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一兆年の夜 第百十六話 武士道とは死ぬ事と見付けたり(真)

(指揮官型との戦いを制した私は強く成る為に様々な事を学ぶ。其れが、そしての五つを以て数多もの銀河連合を相手に一本の雄略包丁で挑んだ。其れは僅かな肉体を以てあらゆる技術と環境と強い事への自信を以って挑んだ。そして、現在は大事な雄略包丁は既に先端が欠けてしまった。たったの十体斬っただけで……いや、どれだけ優れた技術や経験や地形への理解や力を最大限に発揮しようとも私のような人族では十体までが限度と言える。
 いや、十体も倒しただけでも十分過ぎる程食い下がった。お陰で悔いは残らない。其れに私は最早一般生命にとっては死ぬ年齢に到達した。あともう少し長生きしたいという思いが残る。其れはやはりこんな歳に成って興味の湧く話題も遭遇したからな。だが、もう乗り遅れた以上は後の世代が好きなだけ楽しんでいれば良いと思う。そんな訳で私は……おっと真空と何かだろう?
 死ぬ寸前で腹切り用の包丁を右手に持っても尚の事……其れが何なのかを私は知らない。わからないのではなく、知らない。意味は同じようで同じではない。無とが同じではないように。何もないのではなくてまるで掴み所がないかのようには存在するのなら真空は何なのか?
 『五輪の極意』を編纂している中で私は其れが如何ゆう物かを未だに掴み切れていない。故に包丁の道を未だ極めず。故に包丁の道を究めていても窮め足りない。死ぬ事が美学ではない。戦い抜いて死ぬ事が美学だと思って私は戦い抜き、そして自らの……そうか!
 まだ終わりではない。自らの死を決めるにはまだ私は戦いが足りない。未だにこうして長い考えをしているのは一体何たることか。此れだ、此れが真空成り!
 往くぞ、銀河連合。本当はこいつは自らの腹を切る為に用意した得物の短い包丁。だが、此奴も只私の腹を切る為に生まれて来たのなら其れは誇りと成るか。銀河連合よ、もう少し付き合え!)






 ICイマジナリーセンチュリー二百六十九年四月九十一日午前三時五十八分四十一秒。

 第百十六話 武士道とは死ぬ事と見付けたり 完

 第百十七話 君死にたまふことなかれ に続く……

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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