一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(四)

 ICイマジナリーセンチュリー二百五十五年一月八十九日午後十時十八分二十四秒。

 場所は真古天神武六虎府工業都市中央地区。
 立ち入りが認められない区域にガン流豆とサチカは転移した--然も三体の石に成った鮭型迄運んで!
(ココハ……此処は見覚えがアルゾ。マチガイナイ……此処はアインズの自宅近くの庭ではナイカ!)
「又転移してしまったね……って太間さん、何処へ行かれるのですか?」
「シリアイが此の近くに住んでイル!」
 待って下さい、太間さん--サチカは鮭型の石を抱えながらガン流豆の跡を追う。
 其れは決して一の分も掛ける距離ではない。木々を抜けた先に豪邸は見える。だが、者目の視界に入る寸前でガン流豆は立ち止った。彼は其処で何が催されるのかを知ってしまった!
「ど、如何したんだ?」
「イコウ、サチカ。モハヤ此処は変えるべき場所ではナクナッタ」
 擦れ違うようにサチカはガン流豆が見たモノを確認……「そ、そうですか」其の一言を呟いてガン流豆と同じ方角に体を向けて立ち去るのだった。尚、二名が立ち去る音は聞こえた。だが、誰一名として其れに気を遣わない。何故なら其れが生命との別れを告げる儀礼。別れを悲しむ者達に何かするような存在が居れば後を追うのが筋。だが、其れをしないのであれば二名を追う事は別れを惜しむ生命の魂に礼を失する行為。故に誰もが追う事はない。

 午後十時二十分十三秒。
 ガン流豆とサチカは者目を気にしながら目的地もわからない目的地を向かう。物陰に隠れながら立ち止まり、会話をする事もある。其れが次の会話場面と成る。
「……マサカ其れを元の時代に持って運ぶノカ!」
「はい、私達の時代では旧時代の産物は全て博物館及び研究施設に運ばれてゆきます」
「ギンガレンゴウハ展示物でも研究標本でもナイゾ」
 そうではありません、彼等を調べる事は恒久和平を達成する為の近道なのです--サチカはやはりガン流豆の時代の生命には理解出来ない言葉を口にする。
「ソレガ理解デキナイ」
「やはり恒久和平の実現ですか?」
「アア、銀河連合と最初に戦ったとされるベアール・真鍋の死は如何成るノダ!」
「でも彼は戦いを選んだせいでですね……いえ、其れは止めておきます」
「……マタ説明の出来ない時間旅行が来るかも知れない、とフンダナ」
 はい、まだあたし達はやらなければいけない事が多々ありますので--彼女達は此の時代で何かを探すようす……果たして其れは何なのか?
(ソレヨリモさっさと時間旅行機をツクラナイト。ダガ、果たして時間旅行機の要因で時間旅行が出来るダロウカ?)
 ガン流豆は自らの開発した時間旅行機は時間旅行の要因ではないという安心出来ない思いが過る。其の原因はサチカが力を振舞う或は彼女が何か行動する度に時間旅行をするという事態が二度も起こった所にあった。
「自信を持てば良いじゃないか、太間さん」
「キヅカイは辞めて欲しい、サチカ!」
「気遣いしてくれる生命が一名でも居たら貴方はまだまだ生きられるのよ!」
「ウヨクもなく、左眼もこんな状態のオレガ?」
「何かを置き去りにしながら生命は明日を進むのです。其れに貴方はまだまだ死ぬには程遠い筈です!」
「ドウカナ……ソレニ」ガン流豆はサチカが大分年齢を重ねている事を察する。「アンタの年齢は仙者とそう変わらないダロウ?」
 年齢を聞くなんて何て生命なのかしら--雌らしく、普段は聡明で大らかなサチカも此れには頬を膨らます。
「ダナ。サッサト資材を集めてもう一度、時間旅行機を発明してヤル!」
 其れから一の週より後に二名はとある場所を見つけ、そして時間旅行機を開発してゆく。

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十五年四月二十日午後一時四分三十一秒。

 場所は真古天神武東物部大陸ピタゴラス地方矛盾山標高成人体型百六十七密林地点太間ガン流豆研究所一階居間室。
 --話の続きは再開するのですか?
「アア、少し発作がオサマッタ。デハある場所を発見した所で昼食を摂ったヨナ。ソロソロハジメルカ」
 --此の侭、時間旅行をして区切りが入るかと思いましたよ。
「トコロガそうもいかない……何故なら此の話は次の部分と密接につながっているとも言えるカラナ」
 そして話は再開されてゆく……
(ソウダ……俺とサチカが転移する時代は何時も時間旅行が果たせた時代付近ナンダ。サッキノ話の舞台はアインズが居た時代だと考えれば納得がゆく……そして奴が死に、あの時間帯迄通夜が続く事モナ)

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Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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