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格付けの旅 デュアン、格付の旅は此処から始まる ワイズマン再び

 ワイズマン……其れは嘘だって言ってよでもなければ戦争と平和を管理する異能者の成れの果てでもない。文字通りワイズ……広域を表す男を指す。いや、抑々マンとは何も男だけではない。性別関係なしにマンと呼ぶのが正しいかな? ウーマンだの彼女だのもそうだけど男女を区別する為に新たに作られた単語は時々、本質を見失う事もある。まあ、ワイズマンとは即ち男だけを表さないって言いたいんだよ。
「存外役に立たんな、アンダーモルゲッソヨよ」俺が漂う中で此処<ファーヴォ>跡にてフードをした謎の男ワイズマンが現れる。「デュアン・マイッダーを倒す事も出来ないのかあ?」
「再生が、だが……アンダーモルゲッソヨ八の殺人技の一つである『擦り寄り』で貴様に助けを乞う!」
 其れは殺人技ではないな、アンダーモルゲッソヨ--人を殺す技と書いて殺人技なのに支援技を殺人技に表す此のウリナラファンタジーなアンダーモルゲッソヨは一体!
 擦り寄り……其れは媚び諂いと同じく下衆のやる事。意味はヨイショしたり、告発したり或は如何でも良い話題を振って気を引こうとする物。だからこそ擦り寄る人間は極力相手にしないように振舞う事だ。仮にも話題に乗ってしまったら大変だぞ、そうゆう奴は同じ話題を何度も持ち出して此方を疲れさせに掛かる。向こうは全く気付かないのだから洒落に成らない。逆に無視すると大変な事に成る。そうゆう奴は今度在る事ない事を言い触らして包囲網を築こうとする。故に擦り寄りとはあらゆる意味で厄介極まる物だといえよう。
「だからこそ貴様を助ける義理はない」
「ならばアンダーモルゲッソヨ二十四の殺人技の一つで在る『大声で被害を訴える』事も辞さない!」
 ああ、わかったから貴様に協力する--とまあワイズマンはアンダーモルゲッソヨには逆らえない模様。
 大声で被害を訴える……此れは被害者面した奴等に見られる加害者よりも厄介な近所迷惑行為の事。何が近所迷惑か? 其れは人が寝る真夜中に発生し、不眠症に陥る位に続けて来る事だろう。こう成ると御近所は訴えるか或は聞いてやるかの何方かを選択するしかないが、前者を選択する事を勧める。後者だと先程紹介した擦り寄りに繋がる為に余計に不眠症を悪化させる。向こうは訴えられると弱いので確かにダメージは避けられないが訴える方が被害者面した奴等の再発防止に務まるだろう。まあ、最も前者を行う御近所さんは中々居ないのが現実だが。
 そんな感じでワイズマンは俺への対抗心から厭々ながらアンダーモルゲッソヨと協力するしか道が無い。

 さて、俺は如何成るのか? 俺は在る惑星に流れ着く。其処は<アドヴァンスド>……蟻の蟻に依る蟻の為の世界。蟻達は新人類として俺達人類に代わって人類社会に貢献する。そして、此処では人間は家畜扱いされている。捕えられた俺も意識を取り戻した時は首輪で繋がっている上に全裸--まるで『蟻の惑星』其の物のようだな……ン、蟻で合ってただろうか?
 蟻の惑星……其れは人類に代わって『アドヴァンスドアント』と呼ばれる人類サイズの蟻が星の支配者として振舞う惑星の事。其処では人類と呼ばれた俺達は家畜同然で勿論、言葉も話せない。原始時代同様に『ボディランゲージ』でのみ会話をする時代に逆行。つーか其れ以前にあちこちで糞尿を撒き散らすから俺の鼻は異臭で苦しめられる。苦しめられるのは異臭だけではない。兎に角痒いのだ……って此の説明欄で記すのはそっちじゃねえ!
