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一兆年の夜 第百三十二話 終わりの始まり エリオットの記憶は流れ星の中に(初)

(拙いなあ、真古天神武首都ボルティーニの崩壊を語りたいのに其れを如何やら夢宇宙は認めないようだ。俺の意識が、俺の意識が……吸い込まれてゆく--)

 未明。
(此処は何処だ? まるで此処は秘境……いや、実際の秘境を見た試しがない。じゃあ何処なんだ、此処は?)
 ライデンが居る場所は数多の神々が忙しく動き回る世界。いや、神々はまるで決められた動きしか見せない。一体此れの何処が血の通った動きなのか? 時々跳躍する神々も居れば時には耳に痛みが走る様な音を出して動作を見せる神も居る。そして神々が住まう一軒家は何と--
(中に入れない? まるで見えない壁が俺を遮るような……なのに--)
 そして、ライデンが進行方向に立つとある神は全く動かなくなる。其処で声を掛けるライデン。
「此処はナリギーマの村」
「ナリギーマの村?」
「此処はナリギーマの村」
「いや、だから具体的に教えてくれないか?」
「此処はナリギーマの村」
 ライデンは其処でルドールやキッシェルと漂流していた時にある話を聞いた事を思い出す。
『--そう言えばからくり人形と呼ばれる物があるだろう?』
『其れが如何したっせ?』
『あそこに音を出す機械を組み込んで螺旋を回すだけで特定の台詞を言えるんだ』
『特定の台詞って何だ?』
『例えば--コンニチワ--とか--ハレトキドキブタゾク--とかさ。九官族のように片言なもんだけど、結構面白かったぜ』
『其れは是非共見掛けたら買って試してみようかし』
 機械仕掛けの台詞……脳裏に其れが浮かぶライデン。そして次のようにも感じる。
(神様には言葉を発する存在と特定の動きしかしない存在、其れから生のような動きを見せる神様も居る。演劇の世界では良くある作り話の世界だ。だが、神様とはそんな存在だ……此処は間違いなく、秘境
 ならば俺が此処に流れ着いた本当の意味が何処かにある筈だ。未だ未だ語りたい事はたくさんある。探そう、俺の話を聞いてくれる存在を!)
 ライデンは神々の住まう作りモノの世界を縦横無尽に駆け回る。出て行けば広がる世界。一定の歩数に一回は必ず出る銀河連合とは何かが異なる襲撃する存在。ライデンは素手で其れを一撃で仕留めて行く。何故か入る経験の蓄え……だが、ライデンは既に此の世界にとって頂点の位置に居た。そして物騒な建物にて頂上の玉座と呼ばれる神の居所で物騒な格好をした神様と対峙。
「良くぞ此処迄来たな、勇者よ!」
「神様に聞きたい、俺の此れ迄の軌跡を!」
「ほう、世界を救いたいと? ならば我に力を貸せ……摩れば世界の半分を譲ろう」
「力を……いや、世界は自分達だけで切り開く、で良いか?」
「何という選択を……成らば此処で雌雄を決する!」
「雌雄? 何故雄と雌を……ウワッ!」
 そして素手だけで異形の人族の格好をした神様を殴り倒すライデン。
「やるな、勇者よ。ならば我も全身全霊を懸けて主を葬る!」
「未だ……埋葬には早い!」
「見るが良い、我の真の姿を!」
 今度は人族の姿をしない異形の姿と化した神様。其れに対してライデンは殴って倒した。
「ウオオオオオ、体が崩れるウウウウうぅう!」
 そして神様は倒れ、此処に夜明けが見える。
「ハアハア、倒したんだよなあ? でも何か呆気ない。其れに罪と思えないのは何でだろう?」
「ハッハッハ、中々やるじゃないか」其処へ謎の人族の青年がライデンの背後に姿を現す。「まさか僕以外にも此処に彷徨う生命が居たなんてね」
「誰だ、あんたは?」
 青年の名前は未だ語るべき時期ではない--

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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