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一兆年の夜 第百十六話 武士道とは死ぬ事と見付けたり(水)

(私、バードズ・バルケミンが包丁の道に目覚めたのは指揮官型との激しい戦いの後だ。其の前は全生命体の為もあって強い銀河連合との戦いを求めて戦いの道を選んだ。正直言って当時の私は一度銀河連合を倒した味、と言うべきか? あの力を揮って呆気なく銀河連合が身動きもしなくなった快感に酔い潰れてしまった。最早一般生命としての生活は出来ないと考えた。代々頭脳労働者の家系であるバルケミン家の生命としても最早此の味に酔い潰れると何も他の事が考えられなく成る。そう思うと一般生命としての生活なんて出来る筈もない。軍者に成るという道もあったが、あれは戦いの他に他者を体を張って守る事も他の業務もある。私の問題は其処ではない。銀河連合を倒した味を知った事が問題なのだ。味を知ってしまえば必要な時に銀河連合を倒す……そうゆう道を如何して選ぼうか? そうゆう訳で私は出家の道を選んだ。此れは俗世間との別離と銀河連合を倒し続ける為の道を選んで他の生命の迷い惑わしを避ける為に選んだ。
 だが、戦いの道を選ぶというのも普通に俗世間を離れる事よりも過酷であると知ったのは直後だった。とある虎型を倒した快感を味わう時に突然、背後から別の虎型に噛まれて死に掛けた。幸い、其の虎型も倒した。けれども、一度は死んだ身。後でとある登山家の集団に命を救われた。勿論、体内の確認もしてくれた。結果は液状型の侵入はなくこうして意識も万全で居られる訳だ。私は彼等に感謝をして少しだけ世話に成った後に再び戦いの道を歩いたな。彼等は私の道が過酷な事を知って何度も止めに入った。私は其処で「自らは既に守る為の戦いを逸脱した身……貴方方を巻き込んでしまう前に立ち去る以外に守る物はない」という旨を言ってな。
 そして私は戦いが楽しいとは思わなく成った。一歩違えば命を落とす物……つまり怖い物だと気付く事が出来た。其れからは戦いを楽しむ事よりも戦いに買って如何やって生き残るかを考えて強く成ろうと決めた。強く成る為に先ずは食事、次に運動、そして技の開発、そして同じ場所での修業を避けて度々環境を変える。此の修行法でわかった事は食事は多い方が良いという説は角に成れば成る程、肉体の育成を遮る物だと気付いた。特に一日六食は却って胃腸への重荷と成って余計に疲れが溜まりやすい、と。だが、一日一食だと意外に肉体は軽やかな物と化す。一日二食だと却って脂肪分を溜めやすい。故に一日三食を心掛けるようにした。特に一日一食は生理学上は正しくても味覚が鋭敏に成り過ぎて様々な味を楽しむ事が難しく成る。今の私ならば其の生活でも良い。けれども、当時の私は肉体の成長を考える身だ。故に一日三食と言う基本的な食生活が丁度適格だと踏まえて其れを通そうと思った。
 では少し休息を摂ってから運動について述べよう。運動は激しいほど良い物、ではない。痛みが過酷な程良い物、ではない。運動とは緩急。急速ばかりでは却って肉体の成長を遮ってしまう。幾ら脳内の覚醒作用を促せると激しい運動の高揚を主張しようともあくまで最初だけ。二度も三度もやる場合は必ず肉体は激しい疲労に見舞われる。逆に心拍数の乱れにも繋がる。故に激しい運動をするにも其れはあくまで三の時迄。三の時過ぎれば柔軟体操をして休ませないといけない。柔軟で休む事……即ち、其れは熱を齎した状態の肉体は熱が十分ではない肉体よりも柔軟性を高める事にも繋がる。柔軟体操については後で紹介しよう。兎に角、激しい運動は三の時迄。以降は軽くしたり、肉体の何処かが大丈夫か如何かの点検も兼ねる。生命も物と同じく、繊細に扱わないと肉体は成長しない。どれだけ細胞分裂を促そうとも緩くする事も大事だ。
 また少し休息を摂ってから技の開発について述べよう。技は持てば良い物ではない。其れでは糊で張り付けるように直ぐ剥がれてしまう。建物に外付けしても自然じゃない物は自然じゃない。自然じゃない以上は結局、振り回されて剥がれるのが落ちという物。技とは体の一部として振舞わないといけない。そうでなければ意味がない。そうでなければ大技に頼りがちな戦士と成る。大技は確かに強力ではある。しかし、強く成る為には細かい事にも気を掛ける事が重要。足を動かす事一つとっても銀河連合の動きを乱す事は可能。銀河連合もしょっちゅう行う足法だ。其の小技一つを上手く活かしてこそ強さは光る。技とは体の一部にするかしないかに懸る。幾ら強力な技でも慣れなければ振り回されるだけ。付け焼刃は所詮は自然ではないのだ。
 そして環境。環境は戦いに於いて重要視される。必ずしも平地で戦う訳でも地面が平らな場所で戦う訳でもない。時には崖に登る時に戦いに巻き込まれる事は多々ある。崖を登る中では殆どの場合、力も出ないし技だって制限される。そうした中でも銀河連合を倒せるように鍛えないといけない。勿論、全ての状況で万全な状態で居られる訳ではない。バルケミンの一生命が万物の趣味を持てる訳ではないように万事万全で居られるなんて都合が良過ぎる。けれども成れない環境或は遭遇しないであろう環境での修業は別の環境に於いて応用も利く。一見すると修業に必要ない環境も時として良い経験に成る。環境は習慣を上回るとは言った物だ。
 まあ、以上が私の主な修行だ。だが、此れだけの修行を以てしてもあの指揮官型との戦いは生涯最大だと今でも思う限りだ!)

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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