「畜生め、衛生環境が酷過ぎるな。俺は綺麗好きだからこうゆう環境は好まねえよ!」
「何だよ、『肌猿』の分際で俺達人類と同じ言葉を交わす奴は」俺に対して文句を言うのが『アドヴァンスドアント』と呼ばれる新人類って奴だ。「貴様だな、俺達と同じ衣服を着ていた『肌猿』よ!」
「俺の方が人類だよ。つー訳で俺だけ解放して此の惑星から立ち去りたいんだけど」
 五月蠅い、『肌猿』の分際で人類を騙るか--当然、棒で強くつつかれるよなア……誰だってそうするさ、俺もあいつと同じ立場ならそうすると思う。
 肌猿……其れは俺達人類が『アドヴァンスドアント』に取って代わられた際に奴等が呼ぶ名称。肌を曝け出す猿とは言い得て妙だと思うぜ。其れに猿と同じく礼儀も知らない以上はそう呼ばれても仕方がない。猿は猿でしかない。
「何を解説しやがるんだ、肌猿の分際で!」
「--黙っておけ、蟻の分際で……ファイアーボール!」
 ギャアアアア--奴を焼き尽くすだけじゃなく、牢屋の仕切り棒さえも焼く俺の火系下級魔法。
「いやあ、蟻さんにはきつい炎だねえ。そんじゃあ脱出--」
「何だ、あいつはボルソンを焼き殺しやがったのか!」
「何なんだ、あの肌猿は!」
「如何やってボルソンだけじゃなく牢屋の鉄棒を焼いたんだよ!」
 魔法を知らない奴等に俺は火系下級拡散魔法で次々と焼き殺してゆく--蟻の弱点は元々爬虫類故に火に燃えやすい事なんだよな。
 そうゆう訳で俺は早速、蟻の惑星からの脱出を図る為に全力を出す。そりゃあデュアンロールの一部を回収する事も兼ねた回収魔法を唱える。次に改宗したデュアンロールの破片を修復魔法で繋ぎ合わせる。最後に機能を確認。そして中に入って服を調達--此れで俺は何時も通りに惑星<アドヴァンスド>にて猛威を振舞える!
「クックック、やはり暴れ回るようだな」だが、俺の邪魔をするのは必ず存在する。「久しぶりだな、デュアン・マイッダー」
「ワイズマンだな。性懲りもなく俺の前に出やがるとはな!」
「其の台詞回しは俺が言うべき事だ……貴様は何時から悪の手先に再就職したか!」
「就活用語を使ってんじゃねえぞ、ワイズマン。お前はあれか、昨今のハローワークの求人に困っている系だな!」
「まあそう成るな……と冗談は此処迄だ」ワイズマンは洒落も通じるからやりにくいんだよな。「其のデュアンロールで宇宙空間に溺れたいのか?」
「今は未だ此の星で改良をしないといけないのでな」
「止めとけよ、デュアン・マイッダー。アドヴァンスドアントはお前が思っている程に雑魚じゃねえ!」
「何故そう思う?」
 此処には『ハンドレットキング』と呼ばれる百獣の王を名乗るアドヴァンスドアントが存在する--例え敵だろうと伝えたい情報は伝える礼儀正しい悪……其れがワイズマン!
