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格付けの旅 第六天魔王波旬……降臨! サダス再び

 ファイアーリングツバター……其れは『炎上ヒーラー』の前世の姿らしい。元々はあるヨウツバーに憧れて本人に成り切ったという本末転倒且つ模倣の果て。其の模倣の果ては何時しか殺人事件を起こし、社会問題の果てに怪物として世界を荒らし始める。そんな中で偶々通り掛かった『プグーグ』とかいう蛙外の蛙は「リングで勝負しろ」と理解に苦しむ挑戦状を叩き付けた。本人に成り切った此の怪物は其れに応じて宇宙空間内にあるリングで死闘を開始。其の死闘は何と最長の百五十二年十一カ月二十六日二十一時間四十三分三十八秒という凄まじい死合時間。勝ったのは『プグーグ』で此れを機に奴は死んだ……筈だった。
 炎上ヒーラー……ところがファイアーリングツバターはプロレス演出と呼ばれる降魔術を以って何と此奴を召喚。死して尚も炎上レスラーの模倣は死なず。然もコインの表裏の如く倒されても今度はファイアーリングツバターを召喚させる為にある意味では『日光首有り騎士』と『月光首狩る武者』の如く死んでも復活する様な存在。何、スタイルは同じだって? 全く違う。ファイアーリングツバターは曲がりなりにもある炎上系パチンカスヨウツバーを模倣しているのに対して此奴の場合は動画にバッドボタン一つでも押した奴は不意打ちしてでも神殺しのチェーンソーで襲い掛かるという正真正銘極悪な怪物。なので模倣先へのリスペクトも糞もない。其処を気を付けて欲しい。
(と解説してゆく内に……此処はリングの上?)
 オイ、二本足……何で俺達はプロレスのマットの上に居るんだよ--アルッパーの生存を確認!
「ああ、お前さん……俺よりも二億光年離れた場所に連れて行かれたみたいだな」
「五月蠅いぞ、てめえ!」
 五月蠅いのはお前だ……直接俺に声を届けるな--其の意味する所は即ち、アルッパーが声を通す度に周囲に甚大な被害を齎す事を伝えていたそうな。
(幾ら音を逃がす宇宙空間とはいえ、アルッパーの声迄は逃がせないだろうが。あいつが大声発する度に周辺の星々は崩壊してゆくのが想像出来るな。全く迷惑な鯨め!)
 如何もお、炎上ヒーラーだよおん--其処へマイクを右手に登場するのがウェディングドレスを着たおっさん……じゃなく炎上ヒーラーである!
「出たな、良くも不意を打ってくれたな!」
「不意打ちされるのが悪いんだよ、バアカ!」
「何だと、パチンカスの分際で。おい、お前は--」
 君の相手はワタシだよ、アルッパー君--アルッパーは背中を気取れなかった……乗っかるのがお盆を右手に成りを隠す指定裸リストの裸踊りスペシャルだと!
「何のエキシビジョンマッチだ、斎藤光の物真似野郎?」
「決まっているだろうが、裸レスリングを知らんのかあ?」
「裸レスリング……クソッ!」デュアンは気取れなかった……「居たのかよ、裸レスリングと言ったらそっくりさんの中でもかなりの凄腕であるてめえが居なきゃ始まらないだろうが」注連縄で重要な部分以外を締める筋肉隆々の天の輪っかをした怪人が一体。「なあ、『エンジェルフェアリー』さんよお」
 フン、歪みないね……君--此方も炎上ヒーラー同様に本人に成り切って変貌した全生命体の敵である!
 エンジェルフェアリー……其れはとあるパンツレスリングのカリスマ的存在だった男を崇拝していたあるゲイが其の彼が交通事故という悲惨な最期を遂げたのを認めずに自ら其の男に成り切る内に何時しか怪物に変貌してしまった全生命体の敵。元々がやはりゲイなのか常に男性の下着を脱がす事のみを生き甲斐とする指定裸リスト。尚且つ、銃弾を浴びても車で轢いても怪物と化した其の頑強な肉体の前では何物も通じない。挙句の果てに発砲した相手は女の場合は無視して男の場合はやはり組み業の後にパンツを脱がしに行くという返り討ちを仕掛ける。故に男からしたら厄介な全生命体の敵。
「生憎だが、俺はターバン以外は着用していないぜ」
「仕方ないね、じゃあ心臓で我慢してやる」
 こうしてデュアンとエンジェルフェアリーの戦いが始まる。

 一方のアルッパーは圧倒的な力の差があるにも拘らず苦戦する。攻撃を繰り出す度にファイナルディザスターの援護攻撃が炸裂。一切の攻撃が届かないとは此の事を指すのか!
「卑怯だぞ、二対一なんて!」
「彼はワタシの裸踊りの理解者なのだ。其の上で味方をするのだ!」
「五月蠅い、俺の放射能熱線拡散で……グぎゃああ!」
 アルッパー君、君も裸踊りに昂じなさい--裸踊りスペシャルは今、絶賛裸踊り中!
「ふざけるなよ、裸踊りスペシャル。貴様の様な二本足にはわからないだろうが、俺のホエールスピリッツはファイナルディザスターさえも凌駕するんだ」アルッパーは全身を白く光らせる。「喰らえ、ホワイトホエール!」
 当然、カウンターとして援護攻撃が召雷……だが、跳ね返されて其れが発射光を直撃--其の空間に亀裂が走り、黒く更に茶色なのか赤いのかわからない色をした何かの塊が飛び出して空間にこびり付いた!
「やりますね。それでこそ君も裸リスト--」
 死ね、ホワイトホエールだ--アルッパー……裸踊りスペシャルを撃破!
「ハアハアハア……全く厄介な相手だぞ」
「次は俺だああ!」倒した直後に背後から真っ二つにされたアルッパー。「如何もオオお、炎上ヒーラーでええっす!」
「ギョエアアアア、てめえはパチンコだけやっていれば良いんだああ!」
「流石はアルッパーだよ。此の俺様のチェーンソー攻撃で真っ二つにされて生きていたのはお前で五回目だあ!」前の四回は一体? 「喰らえ、バスターヒカキン!」
 五月蠅い、内閣総辞職ビームだあ--真っ二つの状態からアルッパーは放射能熱線を繰り出す!
 さあ、アルッパーの戦いはヒートアップを見せる!

 では視点をデュアンに戻してゆこう。エンジェルフェアリーの繰り出すYOUGOTMEMADNOW組み業の数々は通常の魔法使いに詠唱させる時間を与えない。無論、零詠唱のデュアンは魔法を繰り出せるが、固有魔法を繰り出す余裕がない。其れ等が極まる前にデュアンは転移魔法で回避を続ける。だが、だらしねえ(何と言ったかを表す英語を探すのを諦めた)先読みに依って詠唱する余裕さえ与えないエンジェルフェアリー兄貴。そして仕方なくデュアンは受けに回らざる負えない!
「此れぞ『妖精のトライアングル』と呼ばれる三竦みの組み業だ。歪みねえな、此れが!」
「--ファイアーブリット……ならば基本魔法でじわじわと倒す!」
 固有魔法だけが能ではない。デュアンの強みは圧倒的な基本魔力。其れだけで十分に相手を制圧する事が出来るのである。
(武術をしている場合じゃないんだ。ったく何でこんな面倒臭い奴と相手をしなくちゃいけないんだよ!)
