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一兆年の夜 第百十八話 七度生命として生まれ変わり、連合を倒して希望に報いん(五)

 午前八時一分十八秒。
(中間地点を突破した所でとんでもない奴が出ヤガッタ。指揮官型、百獣型、其れに参謀型や医者型なんかは石板絵の鑑賞会で一度ダケシカ見た事が無い。水中種族にとってはお目に掛かる事がアルカナイカッテ程に戦場じゃあ見られない種類だ。ナノニ目の前に聳える五十八体もの鯨型の中央に混合型の、然も鼻の位置に植え込んだ指揮官型ナンテ聞いた事が無い。水中なのだぞ、地上種族特に変温体質の両生種族のある友者から聞いた話に依ると会話出来る代わりに口と鼻で呼吸出来るように成るのが地上と空中種族の特徴ダ。銀河連合と俺達生命が鏡合わせの関係なら共通点も存在スル。指揮官型は絶対に鰓を持タナイシ、鰓で呼吸するという技術を持タナイ筈。なのに指揮官型は鯨型の鼻辺りに植え込まれた状態で自由自在に腕を動カシテイル。
 説明は其処迄にして俺は命を懸けるが、今は其処デハナイ。当然、奴と出会って直ぐに撤退命令を下シタ。ダガ、第一小隊長であるサバッタは子分口調で何と自らが指揮官鯨型がどんなモノか確かめると言い出して来タ。俺達は反対シタ。ダカラ参謀のブリ郎に頼んで第一小隊全てを使うと少し変化球を出して、ナ。ところが第一小隊所属の三十六名が全員サバッタと運命を共にするなんて口出して来たから俺達は鰭上げするシカナイ。そして、サバッタは勝てないとわかりながらも偵察長のマンボ助に己の戦う姿を刻ませて果テテシマッタ!
 其レカラ偵察長が戻って来た。だが--)
「此処迄のようです、団長」此処から先はエラ会話で終始される。「ガボバボボバ、ググオボブ」
「無理して鰓で伝えるな、マンボ助。お前がサバッタの死を伝えてくれただけでも感謝する!」
「ま、まだ何か言いたげよ……ホエール季君!」
 マンボ助は--生まれ変わったら又、偵察やりたい--と瞳の開閉会話をして、マンボ助は息を引き取った。
「必死で伝えたんだな、マンボ助め!」
「サバッタとマンボ助のお陰で俺達は指揮官鯨型と呼ぶのか? 奴の行動様式の一部を知る事が出来た」
「恐ろしいわね、あの指揮官鯨型っての。マンボ助が一気に離脱しようとした時に持参した銛を命中させる精密射撃の一つが」
「銛ではないわ、銛のような何かって話ね。マンボ助だって覚悟の上だった……其れでも私達の為に此処迄無茶をしてくれたわ」
「と同時に奴等はこうして来たか」
「団長」ブリ郎はマンボ助の出血の跡を知っていて敢えて方位に掛かると読んだ。「此れでは作戦の意味が為せません」
「わかっている。逃げるぞ、お前達!」
「戦いとは本当に逃げる事ばかりが多い!」
 例え銀河連合に搦め取られようとも、楠木傭兵団は決して大人しくしない……

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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