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一兆年の夜 第十九話 遅かれ早かれ

 ICイマジナリーセンチュリー六十年八月十八日午前八時二分一秒。

 場所は東物部大陸東物部地方麁鹿火あらかい海岸辺。
 応神木でできた発着乗り場に齢二十三にして四の月と五日目になる鬼ヶ島兎族の
青年が右横になり寝転がっていた。成人体型八は届くくらいいびきをする。
 そんな彼の方へ齢二十三にして四の月と六日目になる鬼ヶ島亀族の青年が全長
成人体型二以上ある応神木で出来た小舟を自分の両前足の継ぎ目に縄で繋いで
引き摺って来た! 蝸牛かたつむり族よりも遅く!
「ま、まんたあ寝てる」
 亀族の青年は兎族の青年は彼の寝る癖を知っていた。
「早いんだあけんど、直ぐん横になあるのんが玉に瑕もんのおだな」
 そう言いながらも彼は自分の調子で小舟を運んでゆく。ひたすら遅く!
「だんけえどそんれえがイソプーの良いとおころんなんだあよ」
 独り言を呟きながらも彼はイソプーと呼ばれる青年を信頼する。彼に辿り着く頃に
は日が暮れるくらいの遅足で!
 その時、イソプーの鼾は止まった--それと同時に自分の前足の指くらい細い
両眼を限界まで広げたと思うと飛び上がるように起きた!
「寝た寝った! はあ、寝たのは良っいけどよ! 遅っい!」
 開口一番にイソプーは亀族の青年を指す者への満足し得ない事を吐く!
「聞こんえとおるんぞ! 遅いのんはあ亀族の宿めんらあれし命だよ!」
 それを聞いたイソプーは亀族の青年に振り向き、反論する。
「そうゆっう問題か! この鬼ヶ島兎族のイソプー・ドウワンは待っつのにも限度がっ
ある事を知っれよ!」
「そおんなにん怒んらあなくていいよ。もうんすうぐ岸辺に辿んりい着くんだあからさ。
こんの場合はあほんら--」
「のんびりっしてられないっだろ! 村がどうなったか分っかれば少しっは恐怖心を
掻き立てっるだろ!」
「うんうう、やんめえてよ。そんれえを言うんなあら少しは手伝ってんよ」
 黄緑色をした肌色を持つ亀族の青年はのんびりしてはいる。
 だけど心の中では恐怖心で居ても立ってもいられない状態であった。
 そんな青年の事が心配なのか、イソプーは駆け寄ってきて一緒に小舟を岸まで
運んだ!

 午前十時二分一秒。
 二名は小舟を着けると中に入っていた小舟くらいの長さはある筏をそれぞれが
持ちやすいように掴んだ。
「スポデューンは口で筏を掴んっでいる以上、喋っるのは俺だけでいっい。
 わかったっな?」
「がみゅ!」
 イソプーとスポデューンと呼ばれる青年のそれは合図であった--同時に互いの
筏を回してゆく。
「行っくぞスポデューン! 目的地は鬼ヶ島っだ!」
 そして小舟は勢いに乗り、目的地に向けて進んで行く!
(南鬼ヶ島村の現状を伝っえる為だ!
 俺達は鬼ヶ島っの長と天同棟一様に報告っしなくては!)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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