FC2ブログ

一兆年の夜 第二十話 二つの星 接触篇(三)

 午後零時三十分八秒。
 場所はマンドロス山南出入り口。
 ボルティーニ団はマンドロス硬貨さえあればどんな依頼もこなす傭兵集団。
 例えば山の掃除、各民家の清掃、配達任務、配膳係、食器洗い等数え上げればきりがない。
 ただし、主な任務は主に村長や町長、酋長から依頼された銀河連合の打倒だ!
(けれども依頼したのは誰なんだ?
 どうしてマンドロス町を取り戻そうとするんだ?)
 参花はそれだけはわからない。彼は流されるままにボルティーニ団に加わった者。自らの意志というモノをまだ持てないでいた。
「参花様。私達五名で、マンドロス町は、取り戻せない。それは、わかるよね?」
「はい。という事はどこかで仲間と合流するの?」
「そうゆうことになるス。何せボルティーニ団は全部数えたら百名は軽く超えまス。
 けどス、傭兵団なんで各組に別れて行動してるス。
 俺達は本組ですがス、それでも五名しかいないス」
「それで大丈夫かな?」
「大丈夫、出済むかな? 相手端銀河連合。利似適わない斗見たらいつ出模逃げる準備模しない斗奈、エリオット殿」
「初めから逃げる気でいるな! 自分達はマンドロス町を個の手で取り戻す事つもりでいるんだ!」
 エリオットは組員を鼓舞した! 一方の参花はその中の一名でいられない。
(僕はこのままでいいのかな? 姉さん達の為とか思ってもやっぱり無理だよ、こんなの!)
「まだ迷ってるな! 普通の生命だったらここで「逃げろ!」と言うだろう。
 しかし、あなたは天同の者だ! 天同の者にはいい加減、覚悟をお決めになられないと困ります!」
「そんな事言われても僕には--」
「時間を浪費する暇はない。行きましょう!」
 エリオット達四名は山を登り始めた!
「ま、待ってよ!」
 流されるように参花もまた山を登り始める。

 午後二時十八分三十六秒。
 場所はマンドロス山標高成人体型三百十一。
「待ってよ!」
 エリオット達は真島ベロウ都が取り戻した山道を進んでいた!
「みんな早すぎるよ! 僕の足が今にも動かなくなりそうだよ!」
 参花はエリオット達に着いていくので必死だった!
「ライ子さんス? 本当にあの御方は天同の者なのですかス?」
 それを見たジンバルは心配そうな事を呟いた。
「私も今、それを、思った。天同の、者は、あそこまで、腰が、抜けた者、でしょうか?」
 ライ子も釣られるように心配事を言った。
「いや天同だよ、あの御方は! それが分かるモノを彼は無意識のうちに放っているのだ!」
 そんな二名に対してエリオットは反論した。
「無意識のうちに放ったモノがス? それってどんなモノでス?」
「さあ、私にも、何かは、わからないわ」
「確か似放っているな!」
 イズモノキミは何かわかるようだ。
「そ、それって何ス?」
「それ端奈……ム! この音端!」
 イズモノキミは背中に背負った成人体型一とコンマ三はある棍棒を右手に持ち、臨戦態勢に入った!
 それに続くようにジンバルは蟷螂式雄略包丁を両刃に装着し、ライ子は周囲を見渡した!
「はあはあ、な、何構えてる…・・・ってウワ!」
 参花の眼前に突如として銀河連合蜘蛛型が垂れてきた!
「しまった! 狙い端参花様か!」
「間に、あわ--」
「いや、合わせる!」
 蜘蛛型が食らおうとした瞬間、それは真っ二つに分かれた!
「ああ、し、死ぬかと思ったよ!」
 参花は恐怖のあまり、足を崩し、両手をついた--不純物を排出するモノを漏らすように!
「漏らすのは後にして下さい! 銀河連合は後五体潜んでおられます!」
 エリオットの言う通り、銀河連合は参花の真後ろにある木陰が生い茂る地面からも周囲で三番目に小さな木の頂上からもイズモノキミ達三名がいる上空からも更には五名の左右からも生命を食らわんと襲い来る!
「地中から、土竜型! 空中から、鷹型! 木の、頂上から、熊型! そして、右方より、虎型! 左方より、縞馬型が、迫ってるわ!」
「木登りは猿族のお家芸だろス!」
「泣き言端後似しろ! 俺達端迎撃するのみ!」
「行くぞ野郎共!」
「「「オオ!」」」
 四名は参花を尻目に迫り来る銀河連合を迎撃してゆく!
(ど、どうしてこんなに戦えるんだ! というかみんな強くない?
 イズモノキミさんはあの熊型相手に力で圧倒したと思ったら数多をかち割ってるし! ライ子さんとジンバルさんはお互いに協力し合って鷹型と縞馬型をライ子さんが引きつけたと思ったら隙を突いてジンバル産が両刃で切り裂いてる!
 も、もっと凄いのがエリオットさんだ! め、眼が見えないのにどうして土竜型の攻撃を回避できるの? 耳なの? それとも--)
「何をしてますか参花様! 座り込む暇があるのなら自分がお渡しした二式雄略包丁を抜いて構えたらどうですか!」
 エリオットは土竜型が顔を出す前に位置を特定して持っていた蘇我鋭棒を地面に突き刺しながら参花に戦うように促す!
「む、無理だよ! 僕は今の今まで雄略包丁を使った事が--」
「握るだけでいい! 今は自分達が銀河連合を倒してゆきますから!」
 エリオットは周囲で五番目に大きな木の死角から飛び出した虎型の前右爪攻撃を避けると、流れるように右回転で虎型の口めがけて棒を突き刺した--虎型はそのまま事切れた!
「に、握る前にみんな倒れたんだけど」
 四名は銀河連合に痛手を被ることなく全滅させた!
「自分達は強い! そうでないとマンドロス町を取り戻す事は叶わない!」
「このくらい端朝飯前似済まさない斗奈!」
「こんな事って、罪深い、のよ!」
「罪深くて何が傭兵かス!」
「これがボルティーニ団な、のか!」
 参花はただ驚くばかりであった!
「参花様や仲間達が無事ならそれで良いじゃないか。
 銀河連合を弔ったら先へ進むぞ!」
 エリオット達四名はまたも参花を尻目にして作業をしてゆく。
(やっぱり無理だ! 弐高姉さん、狭間姉さん、それに門忍姉さん!
 僕には天同は務まらないよ! こんなに弱い僕には絶対無理なんだよ!)
 天同参花は未だに自信を持てないでいた……。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR