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一兆年の夜 第百三十一話 終わりの始まり 急激な氷解は惑星の水位を押し上げる(初)

(話を始める時、如何しても前置きが長過ぎるのが俺のいけない所だろう。劣っている部分を治そうと俺は何度も工夫を重ねる。だが、治せば治す程其の劣った部分が依り先鋭化する。結果、俺は生涯其れと向き合うように成る。だが、ルドール曰く其れは別に劣っていると言える物ではないらしい。要するに俺の中にあった銀河連合を体内で上手く付き合ってゆくように劣った部分を無理に治そうとするのは出来の良くない奴がやりやすい過ちだ。かと言って無視して付き合うのは折角貰った物を粗に扱う末路と化す。ならば如何すれば良いかって? 簡単な話だ、手足にすれば良い。要するに俺達は散々言ったように貰った物を体の一部として振舞って強力な武器にする訳だよ。そうして技術は発展していったのが水の惑星の歴史。
 あ、思い出したけど水の惑星の歴史は一つの終わりを迎えようとしていた。完全に終わったと誰もが口を揃えて言うだろうが心配はない。俺達には新天地と呼ばれる希望が其処にある。若しも水位の押上げであっても無事だったらきっと生き残ったあいつらならば無事に銀河連合への反撃を開始出来る。時間は掛かっても良い……俺達死んでいった者達の念の無き状況を少しでも晴らす為には生き残った者達が少しずつ狼煙を上げる準備をしてくれれば心残りはもう無い!
 そんな訳で--)


 ICイマジナリーセンチュリー三百十三年九月四十五日午前五時七分四十七秒。

 場所は真古天神武アリスティッポス大陸七の地キッシェル・キシェールのかまくら。
 齢二十歳にして九の月と二十六日目に成る菅原人族の成年菅原ライデンは突然の轟音に目覚める!
(何だ……此の音は、氷の塊が破裂したにしては鼓膜が破れそうな勢いだぞ!)
「め、目覚めたかい!」齢三十三にして十一の月と十二日目に成るエピクロ犀族の中年藤原サイ団はライデンよりも先に目が覚めて隣で寝る彼に声を掛ける。「直ぐに他の連中を叩き起こして外に出るぞやい!」
「ふにゃふにゃ?」齢二十三にして二の月と十八日目に成るラエルティオ山椒魚族の成年山一サンショウ丈は既に目覚めていた。「何か凄い事が起こっているかも知れない?」
「気の抜けた発言をするなし!」齢四十一にして七の月と一日目に成るメデス蠍族の老年キッシェル・キシェールはサンショウ丈に注意をする。「もう少し訛りでもわかりやすいような言葉にしろとし!」
「まあまあ、爺さん」齢二十六にして七の月と三十日目に成る仁徳人族の成年ルドール・バルケミンは宥める。「サンショウ丈君は其の中でも更に間の抜けた生命なんだ。大目に見てくれや」
「そんな事は良いからい、さっさとここを出るぞやい!」
 サイ団の号令と共に彼を含む五名は鎌倉の外に出た--勿論、キッシェルとルドールは本能である資料を持った侭かまくらの外に出るという非難行動としては余り宜しくない行動を採る。
(此れは……爆発地点が問題じゃない。既に……氷の大陸に対する攻撃は、始まっている!)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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