FC2ブログ

一兆年の夜 第百二十三話 天地相為す 天同相武の革新(一)

『--当時の私にとって課題と成るのが予言の日が迫る事、如何に其れと向き合うか?
そして仇である新心臓型を倒す事、私自身が左腕を己の手足とする。最も楽なのが三番目
の課題だろう。奴について私が最初に乗り越えて行くべき課題として立ちはだかる。そう
しないと前に進めない。そう思って私はソレイユがやって来て一の週より後に打診をした。
勿論、此の前からも打診して来た事だ。だが--』

 六月七十日午後三時十二分十八秒。
 場所は中央地区中央官邸二階会議室。
 其処では齢四十一にして五の月と八日目に成るストテレス栗鼠族の老年にして現在二期目を務める保坂リぜんを白く四角の板を背にして数多の閣僚が座る。勿論、リ善の左後ろ横の椅子に座るのが相武。彼は王として会議の様子を伺う。だが、時折意見を打診する。しかし--
「相武様、拠点型は更に巨大化して遂には原子望遠弾の使用も辞さない状況に追い詰められたのですんよ。わかりますんか、此の状況下を!」
「何時も言ってるじゃないか、如何してこう成る迄みんな放置して来たんだ!」
 軍事問題は複雑を極めて最早拠点型に構っていられない状況なのですんよ--とリ善は如何して放置し続けるのかを端的に説明する。
「最高官の仰る通りでぶね」齢三十八にして七の月と七日目に成るヘラクレイトス豚族の老年にして官房官を務める小島ブ点凶てんくうは足し補うように語り始める。「銀河連合が各地で展開中でぶ。一体に依る襲撃ならば通常の軍者でも対応出来そぶですが、液状型に依る襲撃の場合は身体検査を要しぶ其れ所の状況じゃない。特に海の方ではシャーク傭兵団及び楠木傭兵団が対応しても対応し切れない時だってあるのでぶ」
「同感で御座いますな」齢三十七にして九の月と四日目に成るアリスト鶴族にして財政大臣を務める板垣ツル総司は担当部署らしくこう苦言を呈する。「そして度重なる福祉が一定量膨れ上がっている現状は更に他への対応を遅らせらるる。そして金を出すのも渋る私も居まするな」
「わかっているじゃないの」齢四十にして十一の月と三日目に成るゼノン人族にして厚生大臣を務める足尾未転は担当部署の立場に立って反り返った論理を展開。「だがな、生活が大事なのだ。其れに今更挙げた物を減らす事を如何やって我々政の立場にある者達が国民に説明するのだ!」
「はあ、纏まらんぶ」
「つまりこうゆうん事ですん、相武様。今は軍に回すお金が少ないのですん」
「はあ、もう少し早く政に参加していたら大人の事情を理解出来たんだけどな」
 遠過ぎる過去であろうとも喫緊の課題が全て早急に果たせると思ったら大きな誤った解釈。実際はやるべき事が多過ぎて常に遅れて実行される事が多い。そして、此の様に良い所がないように思えるリ善の政権。だが、二基目を務めている状況から鑑みるに国民からの支持が厚い。そして政策実行力はどの政権よりも素早い。実際、彼の時代に依って実現したのは水中軍を現在の海洋藤原、雄略海、アリスティッポスのみならず現在の領海全てに配置する迄に成功。其れから領空を担当する空中軍の誕生は依り軍の円滑化を齎す。そして陸に関しては齢四十三にして二日目に成る雄略河馬族の老年にして軍務大臣を務めるカバカズ三十代と連携で軍政との切り離しに成功する。故にカバカズは相武に話し掛ける。
「相武様グバア、軍に関しては此のカバカズ三十代にお任せあれグバア」
「何でカバカズが僕に声を掛けるんだ?」
「困っているのでしょグバア、仇を討ちたくてグバア?」
「そう、だが?」
 ではグバア、わしにお任せあれグバア--カバカズは会議の途中で相武と共に外へ出る。

 午後三時三十分五十秒。
 カバカズ三十代の案に相武は次のように反応を見せる。
「いや、でもなあ。まるで、えっと真古式神武の末期みたいなのを、やっても、なあ」
「ですがグバア、私も軍務大臣を務める前は戦略研究に身を置いた者でありますグバア。今の状況は真古式神武末期のように福祉に金を回し過ぎて幾ら憲政を誇る我が最高官ともあろう御方でも此の状況を何とかする事は……理無きでしょうグバア」
「だからって同じようにそんなのを結成する意味があるのか?」
「仇討ちを果たす為に相武様を守り抜く最高戦力を結成するのは……理に適っていると思うグバア。因みも私は頭脳労働の方に回し過ぎて其の一員に成れませんがグバア」
「でも本当にそいつ等が要れば新心臓型を倒せるというのか?」
「基本的に新心臓型一体だけに集中すれば勿論倒せますグバア。ですがグバア、予言の日を乗り切る事は理無きでありますグバア」
 当たり前だよ、だって世界中に降って来る奴をたった一名だけで対応出来る筈ないもんな--呆れるような声を出して答える相武。
「でも良い案でしょグバア、五武将というのはグバア?」
「選りすぐった者達だけで構成される僕の手足に成る者達か……一名は既に決まっている。後はそいつに残り四名を選んで貰わないとね」
「ほうグバア、カゲヤマノザルノスケを既に選んでおりますか……賢明な選定ですなグバア」
「だってあいつは翔和が生きている頃は既に翔和も認める程の力量を誇っていたからな。其れに僕の事を最も理解するのは現在ではあいつ以外に居ない。なのであいつは五武将として働いて貰う……が残り四名は誰にしよう?」

(こうして会議では今後の財政政策と原子望遠弾を撃ち込むか如何かの会議が行われ、結果として原子望遠弾は後の統治に於いて危惧される環境問題を考慮して使用は控えられた。だが、同時にカバカズ三十代の提案した五武将制度は採用された。
 だが問題はザルノスケ以外の五武将を誰にするかで僕は悩んだ。いや、正確には各地を回ったな。全くこんな話を入れる意味が果たしてあるのかな? あ、後は如何ゆう訳か彼女も付いて来たという話も付け加えておく。其れじゃあ--)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リアルタイムカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR