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一兆年の夜 第百三十六話 終わりの始まり ライデンの終着点は始まる(七)

 双子島に到着してから一の月と十四の日より後。
 ライデンは目覚めると齢九にして十八日目に成るジョナサ鰐族の女児が巨大な右眼で覗く。
「うわあああ!」
 ギャアアアアッガン--ライデンの叫び声に反応して其の女児がライデンにとって全身を震わせる程の音量で叫び声を上げ、思わず気を失う所だった!
「め、眩暈が。何てでかい声をしているんだよ、って!」ライデンは目の前の鰐族の女児が目でさえも己の肉体を凌駕する事に驚かずにいられない。「ってか何だ此れは!」
「んっつあがん?」女児の声は依然としてライデンを震わせる。「如何したのおっざが?」
「でかいな、何て聞こえるのかわからない」ライデンは女児の声の音量の高さに如何言葉に表しているのかを聞き取れない。「俺の声だけじゃない。間違いなく此の鰐族の生命の声が全然わからない!」
 双子島では感じる事が無かった大きさ故に発生する音の判別の難しさ。ライデンは起き立てて尚且つ喉がはち切れん勢いで自らの自己紹介をする……「俺はああああ、菅原ああああライデエエエエン。君はアアアアア、何と名乗るのかああああ!」
「俺はあっざん、菅原あラインっざが?」だが、此れだけ伸ばし気味で且つ喉もはち切れん大きさで自己紹介しても肝心の女児の耳には正確な言葉は伝わり辛い。「ラインっざん? 其れ、名前っだん?」
「ライデエエエエエエエエエエエンがああああ、俺のおおおおおお下のオオオオ名前えええええだあああああああ!」
「あああああっざん、そうだあああっざん!」
 うがあああああ、何て音量ダアア--ライデンは目の前の女児が女児の年齢である事を声の大きさから判別しつつも破れんばかりの大きさに自らの喉が更に酷く使いつつも軽減して身を守るのが精一杯。
(こんなに大きい上に俺に興味津々なのが更に厄介極まるぞ。女児は決して遊びたくて俺に声を掛けていない。だが、気遣いが上手ではない年齢の時は余計に其れが良い事のように錯視して覚える迷い惑いだからな。そう考えると、双子島で俺が……小さな生命にやって来た声掛けは今考えると相当な音量だったのだろうな!)
 双子島の生命はライデンの為に喉を総動員した事を理解した時、意識は眠りに落ちていた--

(此処から先は余りにも説明の無駄遣いだし、気合の空回りとも取れるので適当に流しておく。彼女の名前はアリゲランで未だ齢十二も満たない女児。そんな女児でも俺の体よりも巨大な眼を持つ。俺の場合はそんな彼女に御気に入られる。けれどもアリゲランの両親は俺の事を銀河連合だと思って目覚めてかたら二の時以上も俺に対して口も利かない。何しろ、声が届かないからな。一方であいつらの声は通常の話でさえも俺の鼓膜が無事では済まない音量だからな。俺の体よりも大予十倍以上もあるのだから声も十倍以上あって当然。一方の俺は声が十に分けた状態だから一々低音を越えた低音。蚊族の音で例えると子供時代から青年時代迄は聞こえていた高い蚊族の飛び回る音も歳を摂る毎に徐々に聞き取り辛く成るそうだ。俺は若い内にこうして死んでしまった為にキッシェルの気持ちもシシドの気持ちも相武様の気持ちも理解する事は永遠に叶わない。其れでも俺の声は彼等にすれば女児位の年齢の若者でないと聞き取り辛い程に周波が高く尚且つ声が低い。低音の生命が少しでも聞き取りやすいように間延びさせないと例え女児の耳でも捉えるのが難しい位だからな。
 そんな俺の努力も実ってアリゲラン以外に一般生命として認められた俺。其れから俺は彼等巨大な生命が暮らす島の事も聞き出し始める。脅威なのが其の島にはあの銀河連合も存在するという訳だ。其れも--)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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