 妖精のトライアングル……其れは歪みねえ、だらしねえ、仕方ないの三つを組み合わせたエンジェルフェアリーの強さの原点。歪みねえという凄味を武器に攻撃を徹底し、だらしねえという戒めを移動法に回して例え相手が己よりも速くともだらしなく先んじる。最後に仕方ないという諦観を受け身にして全ての攻撃を躱す事を諦めて安心安全に受け止める。たった三つだけだ。たった三つなのに全く隙がないように感じさせる。其れがエンジェルフェアリーの持つ最大にして最強の武器である。
(だから困るんだよ。組み業がどれも歪みなく極めて来るから半端な奴なら一瞬にしてバラバラにされる。だが、其れを躱そうとすればだらしなく先回りして来やがる。勿論、攻撃に於いても此奴が厄介で俺が魔法を放つ前に安全圏に移動して仕方なく受けてダメージを壊しやがるからな。正にレスラーの極致を体現したトライアングルだぞ。俺が奴を倒すには……三つの内で最も理想的な歪みねえ組み業を敢えて避けずに受ける以外にない!)
 そしてデュアンは回避を諦め、だらしなく極められる。だが、歪みないデュアンは何と心音詠唱と呼ばれる方法で全身を赤らめながらファイアーボール百連発でエンジェルフェアリーを焼き尽くしてゆく!
「--おまけだ……アイスディスク百連発だ!」デュアンは一切手を抜かない。「--そして強力なグラビティガンだ!」
 フ……『歪みねえな』--ところが本来の意味である『今、お前は俺を怒らせた!』と言って一点集中型グラビティガンに耐えたエンジェルフェアリー!
 其の姿……まるで天使。文字通り天使の妖精と成ってデュアンに襲い掛かる!
(オイオイ、第二形態なんて聞いてないぞ!)
 そして、通常の魔法使いならば終わらない刹那の速さでデュアンの間合いを詰める--思わずデュアンはファイアーボールに依る攻撃防御回避の三拍子でエンジェルフェアリーの右ストレートを躱す!
(何て速さだ。零詠唱使いでなければ今の攻撃で流れを掴まされていたぜ。だが、俺は下級魔法に依る走攻守を可能とするからな。そして先の先も既に通った後だ!)
 同じ属性は何度も使用しない。火、風、水や水、氷、地や地、風、風という具合に更に下級と中級の組み合わせで緩急を付けてエンジェルフェアリーを翻弄する。エンジェルフェアリーも翻弄するデュアンに苛立ちを見せる--其れが余計にデュアンのヒットアンドアウェイを依り先鋭化させる!
「ちょこまかと利かない攻撃で俺を虚仮にするな」依り赤く燃え上がる肉体は依り一撃一撃を重たく圧し掛かる。「ぶっ殺す!」
 速度はやはり上がる。しかし、デュアンは闘牛士の如く魔法で捌いてゆく。其の間、実に……一年!
(倒れないな。此れがレスリングする奴の馬鹿みたいな体力なのか?)
「ふううううううぅううう」そしてエンジェルフェアリーの肉体は突然、冷ましたように青く変色。「やっぱりデュアン・マイッダー……歪みねえな!」
 デュアンは其処でエンジェルフェアリーが第三形態と化して『暴武』を駆使しようとする事を察知!
(第一形態の冷静無比な攻撃と第二形態の暴走状態に依る無軌道の組み合わせか……だったら其の起こりを思い出して切り替えに備えるしかない!)
 暴武……其れは弱者を蹴散らす本能の侭に破壊し尽くす暴虐の力と強者を如何にして効率良く且つ短期間に制圧するかを突き詰める武力を組み合わせた暴力と武力の融合。要するに動の権化である暴力と静の権化である武力を組み合わせて冷静且つ強力な戦法を確立した状態の事を指す。一読すると弱点らしい弱点がないように思われる。だが、どんな物でも必ず良い所もあれば悪い所もある。此の暴武……使い熟せないと肉体への過剰な負荷を招き、更には怒りで動きたいのか考えて動きたいかはっきりしない矛盾性が内包して使用者の精神を崩壊させてゆく。静動合一とはハイリスクノーリターンな真理よ。
 そしてエンジェルフェアリーは第二形態の無軌道且つ強烈な力の連撃を仕掛ける。デュアンは……「--ならば……ファイアーウインドカッター!」炎と風の魔法で回避する地点へと移動を--ところがエンジェルフェアリーは既に第一形態のだらしねえ先読みをしてデュアンが避難したい位置へと移動をして歪みねえ組み業でチョークスリーパーを仕掛けた!
