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一兆年の夜 第百二十四話 天地相為す そして相武は赤き革新者と出会う(二)

 十九日午前三時二分十八秒。
 場所はマンドロス山専用登り口。其処は軍者達が自由に出入りが出来る専用の登り口で尚且つ、頂上までの道程を雷動力と呼ばれる全く新しい機能を使って積載鶏量五百迄を中間地点まで運ぶ事が可能。そして雷動力は主に蓄積させる巨大な容れ物で幾らでも単独で使用が可能。但し、其の分だけ耐久年数は短い。雷動力を主に溜めるには雷だけを頼りにするのではない。最も効率的な蒸気機関に依る蓄積だけじゃなく、水を溜めて専用の歯車に水を流しながら溜める方法もあれば風を受けた四枚帆を回して蓄積する方法もあれば時にはお日様の光を利用するという方法もある。最も、蒸気機関以外では安定する蓄積方法は此の時代に存在しない。故に今も菅原炭で焼いた煙を使う以外に一般生命が雷動力を蓄積する方法は見付からず。
 そんな場所に齢三十九にして三の月と十一日目に成る神武鬼族の老年にして五武将金の将を務めるカゲヤマノザルノスケは駆け付けた相武に伝える。
「--那乃照火事端始末忘れ照起こった乃照端ありません。銀河連合牙倒される寸前似体内似宿していた火型於放って其乃場似居た生命毎焼き払おう斗した為似起こった乃です!」
「銀河連合の奴め……其れで消火の度合いは如何だ?」
「山乃三割迄燃やした後です。其処科羅四乃時依り前似消火於始めて現在端其乃内乃八割端鎮火した後です。残った二割牙意外似しぶとく照中々水於掛けて模或端火於遮る方法於用いて模燃えよう斗します!」
「火の状況はわかった。其れでソレイユ十九代は何処迄登った?」
 其れ牙……マルーシャ・ヘラルド牙眠る標高迄登って行きました--其処は真古天神武四代目王である天同蒼穹そうきゅうにとって忘れ難いとされるあの場所だった!
(何故其処に……其れをザルノスケに問うている場合じゃない!)
「蒼穹様、お困りーでしたら僕も同行致しまーす!」齢二十八にして十九日目に成る武内犬族の青年ワンダローが名乗り出る。「此れーでも五武ー将としてまだまだ力をー付けないといけないと感じまーして!」
「十分過ぎる乃似未だ強く成る気科?」
 貴方にだーけは言われたくありまーせんよ--ワンダローにとってまだまだザルノスケは高い壁だった!
「良いだろ、ザルノスケ?」
「別似俺牙とやかく言う事照端ない。照模言う斗すれ芭唯一つ」
「何だ?」
 生き残って下さい、其れ妥化照あります--単純且つ当たり前の一言はザルノスケが選ぶ言葉として十分過ぎる程の価値がある。
「わかった、生き残る。其れは約束する……じゃあ、行こうか!」
「ええー、又強く成りーますよ!」
 相武とワンダローは高度成人体型二百十二南側に向かって走ってゆく……

 午前九時十八分二秒。
 場所は高度成人体型二百十南側。
 火は多くの酸素を使用する。使用された酸素は時として燃焼が完全ではなくなる。燃焼が完全じゃない状態だと一般生命に影響を及ぼす? 肯定--相武とワンダローは途中で目印が残っている筈なのに其れを視ずに反対方向へと進路を変え始める。
(あれ? おかしいな。私達は此の方向で正しかったのか? まあ良いか、そろそろ眩暈も頭痛も限界が訪れようとしている。楽をしたいしな。
 だから--)
「オイーい、其処で何をしているんだアアーア!」其処へ齢三十にして二の月と二十四日目に成るサッカス羊族の中年メエジン・メヒイストが声を掛ける。「そっちは真っ逆さまに落ちる経路だぞーア!」
「ハー……嬉しくないメエジンの声がすーる」ワンダローとメエジンは仲が良くない模様。「幻聴なのーで其の侭急ぎーましょう、相武ー様!」
「ゲグバア、幻聴じゃないグバア!」メエジンだけじゃない……「酸素が無くなってそろそろやばく成っているグバア!」齢三十六にして三の月に成ったばかりのサッカス河馬族の老年カバジン・ジョンソンも声を掛けた。「って僕の声にも反応しないぞグバア!」
「こう成ったら仕方ないーイ。カバジン、体を張れーイ!」
 わかったグバア……グオオオオオ--二名に体当たりして何とか意識だけでも現実に戻そうと試みたカバジンだった!
(イデエ……って、あれ? ぼ、僕達は? あ、此処は!)
 相武とワンダローは視界に映った奈落を見て漸く我に戻り始める。其れから周囲を気にしながら焦らず静かに安全圏へと避難。其れからメエジン達の方に体を向けながら立ち上がる。
「危なかった……助かったよ、二名共」
「何とーいう事だ……此のメエジンは幻聴じゃないーのか!」
「若造め、未だ痛い目が見たいかーア!」
「まあまあグバア。今は……って何を伝えたかったのグバア!」
「え、まさかソレイユ十九代のみに何かあったのか?」
 そ、其れを伝えに来たんだーア--メエジンはソレイユが如何ゆう状況なのかを相武に伝え始める!
『--実は其の銀河連合を倒して来たのはソレイユ率いる遊撃部隊だった。だが、
銀河連合は何と火型を吐き出して山火事にしてでもソレイユ達を道連れにしようとした。
其の結果、彼女は--』

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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