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一兆年の夜 第百三十一話 終わりの始まり 急激な氷解は惑星の水位を押し上げる(激)

 午前十一時三十五分四十三秒。
 場所は黄金部屋。其処でライデン、レット、そしてサイ団は生存者を発見する。
「やはり神の住まう場所では生命は生きている物だい!」
「そうだけど、感心している場合じゃない。本当に一般生命か如何かを確認する」
「疑ぶなよ」
「あたし達が銀河連合である証拠がある?」
「そうだそうだ。こんなに喋るのに銀河連合呼ばわりだよだ!」
 数にして五十七名。大小合わせても其の部屋に入っても息苦しくない数が避難していた。三名は五十七名を安全に確保する為に先頭にレット、中央にライデン、そして後方にサイ団という配置で移動を開始。
(銀河連合の盾代わりに成る為の配置だ。出来れば上側に配置出来れば良かったが、生憎俺達の中に空を飛べる軍者が居ない者でな。だからこうゆう事に成った。其れに前方のレットは信頼出来るし、後方のサイ団さん何て言われなくともわかる軍者だ。俺はもっとも安全に思える中央で混み合わないかを確認する訳だ。混み合えば其れだけで移動効率が下がる訳だからな。だから成るべく俺は間隔を開けるように指示を出す。理由は簡単で幾らでも避難が出来るようにしないと銀河連合の……思っている間に出やがったな!)
「待て待て、わしだだ!」
「何だ……シシドさんか。脅かさないで下さい」
「サンショウ丈とリリザースが相武様を護衛しているのか?」
「そうそうだ、あいつらが居れば……危ないい!」
 シシドはレットに乗っかるように匿う--するとシシドの背中に物部刃のようなモノが突き刺さる--其れは突っ掛けから突然現れたモノだった!
「ウグウグウウ……銀河連合、メエめえ!」
「シシドオオオオ、まさか突っ掛けは……あああ!」
 させるかああ--ライデンは革仙者と成って素早く雄略包丁を抜くと同時に飛来する物部刃のようなモノ三つを同時切りするように捌いて行き、避難民に被弾するのを防いだ!
「やるない、こっちも其れなりに……うおおおおやい!」ライデンだけでなく、サイ団も飛び上がって自慢の角と尻尾に装備した蛇腹式蘇我鋭棒にて縦横無尽に振るって四発もの何かを全て落としていった。「ヘイ、どんなもんだい」
「やるじゃないか、サイ団さんも……って」ライデンは喜んでいる場合ではない事を理解する生命。「シシドさんが撃ち込まれた……レット、至急シシドさんと一緒に先に行ってくれるか?」
「ライデンとサイ団でみんなを守るのか?」
 ああ、シシドさんが突然銀河連合に成ったら誰が相手出来る--ライデンにとってシシド・ミリエムの強さを十分認識した一言であった。
「……わかった。責任以てシシドの面倒を看るよ!」
「済まない済まないなな。わしが、わしが、こんな体たらくでなければば!」
 何、俺様でもあれは予測出来なかった……貴方は寧ろ褒められるべきだ--レットはシシドが居なければ間違いなく自分が死んでいたのではないか……そう思って感謝の言葉を述べる。
 一足早くレットとシシドは迷宮の洞窟の外へと向かってゆく--二名だけで何とかするという妥当且つ最善策を以って!
「ライデン、わかっているない?」
「ああ、此れも銀河連合のやり口だ……其れでも俺達は全員を外に出すべく誘導して行くぞ!」
 ああ、僕達ならば絶対に……絶対に出来るぞい--サイ団の号令と共に前方はライデン、後方はサイ団で先程と比べて円滑とは言えないが其の配置で五十七名の避難を再開する。
(突っ掛けだけじゃねえ……俺達が読めないと思ったか、銀河連合!)
 ライデンは蝋燭の火の中に銀河連合と思われる自然ではない感覚で立っている何かを見付けると縦一文字にして斬り伏せた!
「らああい、はあい」サイ団は尻尾型蛇腹蘇我鋭棒で斜め右一文字に斬り伏せた。「蛇腹は複数取り付けるだけで取り回しが難しく成る代わりに斬撃の切れ味は増すそうだい。だがい、そんな事よりも銀河連合が蝋燭にすら成れるとは初めて知ったぞい!」
「今のは未だわかりやすい前方と後方だったから良い。だが、中間で其れに気付いていたら俺達は……そんな事は後にしようか」
 わかってるじゃないかい、成長したな……ライデンやい--喜びの笑みを浮かべてサイ団は持ち場に戻ってゆく……そんな時、サイ団の前方に煙が通り過ぎる!
「煙……いや、拙いぞ!」ライデンは其の煙の出処が有り得ない空気穴から出ている事に気付いてサイ団にこう叫ぶ。「サイ団さあん、深く前に出たらああ--」
 だが……サイ団の首元に其れは命中!

(藤原サイ団は既に死は決まっていた。其れは決して早いとか遅いとかそんな物ではない。けれども、こんなに早く運命が訪れる事に成るなんて……如何して夢宇宙はもっとサイ団の寿命を延ばす事が出来なかったんだ!
 だが、サイ団の寿命を延ばす事は……後で思い知る事に成る。サイ団がこうして首元に望遠弾のようなモノを受ける事に成った本当の意味を--)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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