「--何……チイ!」デュアンは咄嗟にテレポートで十億光年迄避難。「--行くぞ、エクス--」
「歪みねえな、デュアン!」突如やって来たエンジェルフェアリーの右回し蹴りに思わず中断して左腕でガードするしかないデュアン。「上級魔法の使用を許可しない!」
(野郎、切り替えが早過ぎる。十億光年が気休め程度でしかない事はわかっていたのに……此処迄に第二形態に切り替えて普通の回し蹴り……腕が痛いぜ!)
 切り替えの早さに加えて意思統一が為された連携の数々はデュアンを防戦一方にさせる。特に第二形態の速度はデュアンに上級魔法以上の詠唱を許さない。幾ら零詠唱でも発射時は必ず隙が大きい。強力な魔法に成れば成程、やはり武の世界と同じく隙が大きく成りがちである。だが--
「止めだ、うおあああ!」
 エンジェルフェアリーの腕拉ぎでとうとうデュアンの右腕が破壊された瞬間--エンジェルフェアリーは自らが誘い出された事に気付いた!
「……馬鹿な!」其れは単純にして御都合成るデュアンの作戦勝ち。「何時の間に……デュアンロールは消滅した筈ではないのか!」
「あれが消滅? あれは俺の魔術回路にて3Dプリンタの如く復元が可能なんだよ」反撃に出られないのならわざと受けて罠に嵌めるしかない。「今のは大変だった……腕が痛くて痛くて何時に成ったら腕拉ぎに移るかって思ってたんだよ」
「腕を破壊するのは一瞬だ……其の一瞬でデュアンロールを復元し、そして!」
「--そうだ……ボーリングオブコスモスで事象の地平線の先へと旅して来い!」
 し、仕方ないね--エンジェルフェアリーは敗北を認め、百億光年掛けて事象の地平線の先へと追いやられてゆく!
(全く面倒な相手だったな。此れで後は……何だ此の感じは!)
 デュアンは振り返ると……其処で折れた右腕から植物が生えるのを見た!
「ヒ、ヒイイイ……お前を、お前をわしは、わしはあ!」
「さ、サダスか!」
「し、しっかり息の、根、根をと、止めてやる、からなああ!」
 こんな時にお前が出て来る理由は何だあ--デュアンは火系付加魔法の応用であるファイアーアームズで全身を燃やして植物の種迄焼き尽くす!
「ファ、ファイナルディ、ディザスタアを……ヒイイ、ヒイイ!」
「--俺を狙う理由が理解出来ないだろうが……エレメンタルシュート・スピン!」
 中級魔法の九連射にてサダスが如何して己を狙うかを確かめるデュアン!

 一方のアルッパーは炎上ヒーラーとの約六十七年八ヶ月二十六日十五時間四十三分に及ぶマイクパフォーマンスの末に漸く戦いが始まる--内閣総辞職ビームやバスターヒカキンは戦いではないのか!
「喰らえ、モンスターXを狙撃したファイナルブレスだあああ!」
「黙れ、固有結界『〇〇を救いたい!』だああ!」
 だが、戦いは僅かこんな零が十一桁と三秒で決着--勝ったのは……アルッパー!
「ギャアアアアアアア、俺が、俺が、俺があああ!」
 炎上ヒーラーは粉々に焼き尽くされてゆく--再びファイアーリングツバターに戻る形で!
「ハアハアハアハア……マイクパフォーマンスに時間を掛け過ぎた!」
 だが、突如としてアルッパーは別の世界に映される--そう、『他化自在天』に!
 --来たか、余の空間にようこそ!
「貴様は……何処に居る!」
 --図体が大き過ぎて余が目の前にいる事も気付かんか?
「……其処かああ!」
 アルッパーと第六天魔王波旬の戦いは今……始まる!


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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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