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一兆年の夜 第百三十四話 終わりの始まり 魅羅と生きる水の惑星(序)

 未明。
 菅原ライデンは謎の人族から様々な所へ足を運んでは本当に自分達が死んだか如何かを問い続ける。
「僕達は死んでないといけない。だが、此の世界では僕達は死なない。いや、魂の拠り所が現世から此の世界に流れ着いた結果が神が住まう世界へと至った」
「其れはちと変な話じゃないか。大体、魂って言うのは俺の記憶が正しければ脳味噌という記憶保存機能があって初めて今迄の記憶をこう言の葉にして広げる事が出来るんだ。魂が記憶を留められる筈があるか?」
「君もそうゆう風に常識に囚われるんだね」
「囚われるってのは此の世界に俺達が流れ着いて死ぬ事さえも儘成らずに囚われる事を意味するんじゃないのか?」
「確かに其れも一つの結論だろうね、でも現世での常識を捨てない限りは僕達が本当の意味で浄化される事はない」
「そう簡単に割り切れないのが俺だ。そんな俺があんたみたいに割り切れるとすれば一体如何すれば良い?」
「其れは話の続きだよ。五武将の全てを受け継いだ君が此の後に如何成ったのかを知りたいんだ」
「其の話か、確かに必要かも知れない。段々曖昧に成って来る俺の記憶を如何にか維持しないといけないな。うーん、そうだな。話の続きを語ろう。丁度俺には大切な生命が二名も出来た時期が五武将の全てを受け継いだ直後でもあった。彼女……足尾魅羅あしおみらとの出会いは既に話したが、補足を兼ねて再び其の部分を語るとしよう。俺と彼女との愛の物語は其処から始まる」
 そしてライデンは最後に向けて語り出す……

 ICイマジナリーセンチュリー三百十三年九月八十日午後九時十分二秒。

 場所は真古天神武首都ボルティーニ第四北地区民間学校外。
 シシド・ミリエムを弔う為に学校ごと燃やされる。其処で齢二十歳にして十一の月に成ったばかりの菅原人族の成年菅原ライデンは傍に居る齢十八にして四の月と九日目に成るゼノン人族の少女に素性を尋ねる。
「私は、私はゼノン人族の足尾家の次女魅羅です」
「そうか、魅羅か。次女か、そんな表現もあるんだね」
「うん、足尾家は--」
 如何やらシシドさんの火葬は終わりそうだ……そろそろ俺達も動き出さないとな--事情を聞きたいが、先にやるべき事を優先したいライデンだった。
「うん、えっとお名前は?」
「ああ、言ってなかったか? 少し走幅を合わせて伝える……俺は菅原人族の菅原ライデンだ」
「菅原さん、ですね」
 ライデンと呼べ……そして俺は君を平気で置いてゆくつもりで加速を掛けるぞ--ライデンはそう呼ばせようとする意図には自らも変えたい思いが次の事で語られる。

(あの時は如何してそう呼ばせようとしたのかがわからない。一酸化炭素の蔓延と首都の熱気の影響で脳内に熱が籠ったり冷静に成る働きが薄らいだ為だと思っていた。だが、今ならわかる気がする。此れは命の運び、と。
 俺と魅羅との愛は此処から始まる為に運命は俺にそう言わせたのだって今ならわかるんだ!)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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