「百獣……抑々獅子を表す用語だろうが。奴は肉食獣で最強と謳われ、恐れられた肉弾戦特化の野生動物だ」
「だからこそ人間共は獅子共を『百獣の王』と総称した」
 百獣の王……其れは獅子の事を指す。そう書いてあるから仕方ない。何、わかり難いって? そうだなあ、親切心で詳しく述べよう。まあ、色んなコピペからの流用なのは御容赦を。何でも獅子は圧倒的な雄力で雌を引っ張り、更には堂々と立ち向かうだけの筋力と度胸を備える。更には見た目が金色に近い事から金に人間が憧れるように何時しか人間共の間で百獣の王と呼ばれるように成った。だが、獅子は其れ程強くないらしい。何故ならハイエナよりも怪力でも噛む力はハイエナに劣る。速度は同じ猫科のチーターに劣る。たった一匹では縞馬にも逃げられるしょぼい速度と息切れ必至な肺活量。故に最近では百獣の王かどうかさえ疑問視されるヘタレな面が次々と露にされる。但し、あくまで其れは特化した相手との戦いではたった一匹では心許ない話で在って実際の所は獅子も集団戦では他の動物を圧倒する虐殺ぶりを披露するそうだ。なので戦争では恐らく獅子は百獣の王に相応しい統率力と連携力を発揮するだろう。
「良くわかっているじゃないか。そんな『ハンドレットキング』が相手ではシングルプレイの貴様に万に一つも勝ち目はない」
 なら億に一つの勝ち目が在れば十分じゃないか--俺は意外と負けず嫌いでそうゆう表現が来たら更に確率を広げて無理矢理正当化を試みる!
「零パーセントはどれだけ数を熟しても零パーセントだと乗数式で証明された話だろうが!」
「なら、試しにやろうか……ワイズマン?」
「とことん迄腹立たしい男だよ、デュアン」
 こうして俺とワイズマンの戦いは始まる……
「--最初から本気を出させて貰うぜ……プラネットブレイカアアア!」
 野郎、本気を出し過ぎだろうが--奴の対策としてデュアンロールを半径十キロ後方迄飛ばして保険を掛ける!
 其の爆発力は中の家畜共をも吹っ飛ばして俺の肉体は最早原型も残さない程に凝縮される……最もこうして俺が説明する方がおかしいとお気付きだと奴は思うがな!
「相変わらず腹立たしい程に強かな奴だ、デュアン。まあ、深追いは止そう。さらばだ」
 ワイズマンは一撃で仕留めるつもりで居たんだろう。後方で俺が生き残っていると知ったら自らの残量マナを確認して撤退したか。有難い……実際に俺もダウンロードでデュアンロールでの飛行も儘成らない程にマナが消費され尽くしているからな。
「助かった……いや、事態は更なる危機に俺を陥れてくれたな」
 やあ、良くも我が同胞を蹴散らしてくれたな……其処の奇怪な術を使う者よ--一匹だけ他のアドヴァンスドアントと全く雰囲気が違う--此れが例の『ハンドレットレオン』と呼ばれた最強のアドヴァンスドアントなのか!
 俺はこう尋ねる……「あんたは『ハンドレットレオン』なのか?」
「否、俺の名前は『エレファントキラー』!」
 エレファントキラー……其れは俺の恩師で在る男が何度も倒して来た超強いアドヴァンスドアント。其の戦闘力はやられる度に強く成るだけじゃない。どれだけ致命傷を受けても異常な生命力で何度も復活する事に在る。故に恩師は後に奴の不死身っぷりを嘆いたそうだ。まあ、其れは後の話だがな。
「お喋りは別にしろよ。俺は誰の事か知らん話は如何でも良い」如何やら此方は恩師と因縁の在りそうな奴ではない模様。「どんな奇怪な術を使おうとも俺は倒せない!」
 言ってろ、蟻んこの分際が……此のデュアン様は魔法が使えなくても強いんだぞ--強がる俺……格好悪いぜ、此れは!
 動き出すエレファントキラーは……遅い--回り込んで背後から……何、紙一重で俺は回避!
「『先の先』……ならば俺は『後の後』で対応する!」
「読めたな、俺が其れ程の使い手だというのを。只の肌猿ではないな」
「俺は肌猿じゃなく、デュアン・マイッダーという名前が在るからな」
「興味ない、言葉が話せる肌猿なんぞに!」動き出した、然も此方が行動する迄動かないつもりか? 「完全カウンターで俺を倒せると思っているのか!」
「『先の先』同士の読み合いに興味はない。俺は俺のしたいように動く!」
 其れは俺も同じだ、言葉を口にする肌猿よ--エレファントキラーが繰り出すのは旋回後ろ二本左足に依る回転踵落とし……デュアンロールを盾にしつつ奴の強烈な細足に右人差し指と中指で少し触れるように……ピンポイントウインドカッターを放つ!
「ゴバあ……足が吹っ飛ばされ--」
「--ゼロポイント……ファイアーブリット!」
「グオアアア、うおおおかああ!」全身『回し受け』で俺の籠めたファイアーブリットを消し飛ばしただと。「ハアハアハア、『空拳』を習わなければ死んでいたな!」
 やばいぞ、俺はそう思ったさ。此奴の強さは蟻の中の蟻だ、間違いなく。蟻には様々な種類が存在する。其れは過酷な地底世界を生きる為に培った物で奴等が勤勉家で在る事も働かなければ明日喰う物を得られないという過酷な地底世界での生活だからこそ培った物さ。巣の中で雄共は女王蟻と生殖行為をして精魂搾り取られる迄働く。雌は雌で眩しい外の世界から調達品を運んで行っては将来の女王蟻と成るべく鍛練を怠らずに日夜働き続ける。奴等にとって働く事というのは何よりも尊い物だ。『ブラック企業』だの何だのと批判される筋合いはない。蟻の生き様とはそうゆう物だよ。其れでも俺は心の中で其の愚直な蟻の勤勉多忙に恐怖を覚える--一体どれだけの修羅場を潜れば此れ程の力を身に付けたんだ……と!
「如何した、怖気付いたか?」
「甘いな、エレファントキラー。怖気付く事こそが本当の戦いだよ。だからお前は俺に戦いの舞台を用意してくれたんだよ……感謝するぜ!」
「何!」奴も怯んだな。「此れは……久方振りの恐怖!」
「此れでお前も戦いが出来る!」
「良いだろう、最大の敵として其処の肌猿デュアン・マイッダー……名前を覚えてやるぞ、デュアン・マイッダー!」
「次で勝負を決めるぞ、エレファントキラアアア!」
「うおおおおおお!」
 互いに決め技で……半径一キロの爆発を起こすのだった!
 勝ったのは……「アンダーモルゲッソヨ十三の殺人技の一つ……『亀甲船』捏造!」火事場泥棒のアンダーモルゲッソヨで在るから俺達はやってられなかった!
 何、者、だあ、がはあ--エレファントキラーは此の勝負に納得がゆかない様子。
「ハアハアハアハア、クソウ……力を入れろよ、俺の体」勿論、俺だって納得がゆく訳がねえ。「ぽっと出の奴に、こんな、目に、遭う、なん、てえ!」
 正義は勝つのだ、『ウェハハハハハ』--アンダーモルゲッソヨの確か五十七の殺人技の一つで在る下品な笑い声は敗者に鞭打ちに相応しい気分悪い物だよな。
 亀甲船……其れは何とか出兵の際に活躍したと思われる明らかに水上戦に向かない船の事。というかこんな船で勝てるのだったら寧ろ信長の鉄板船の方が遥かに実用性が高い。序に信長は知らん。兎に角、此の架空の船の誕生には恐らくパクリが導入されているだろう。まあ、船で勝敗が決まるようでは海の戦いを舐めているとしか思えないんだがな。
 ウェハハハハハ……其れは悪の首領が口にしそうな笑い方の事。或は喜びを示す際に劣等感をひた隠す或は他人を侮辱する為の笑い方。故に其の笑いに誰も彼もが共感しないのも納得するだろう。何しろ、弱い者いじめを成就した虐めっ子のような笑い方だもんな。俺ならそんな笑い方する奴には病院行けって勧めるね。
 とまあ、こんな感じで俺達の戦いはアンダーモルゲッソヨの介入で奴の勝利という不名誉な幕引きを閉じた。此れから俺は何処へ連れて行かれるのだろうか?


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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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