのは俺を倒す為の布石だったのか、完敗だ!)
「俺だ、『プリニーバール』……見事だ。後は『蛍火』に居る『遥』を確保して『ボス』の弱点を調べるのみだ」
『--<ディモールト>、了解した!』
 此の野郎、さっきは良くも俺の体内からラー・カイラムを取り出したな……黒目野郎--腐ってもアルッパーは未だ戦闘継続する模様。
「流石だな。だが、既に出来上がっている!」
 グワアアア、何でいきなりバットマンの武器を使って俺をおお……ギャアアア--『堂島の龍』と侮ったアルッパーは鉄分で出来た無数の手裏剣を体内から取り出される或は周囲の鉱物が変化した無数のブーメランの串刺しにされてデュアン共々吹っ飛ばされたのである!
(拙いぜ、こりゃあ誰かに助けを求めたいな。誰があいつ等を倒せるのかわからないが)

 一方の『蛍火』では『坂本雄二』と『ジャイアン』が『遥』誘拐の最終段階を迎えようとしていた。其れはクレッセントとカッパードに向かって恫喝をする。然も只の銅渇ではない。拷問を加えるという恫喝。徐々に老化で干からびて行くクレッセントとカッパード。万事休すか……そう思った時--何と剛腕が『坂本雄二』を吹っ飛ばす!
「何いいい、馬鹿なああ!」危うく窓硝子を突き破って宇宙空間に放り飛ばされる所だった『坂本雄二』は殴り飛ばした相手を見て驚愕する。「貴様あ、確かに老化した上に駄目押しした筈だああ!」
 し、死んだ筈じゃ、無かったのかあ--『ジャイアン』は直後に其の対象の持ち上げ気味のアッパーを受けて天井を跳ね飛ばされるように気を失う!
「……」其の男、死んだ筈の薫。「未だやるか?」
「やるな。其処迄のタフさには『ほんのちょっぴり』驚いたぜ」
 ほんのちょっぴり……其れはと在る吸血鬼の疑いが強い漫画家が多用する表現。ほんのちょっぴりと可愛らしくする事でほんの少しを表現しているようだが、多用し過ぎると本当にほんのちょっぴりと呼べるのかが怪しい。
 だが、気付いているんだろう……タダでさえ直触りで老化が激しいのに更にはそんなに激しく動いたら、熱が一気に回るぜ--既に薫は瀕死で在った……最早立つ処が動くのもやっとな程に!
「……」
 だが、其れでも薫は仁義を貫く為に限界を超えて動く。其れがトラック十台分を引き摺る程の重さで在っても。其れから百トンバーベルを引っ張る程の重さで拳を揮う!
「甘いわ、そんなノロマな徒手空拳が俺に届くか!」だが、地面に向かって弾かれる薫の右拳。「取ったぞ……今度は骨の髄迄老化させてやるわ!」
「……此れで良い!」何と薫は弾かれる事を想定して強引に床板を剥がしていき……「此れで良い!」先程『坂本雄二』を吹っ飛ばした壁に向かって亀裂が走り、其れがやがて巨大化して二人を放り出す穴と化した。「此れで良い!」
「き、貴様あ、正気かあああ!」『坂本雄二』は薫の自らの命さえも省みない行動に身の危険を察知して止めるよう訴える。「き、貴様も死ぬぞおおお!」
 だが、遅かった。二人は虚空の宇宙に放り出されてゆく!


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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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