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一兆年の夜 第二十話 二つの星 接触篇(六)

 午後十一時三十分二秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型六百六十八。
「完成した! 今日は最短記録をたたき出したぞ!」
 彼は一の時と二十の分かけて仮設民家を完成させた。
「ふあああ。そろそろ寝ないといけないよ。僕は銀河連合の死体に直接触れることが出来ない代わりに全ての死体に塩を撒くので大変だったから疲れたよ」
 参花は自分が作った仮設民家の中に入ろうとした。
「あれ、はイズモノキミさん?」
 イズモノキミがエリオットがいる仮設民家に入ってゆく。
「あんなに大きい身体で二名一緒だと寝にくいよ」
 そう言いながらも参花はエリオットの仮設民家に気付かれないように近付き、中を覗く。
「……つまりメッサーシュミット組斗合流する頃似端棍棒以外乃武器端使い物似ならなくなる訳か!」
「銀河連合のやり方は徹底している! 相手を追い詰める為なら仲間を捨てることさえ平然とやれる!
 このままじゃ間違いなく次で自分達の誰かが死ぬ!」
(僕達の誰かが! 本当、じゃないよね?)
 参花はその話を信じない--彼の中ではエリオット達は不動の存在だ!
「だが、こんな所で死ぬのは御免だ!
 死んでいった彼等の為にも自分がどう足掻いても届かない星をマンドロス町に連れて行かないと!」
(星? 誰なんだろう?)
「あの方端そこまで大きくなれる存在なのか?
 確か似俺達斗端明らか似異なる呼吸尾している斗端いえそんな似早く成長できる斗端思えないが」
「イズモノキミ殿! あなたなら天同生子の逸話を知っているはずだ!」
「天同生子? ああ、国家神武尾建国なされた歴代出最模強い斗謳われる仙者乃事かね?
 参花様端その方斗端系図上乃繋がり端ある似しても--」
「参花様は壱生様の孫だ!
 その壱生様を自分の子に成された理由を御存知か?」
「それ端知らないぞ。どういった経緯なのだ?」
「壱生様がお生まれになられた日はな。同時に生子様にとっては肉親を死なれた日でもある。
 そんな悲しみに暮れる生子様を壱生様は生後間もないというのにお励ましになられたのだよ!」
「それ端どこまで色牙ついた話科端わかりません。
 ただ言える事端壱生様似関する生前乃お話端多すぎます。そんな話牙あっても不思議出端ないですね」
「壱生様は素晴らしい御方だよ! 彼がいたからこそマンドロス町は大きく成れた!
 そんなマンドロス町だからこそ天同棟一は死んだ今でも取り戻したいと願う!」
「そこまで棟一様牙お考え似なられた科端計り知れません。
 死者端生者似言葉尾交わす事端永遠似訪れない乃ですから」
(死者は成者に言葉を交わさない? 姉さん達がそうであるように!)
「でも遺す事なら出来る! 今でも参花様の懐にイズモノキミ殿が渡した手紙があるはずだろ?」
(手紙? あ! 無い!)
 参花は手紙を置いていった事に気付く!
「あの手紙端確かエリオット殿乃言葉尾聞きながら俺牙書いたな!
 それ牙どう……まさかあなた端--」
「大丈夫だ! 自分はそう簡単に……ん?
 そこに居たはずなのにどうした!」
 エリオットは初めから参花が覗いている事に気付いていた。
「まさか参花様端俺達乃話尾こっそり聞いていらしたなんて気づき模しませんでした!」
「今すぐ参花様を連れ戻さないと! あの方は手紙をお探しに戻っているぞ!」
 エリオットは勢いよく仮設民家を出るとライ子とジンバルを叩き起こして参花の捜索を命じた!

 七月九日午前一時二分四秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型六百六十六。その標高はかつて天同弐高が銀河連合に食われた高さ。
「イデ! うわああ! 擦り傷が!」
 十四に成ろうとも怪我をしただけで泣き叫ぶ姿に変化はない。
「血は良くないよ! 助けて、弐高姉さん、狭間姉さん、門忍姉さん!」
 死者は生者を助ける事はない。
「……そうだよな。ヒック。僕が泣いても三名は来てくれないよね。
 だって三名は--」
「いや、生きてるだろ? 参花様が生き続ける限りは!」
 参花が振り向くとそこにはエリオットが立っていた!
「エリオットさん! どうしてここがわかったのですか!」
 その問いに答えず、左手で手紙を渡した!
「新しく書きました! イズモノキミだってお暇じゃありませんよ!」
「あ、有り難う! こ、今度は大事にするよ!」
 参花は急いで自分の懐にしまった!
「さあ帰りましょう! 夜は自分達を暗くします!」
 エリオットが右手を差し伸べようとしたその時だった!
「大変です! ぎ、銀河--」
 ライ子からそれ以上の言葉を出す事は叶わない--真っ二つにされた以上は!
「ああ、ああ、ああああああ!」
 ライ子の死を目撃した参花は周囲成人体型七まで届く叫び声を上げた!
「お前は知ってるぞ! お前が、お前こそが棟一様を死なせたんだという事を!」
 エリオットは蘇我鋭棒を両手に握り、そして突きの構えをした!
「棟一兄さんを? 知ってるの、エリオットさん!」
 天同棟一をやったと思われる銀河連合--成人体型は一とコンマ四を超え、体型こそ人族であるが、胴体の所々に何かを出しそうな跡がある。
「そいつはかつてマンドロス村に駐屯していた指揮官型だ!
 自分達の星にはいない形をした銀河連合!
 そして盟友である天同棟一を死なせた銀河連合なのだよ!」
 エリオットは距離を詰めてゆき、周囲で六番目に小さな木から垂れ落ちる葉が地面についた瞬間--大地を蹴った!

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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