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一兆年の夜 第百二十九話 終わりの始まり 己の中にあるもう一つの己(序)

(此の世には俺達一般生命のように命を取る事に躊躇いを持つ存在とそうではない銀河連合が存在する。御互いは千二百以上の年より前迄は関わる事なく過ごして来た。なのにあの流れ星以降、俺達の先祖は銀河連合と出会ってしまった。価値観が大きく異なる銀河連合の存在は俺達の意識に恐怖と怒りを齎した。恐怖とは神々への感謝と申し訳ない事があれば贖罪の代替として存在していた物が銀河連合の存在に依って恐怖という物が生まれ出す。そして、恐怖はやがて周りの生命が時期が過ぎる前に死ぬに従って如何しようもない感情へと変質。其れは恐怖のように後ろ向きな感情ではない。前向きで所謂防衛本能の一種として怒りは生まれる。其れがやがて銀河連合との接触から百の年より後に俺達に戦いの術を齎した。
 其れから千の年以上もの歳月が流れた--)

 ICイマジナリーセンチュリー三百十三年二月百十一日午後五時七分四十三秒。

 場所は真古天神武六虎府工業都市第三西地区。
 其の中で真ん中より三番目に小さな一階建て木造建築。中で夕飯の用意をしているのは齢十八にして八の月と三日目に成る菅原人族の少年菅原ライデンの所に尋ねる生命が一名。
「オイ、自分は扉を叩くのが痛くて仕方ないんだな。さっさと応対しやがれ」傲岸不遜な態度で声を荒げるのは齢二十四にして六の月と八日目に成る仁徳人族の青年。「でないと更に声を荒げるぜ」
「何だよ、全く礼も出来ない生命は何処の……って俺程じゃないけど、若造の分際じゃんか」
 随分と賢しい言い方をする奴とは聞いたが……未だ全体像が掴めないな--青年はライデンから何かを読み取ろうとしていた。
「何だ、名を名乗ってくれないか?」
「仁徳人族でかつてはプラトー人族だったバルケミンの出で名はルドールだ。得意分野は心理学だ」
「何で心理学の専門家が……ってバルケミン!」
「知っているなら早いだろ、自分がどれだけ恵まれた家の出かを」
「あのなあ、其れでも俺みたいな生命に尋ねる理由は如何ゆう事だよ」
「ああ、そうだな。父の友者だった真島ポニー輝彦……知っているよな?」
「ああ、去る年に命を落としてしまった俺の先代さ。其れを通じて俺の所に尋ねるのは?」
「質問の応酬は好きじゃない。俺は真島ポニー輝彦を知っているかって聞いている。其れだけを答えれば良かったんだよ。全く躾が成ってない坊主だ」
 其れはあんたも、だろ--未だ若いライデンは悔しいのか言い返す事を躊躇わない。
「まあ躾云々も言い返したらキリがないので此の位にする。そうゆう訳で少し家に入らせて貰うぞ」
「未だ俺は許可してないぞ!」
「自分を誰だと思っている。父が遺言でポニー輝彦には後継者が居るって知らせてくれてわざわざテオディダクトスにあった家を売却して家に置いてあった荷物を全て兄弟親戚に預ける手筈を整えて更にはテオディダクトスから大陸藤原を通って然も仁徳島があった場所を我慢して通過して迄此処六虎府の工業都市とか言う空気が美味しくない場所迄やって来て……其れで泊めさせないとは如何ゆう躾を受けた坊主だ!」
「言いたい事を言いやがって……わかったから夕飯の妨げだけはするなよ!」
 そうしてライデンはルドール・バルケミンが入るのを許可してしまった。

(此の雄との話は未だ未だ続く。兎に角、頭にくる生命で心理学専門の癖に相手を苛立たせる才能だけは突出しているのではないかって思える位に言いたい事を言って来るからな。そうゆう訳で引き続き此の生命との会話を我慢してくれ!)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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