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一兆年の夜 第百三十二話 終わりの始まり エリオットの記憶は流れ星の中に(劇)

 九月八十日午前十一時一分零秒。
 場所は牽引船二階大広間。
 かつては食事会を開く等、旧時代では盛んに豪華食事会の為に使用された大広間。そんな大広間は今では大きな戦場として使用される。
「コウモ助さん、補充を頼むぞ」
「はいや、全く六本目じゃないこ? もう少し大切ね扱えや!」
「やってるよ。だが、銀河連合は……危ない、コウモ助ええ!」
 ライデンは飛来する望遠弾のようなモノを鞘で上方に弾き飛ばし、硝子照明の支えに偶然寸断するように命中--其れは落下し、ライデン達は避難するように後方に下がってゆく!
「危ないな、如何やら狙撃する銀河連合がどっかに控えて--」
 お前な方かさ危なああい--落下した後の硝子照明の砕け散った中におかしな軌道を描いて向かって来るのに気付いたコウモ助は大胆にもライデンの首元を庇うように飛翔!
「何……コウモ助、さん?」
 コウモ助の腹部から背中に掛けて貫通し、飛行能力云々を超えて彼の生命活動を止める一撃と成った--ライデン達が駆け付けた頃には既に何を揺さぶっても二度と反応しない姿と化した!
「コウモ助のおっさんが……マジで死んでしまったのか?」ライデンは信じる事が出来ない……「何時も一言多い上に何かしら行って来るあのおっさんだぞ!」致死量とも呼べる出血をして白目を剥くコウモ助の死を受け入れるのに冷静ではいられない。「此れで平常心? 少しは幻想だと認識してくれ、頼む!」
 だが、銀河連合はコウモ助の死を受け止めない時間が欲しいライデンの気持ちを理解しない--背後から雄略包丁のようなモノで振り下ろし、受け止めただけでなく却って彼に革仙者の能力を使わせた!
「隊長の瞳が、赤く輝たああ!」
「少しは幻想物語に浸る俺の気持ちを汲み取ってくれよ、銀河連合さん……よおおおおお!」
 ライデンは信じられない怪力で人型を天井に突き刺さる程高く持ち上げると次に襲い掛かる犬型よりも先に踏み出して真っ二つに両断したかと思ったら--既に次の場所に移動し、人鳥型の首を高さ成人体型十も刎ね飛ばして見せた!
「凄い……じゃなあああくて俺達も隊長に続うううくんぞ!」
「コウモ助さんの仇討ちぶうう、それだけじゃないぶ!」
「僕達の仲間や上官達を何名も悔い死なて来た銀河連合は絶対に容赦なんてしないかな!」
「怒りで我を忘れるな……怒りを制御して銀河連合と相対しろと何度も言ってるようにる!」
「其れでも僕達は怒りを制御する気なんてないっからな!」
 ライデンの怒涛の活躍に刺激されるように生き残った軍者達は命の続く限り銀河連合に向けて退く事もしない戦いを演じる。決して死者が出ない戦いでもなければ余裕とも呼べない戦い。けれども感情が初めて戦況を左右したとライデンが捉える程に牽引船での戦いは三の時より後に辛くも勝利--気が付けば四分の三が死に、ライデン達生き残った者達も全身血塗れで安静な状態は一名も居ない状況であると気付く。
(意識はあった。けれども怒りで痛みさえも感じない。革仙者の能力とかそんな問題じゃない。後から来るなあ、此れは!
 痛みに気付いたのが辛いんじゃない。全身の至る所が動かす毎に重く圧し掛かるのが辛いんだよ。能力とて呑み込まれるとこうして俺の今後を左右するからな。所詮、銀河連合を克服出来ないんだろうな。そう思うなあ、俺としては。そう思うから俺は常にコウモ助から言われ続けるからな。
 コウモ助を思い出すと……別に死んだって悲しく成るかって思うような生命だったのに、なのに。涙が止まらない。周りが涙を流しているから泣くんじゃない。死んでしまったらもうあいつの事を思い出すしか会えないとわかると辛いんだよ。サイ団さんの時と同じように悲しみで胸が裂けそうだ。何で親父や祖父さんの時もそうだったように俺には生命一名死ぬ度にこんなにも心が悲しむんだよ。特に良く知る生命程、好きな生命や好きじゃない生命関係なしに悲しみが膨れるんだよ。いけないな、こんなのらしくない!)
 ライデンは密かに甲板に出る、気分を逸らす為に。其処で彼はある光景を目にした!

(其れが今回の話の最後を締め括る真古天神武首都ボルティーニの姿。海の上からでも明白にわかるあの姿は眼を疑うとかそうゆう以前の問題だった。まさかあそこ迄ボルティーニを震え上がらせるなんて!
 如何ゆう状態だったのかを此れから紹介しよう--)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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