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格付けの旅 デュアン、格付の旅は此処から始まる 第六天魔王波旬、再び!

 火事場泥棒……其れは勝負事に於いて卑怯者が良くする物。卑怯者故に美味しい所だけ横取りし、然も最初から最後迄自分の御蔭だったと主張するという最も敗者にも屈辱的で腸煮え繰り返る物はない。
 とまあこんな形で俺は武器で在るデュアンロールを奪われた上に何かの宇宙船に載せられる事に。隣にはエレファントキラーが閉じ込められている。だが、俺もエレファントキラーの両方にも対応しない不衛生な牢屋な為に糞尿を出すには如何にも何かの紙が必要に成る。アドヴァンスドアントは未だ不潔に耐えられる位に野生からの解放は実現されていないと俺は見る。だが、俺は別だろう。少しでも牢屋内が糞尿で堪り続けたら臭い処か衛生環境の悪化で何かの病気に成りかねない。我慢も良いけど、三日も四日も我慢するには糞尿の栄養変換は難しいだろう。腎臓だって肝臓だってフル稼働し続けたら出血を起こして当然だろうが。毒素を抜くってのはゲップだけで済む話じゃないしな。
「なあ、其処の肌猿」
「何だ、エレファントキラー?」
「貴様は何故言葉を話せる?」
「其れは質問か? なら答えなければ応酬が続く」質問に質問で返すのはアンフェアだと古代からの常識さ。「世界には肌猿と呼ばれた存在が服を着込んで清潔を保って機械弄りも出来て或は書物何かも読めたり或は趣味に没頭したりする星も在る。俺は其処から来た」
「そんなの幻想だ。肌猿に文明なんて築ける筈がない!」
 そっくり其の侭返そう、お前等蟻に文明が築けるか--だが、実際には出来ているのだから驚きを隠せない俺達が居た!
「何故俺達が文明を築けたのかを話すべきだろう。其れは大昔の話だが、<アドヴァンスド>を創成したという神が居ました。彼は最初の人類で在る『アリンス』と『イウン』を其々出来物がある姿と何か窪んでいる姿にして生みました。二人は其々……」
 此の話は所謂俺の故郷で在る<惑星ディー>の『創世神話』と共通すると思った。
 創世神話……其れは国が誕生し、如何してそうゆう国体なのかを示す国の国の正当性を確立させる物語の事。其処では故おろこおろって音で掻き混ぜるだけで島が誕生したり、セックスする事で山とか森とか果物とか野菜とかが誕生するそうだ。勿論、セックスの代償で産んだ方が死んで其れに逆上した種男が其の子供を切り殺した際にも鉄とか焦げとかが誕生する……といった科学理論重視の者達にとっては信じ難い話のオンパレードなのが創世神話の特徴。だが、此れを只のファンタジーと切り捨てるのは余りにも歴史に対する侮辱だと断言しておこう。神話とは国の国に依る国が成立する過程を真実へと持ち込む為に必要な自分という個を確立させる為に存在する素晴らしい上位の物語なのだよ。歴史が通常の物語の上に存在する超物語と称するなら神話とは歴史よりも上に位置しないと成り立たない。つーか神話を否定して歴史を語るな。昨今の歴史教科書は神話を載せろ、載せられんなら歴史教科書を執筆するのを止めろ……と誰かが怒鳴ってそうだが、此処迄にしとこう。
「お前の説明通りだ。最近ではと或る国で自国の歴史を否定する売国奴共が跋扈していて気分が悪いと思っていたんだよ」
「何だと、蟻の惑星でもそんな事が起こっているのかよ!」
「ああ、許し難い話だ。神話を否定して更には自国の暗闇の歴史ばっかり学んで多くの新人類は蟻としても誇りを捨てて外に出る女性が減って来ているのだ!」
「其れは拙いな。蟻は典型的な雌社会の筈だ。雄は女王蟻に寄生し、家事炊事をやるのが普通だろうが。一方で屈強な雌は外に出て餌に成りそうな物を集めるもんだろうが。という事は其の国では雄社会が進行する程に平和が跋扈しているのか?」
 悔しいが、そうみたいだ--だからエレファントキラーのような雌みたいに屈強な雄が外に出る訳か……どの種族の世界でも少子高齢化の原因は平和の謳歌に依る武力の否定が関係するようだな。
 俺は感心しながらもエレファントキラーと意見交換してゆく。そして--

