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一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(回)

(回想は未だ未だ続く。確かリリザースが加勢してからの事だった。約十体以上もの銀河連合を相手にしていて流石に俺達二名では難しいと思った。特に彼女の身の安全は中々に安心出来ない時だったのを俺は覚えている。
 そんな時だった--)

 午後九時五十一分二十七秒。
 場所は中央地区。
 ライデンと齢三十五にして六の月と十日目に成るキュプロ栗鼠族のリリザース・リッサールは魅羅を守るように付かず離れずの状態で十体以上の銀河連合と対峙。
「リリザースさん、直ぐに攻め込みたい!」
「いけない、一酸化炭素中毒で動きが鈍い彼女の守りが薄くんなるん。今は其の場を離れるんのは控えろ!」
「其れは未だ伏兵が存在するからか!」
 ああ、そうんだああ--代々のリッサール家らしく自分の鶏量よりも少し重たい鉄槌を片足一本だけで振るい、犀型の押し込む力を一気に払いのけながら頭部に一撃を与える!
「凄い……私も、私だって!」
「オイ、理無きように動くんじゃない。脳に血液が回らない状態は--」
 大丈夫です……此れ一本で少しは戦えます--魅羅は左手に持つのは指から肘迄の長さしかない雄略包丁。
 そして、彼女はライデンの隣に立つと左右から挟み撃ちをしに跳んで来る犬型と猫型の内の後者に向けて近付くなり、綺麗に左頸動脈を斬り裂く!
「此れ位は……出来ますから、ライデンさんは私を頼って下さい」
 如何成っても知らんぞ、魅羅--ライデンは過保護な生命ではない……戦いに臨めば以降は突出して銀河連合が奇襲に掛ける前に先手を取り続けるのだった!
「戦えるんか……だが、余り深入りはするんな。其処の君も其れからライデンもだ!」
「あんたも余り自分の力に溺れるんじゃねえぞ!」
「行きまあす!」
 其れからリリザースは二名を導くように走り始め、ライデンは魅羅に「リリザースさんから決して離れるんじゃないぞ!」という指示を送って絶対に離れないようにする。そうして三名は無事に倒壊して二階程度の高さしかない屋上迄避難する事に成功。

(其の後はわかる通り、リリザースは狙撃された。余りにも呆気なく死んだ。直後にサンショウ丈が駆け付ける。其の為に俺と魅羅、其れに駆け付けたサンショウ丈はリリザースを弔う時間もなく、相武様を救出する為に行動する。そしてサンショウ丈は死んでしまった、自らの身を乗り出して炎型銀河連合に依る猛烈な勢いを止める為に……其の後だったかな、魅羅との会話が始まるのは--)

 午後十一時五十九分二十三秒。
 場所は第一北地区。其処には二十七名が変わらず待っていた。其の中の齢三十一にして二日目に成る仁徳蝶族の葛西チョー磨は駆け寄る。
「み、皆さん御無事でる……そして相武様は御無事で何よりでありまする!」
「私の事は良い……其れよりも彼女を、彼女を何とかしてあげないと!」
「わ、私は、ま、未だ--」
 意地を張るな……其の顔色の良く無さは幾ら口で何とか取り繕っても無理がある--そうライデンは言いながら魅羅を軽く肩を回す。
「ライデン、まさか--」
「割り込んで申し訳ありませんが、相武様。葛西さん達に足の方を看て貰って下さい。今は全員熟し切れない連中ですが、何れは全生命体の希望と成る雛共であります」そう言いながらライデンは彼女を両膝の下と両脇を潜らせながら抱える。「俺は暫く彼女の面倒を看ます……後は宜しくお願いします、葛西さん!」
「わかりましたる。私達は全力を以って相武様を看て参り--」
 いや、王に休みはない……君達が働く中で私が休むなんてあっては成らない--相武は其れでも王の使命を果たす為に働こうと試みる。
「いけ、ませんよ。相武様、わ、私以上に、其れに、足が--」
「誰が全線で戦えと言うか……そうではない。指揮官がどれも未だ未だだと踏まえて私は敢えて指示を送る立場に当たろうと言っておるのだ!」
「全く相武様は理無き事を」言い出したら何を言っても制止しないと知るライデンは諦めと呆れの溜息を吐きながらも次のような事を言う。「全く歳を摂るとみんなそう為さるのですか?」
「遠回しに私への礼を失する言葉か……だが、許そう」相武はライデンに甘かった。「代わりと言っては何だが、抱えている少女は必ず助けるんだぞ」
 其れはわかっているさ--日が過ぎる頃、ライデンと相武は互いにやるべき使命に向かって突き進む。

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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