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一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(八)

 双子島に到着してから四の月と八の日の後。巨島に到着してから三の月と二十六の日より後。
 ライデンは齢五十八にして四の月と十日目に成るジョナサ梟族の老年オウンスとの僅か三の時の謁見を許される。謁見という言葉の意味はオウンスが巨島の実質的な指導者である証明。彼は其処で表島で培った体の表現を行使して声が届かない肉体的な条件を何とかしようと試みる。勿論、オウンスがどれだけの年齢であるかも既に理解しながら尚且つ其れを行使したのはやはり耳の問題もオウンスにはあるとライデンは考えた為である。
「--要するに俺は元の世界に戻る為の術を探しているのです」
「ふおおおおう」オウンスは側用者である齢三十二にして三の月と七日目に成るジョナサ鰐族の中年にしてアリゲランの伯父にあたるアリゲロウに何を語っているのかを尋ねる。「全てを知るには此の菅原ライデンとかいうううううん、生命の動きはあああい遠目で見えなああい!」
「わかりましたっがん。其れはですねっだが--」
「フウウウムフウウウム」十五の分掛けて理解した理解したオウンスは語り始める。「其の肉体の条件故に苦労なさる其処の小柄な生命菅原ライデン君よおおおう。良くぞ努力して見せたあああい」
「はは、はは」ライデンは体だけじゃなく言葉でも敬意を示す。「長老殿の長老殿の寛大なる寛大なる処置を処置を心より心より安堵します安堵します!」
「良く見ええええんわしでも其処迄やられたああああら何を感動するのかわかるわああい。では暫し休んで何……梟族故に喧しいわしの話を何とか堪えて見せええい」
 気遣いを気遣いを、嬉しくも嬉しくも思います事--最後以外は言葉と体で感謝の意を述べるライデン。

(巨島の歴史についてオウンスは語ってくれた。其れに依ると此の島は寸断された世界だそうだ。此処以外に島らしき存在もなく、尚且つ此処で暮らす巨大な生命は大陸という単語は存在しても実際に大陸と呼ばれる概念を見た事がない。寧ろ大陸と島は一緒に浸かっているように感じられる。というか俺は此の島を探索するのに三の月も掛けた。勿論、オウンスの側用者として働くアリゲロウが必死に成って俺の為に尽力を尽くしてくれたって言うのもある。何しろ、俺にとって島や大陸を行き来するのは其処迄苦労しない筈なのに何もかもが巨大な存在に成ると家具や食べ物でさえも俺の身を危険に晒して来るからな。此れは大変な話さ。もっと大変なのがうっかり俺がアリゲランの……いや、何でもない。兎に角、あんな所に偶然入ってしまったのは一体如何すれば出来るんだって思える位だよな。おまけに……用を足している間は何とか其処は開いて行くから良いけど、足し終えると自動的に閉じ始める。そうすると容赦なく挟んできて思わず彼女に同生命死なせを敢行させる所だった。幼少の身でも一度用を終えると此れ以上の流出を避ける為に急激に閉じ行くというのは生物の構造を知る上では勉強に成っただろうな……だが、俺が勉強しても意味がない。お陰で元の世界に戻った後に雌の乳房や乳首同様に暫くは下品な表現を聞くだけでも恐いと感じたな。
 おっと話を戻すとオウンスは巨島で何よりも悩みを持つ事を俺に語った。其れは複数あって二の時と五の分掛けて語った内容で特に注目したのが銀河連合の存在だろう。其れを説明する前に此処で戦った銀河連合についても紹介しよう。其れはやはり驚異だろうな、大きさが。雄の銀河連合ならば玉袋を強く打ち付ければ俺みたいな奴でも間違いなく悶絶の内に倒す事が可能だろう。だが、雌の銀河連合が中でも驚異の一言。銀河連合は下品な表現が大好きなのか攻撃方法の中には下品な方法で俺を巨大な子宮の世界へと歓迎して来る。いや、只下品ならば此処で紹介するのも面倒だろう。只の下品ではないんだよな、奴等の下品は。其処で繰り出すのがわざわざ俺を倒す為に性交を試みる事だよ。子宮内に隠れたのは良いけど、俺の肉体からすると暑過ぎて何度死んで楽に成ろうかって考えたかわからないな。おまけに俺と魅羅が実際にやったあの性交だけど、巨島では小柄同然の俺が直に其れを見ると暗くて見えない中でも僅かに静電気のような物が発生している様子が見れた。若しかすると銀河連合だけの話かも知れないが、お陰で暑苦しい中で生命が生命を産む作業の様子を此の眼で確認する事が出来たな。最も、銀河連合の羊族のような水の中だから溺死が先が火傷に依る死亡が先か、或は射精時に子宮内に飛来する無数の精子型銀河連合に依る追突死が先かって話だろう。何しろ、射精の速度は訓練した軍者でも肉眼で捉えるのが大変だからな。俺が小柄な事もあって其れが途轍もない速度に感じる程だ。何か地質学者である一名として俺の時代で急に宇宙論を語り出した蘇我フク兵衛が星の誕生は雌雄同士の性交同様に怒涛のぶつかり合いから生み出されるって口煩いリリザースに何度も聞かされたな。其れと同様に精子が卵子に入る様子は正に卵子の分厚い膜を精子が何個犠牲にしてでも薄くした後に運良く最後の精子が其処に入る込むような天文学の領域の話のように思った。まあ、最も途中で活動が停止すれば其の卵子は俺を包む液体を吸い尽くして栄養足らずに果てるがな。其れは構わない。俺は其処で機会かと思って脱出を図ったんだが……死ぬ時って急激に萎んでゆく事にも繋がると気付いて結構苦労をしたなあ。
 さて、話をオウンズの語る銀河連合に戻す。奴等は此の巨島では更に巧妙な手段を以って着実に其処で暮らす生命を喰らってゆく。ある時には液状型を食べ物の中に入り込んで知らず知らずの内に銀河連合を宿した生命を次々と生み出しては生命の性質を利用して死なせてゆく。此れにはオウンズも困った様子で打つ翼が無いと仰っていたな。だが、俺のお陰で其の光は見えたって語りもした。
 おっとそんな中でオウンス達の要る謁見場に銀河連合が襲撃して来たからな。何で三の時も謁見が許されておきながら語る内容が其れに満たないのかを考えたら俺の話で残りを占めるなんて話じゃない。銀河連合が烏型に依る一大特攻を仕掛けて強化窓硝子を突き破って現れやがったからな。戦いは僅か八の分足らずで終わったが、俺の仕事は此処から始まる。
 其れが液状型を全て倒す為に精を出すというもんだ。俺が此処で最も長く居たのは巨島の生命が俺の代替的な方法を編み出す迄の時間稼ぎでもあるんだよな。んでこっちも紹介しようかな、残り僅かな俺の命を懸けて!
 えっと先ずは--)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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