 其れは一時間後に起こった--俺とエレファントキラーは僅か一時間休息を摂っただけでアンダーモルゲッソヨの下手糞な封印を解除し、大暴れ。
 無論、俺達はアンダーモルゲッソヨ自身の所迄駆け付ける。奴は驚いて下半身から液体を漏らす始末--元々、口先だけで中身は超絶『チキン精神』同然の奴だから漏らすだけじゃなく、穴から臭い物を吐き出す事だって在る!
 チキン野郎……其れは寒気がしたり何か恐怖を感じた時に毛を毟ったり身を震わせたりする行動が鶏みたいで在る事から臆病者の事を総称する意味で使われる単語。まあ、詳しくは俺の口からは言えんから宜しくね。
「侮るなよ、蟻と魔法使いの混合で此のアンダーモルゲッソヨに勝てると思っているのか!」
「思っているから俺は貴様の射程範囲に近付ける!」
「舐めるな、アンダーモルゲッソヨ三の殺人技の一つで在る火炙りを思い知れ!」其れは自爆だ、アンダーモルゲッソヨ。「ウオオオオオオオ、熱い熱い熱い熱いイイイイ!」
 奴は戦わずして全身火炙りの後に窓を突き破って消火と同時に凍えながら宇宙空間に投げ飛ばされてゆくのだった--流石はアンダーモルゲッソヨ……最後迄行動予測が不可能だよ!
「待て、奴は操縦室の窓を壊して……ウオオオオオ!」
「おお、エレファントキラーが……ウオアアああ!」
 俺達も投げ飛ばされるのは無理もない。だが、俺は既に宇宙空間での呼吸法を体現した後だ。最早、宇宙では俺を殺す事は不可能だ。俺は……だが、目の前に第六天魔王波旬が現れたのなら別だがな--相変わらず女の姿をしているのは何ともコメントに詰まるなあ!
「フウ、フウ」俺の下らない魔法、『フラッシュマウス』で宇宙空間内でも会話を可能とする。「あーあーアー……聞こえるか、波旬?」
「聞こえるぞ、下らん物も既に編み出した後か」
「『アートオブマギ』は徐々に確立されつつ在るからな。後は貴様を屠る為に如何すれば勝つかを模索すれば良いだけだ」
「お主が余を? 馬鹿も休み休み言え、と返答しておこう」直ぐに見えない攻撃で俺の左腕を吹っ飛ばしやがった。「此れが力の差だ、デュアン」
「クソウ、相変わらず化物染みたスペックを披露しやがるな。そうして第三次魔導戦争を引き起こして惑星ディーを他化自在天にしようと目論むのか!」
 如何様にも言える--今度は右腕を吹っ飛ばしたか……会話には乗らないって意思表示だな!
 両腕を失っても魔法を使う時は使う。けれども、相手を捕捉するには腕の存在は不可欠なのも事実。俺が此奴を倒すには『インビジブルアーム』を使用するしかない。此奴は打撃系魔法を応用して身に付けた執念の魔法とも呼べるもんさ。
 インビジブルアーム……其れは文字通り見えざる手の事を指す。彼の有名なディーの経済学者アダール・スミシーの提唱する経済学の見えざる動きの事を指す。まあ其れについてはアダール・スミシーの著書を読む事を勧める。さて、魔法学に於けるインビジブルアームとは膨大なるマナを消費して腕の代わりを形成する極めて消費量の激しい形成魔法を指す。だが、使い熟せば義手と接合する事からあらゆる物質に取り付ける事も適う等応用が利くのが此の魔法の凄味。但し、弱点は先に紹介したマナの消費量が極めて高い事に在る。
「成程、余の攻撃に対抗して見えざる腕で余のあらゆる攻撃を対応しようと試みるのだな……だが!」無数の見えない斬撃が俺に襲い掛かる……「接合する余裕さえ与えんぞ……何っ!」だが、お前の攻撃が見えなくとも敢えて受ける事で其れを乗っ取って見えない斬撃の腕を形成すれば勝利の鍵は見えるぞ。「ウオオオオオ……左脇腹を抉った、中々の戦闘センスの高さじゃ!」
「誉め言葉を如何も有難う」其れから俺は切り離された両腕をインビジブルアームで引き寄せてくっつける。「感覚は……あれだが、打撃魔法術『カラノテ』に在る筋肉硬化の術を俺も持ち合わせているんだよ」
 カラノテ……其れは最強の打撃魔法術として必ず挙げられる打撃系を追及した打撃魔法術。其れは只壊すだけじゃない。内臓操作の魔法から打撃の要で在る筋肉操作迄何でも可能な恐るべき打撃魔法術。勿論、俺は此奴の習得も確かに試みた。だが、断念した。如何やら俺には打撃系は無理みたいだ。兎に角、ファンも多い此の打撃系魔法術は編み出せば喧嘩で負ける事はない……筈!
「やるのう、若いの。筋肉で固めたのか?」
「当然だろう、其れと骨で……両腕の動きを此れ以上負担が無いように固定すれば」右腕は固定したまま、肩と右手首だけを動かすという器用な事をやってのける俺。「--ほうら……ディバインドライブの完成だ!」
「ウオオおお……だが」デュアンロール無しだと傷一つ付かねえだろうが。「そんな威力で余を滅ぼす極限魔法とは……片腹痛いわ!」
 縦一文字の見えない斬撃が強烈に走った--何とか俺は其れを『アートオブマギ』の応用で全身に回しながら威力を分散させると其れを左手に集めてからの……リフレクトブレイカーを奴に繰り出す!
「ウオオオオオオオ、余に向けて……何という魔法攻撃を、ウオオオオオグオオオオオ!」チイ、上方に全て弾き返しただと……「ハアハアハアハア、全てではない。お主もそうだろう?」互いに瀕死の侭、此処迄迎えるとはな。「そろそろ……と言いたい所だが」
 ああ、俺達は……うおおおお--流し切れないエネルギーの暴発で互いに離れるように吹っ飛ばされて行く!
 今度は何処に流される? 今度の戦いでは……未だ未だ俺の魔法は改良の余地が在るとわかった。だが、既に宇宙空間での呼吸法をするだけのマナが残っていない。数多のエネルギーを身に浴びてマナに変換して省エネルギーを試みるにもやはりマナが足りない。マナの変換にも最低限のマナが必要と成ると……何と不運な男だ、俺は!
 だが、其の不運は偶然俺の背後に現れた謎の宇宙船が拾うという幸運の御蔭で俺は事なきを得るのだった……


 NEXT PAGE そしてデュアンは別宇宙に飛んで行く

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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