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一兆年の夜 第百十三話 時間旅行 時間旅行者太間ガン流豆の終着(二)

 ICイマジナリーセンチュリー二百四十七年四月二十七日午前二時十八分三十四秒。

 場所は真古天神武西物部大陸応神海付近新仁徳島東地区禁止区域。
 既に銀河連合を掃討した後の禁止区域。だが、其の地下には密かに銀河連合の巣があった。そう、拠点型の機能を備えた大樹型が銀河連合にとって住み良い環境である禁止区域を中心に新仁徳島を喰らおうと虎視眈々と様子を窺っていた。新仁徳島で起こった事件も拠点大樹型に依る今後の為--銀河連合は結局、手を取り合う事が出来ない存在なのか!
 そんな拠点大樹型内部に手足を絡め取られる生命が一名。齢六十二にして十一の月と二十五日目に成る神道人族の少女。彼女は銀河連合に依る恐るべき告白術を以って苦しめられる。
「ウググ、ウグ、グ……話しません。私は、僕は、あたしは、決して、決して……ウワアアアア!」其の方法は雌にとってまだ辱めに届かない痛みの告白術。「ウグ、まさか、銀河連合、貴方達は、貴方達は、やりますの?」
 だが、雌であるなら今度は雌の肉体にある辱めの器官に直接訴える方法を取り始めようとしていた。銀河連合は既に一般生命が痛みに耐えようとも貞操を使用する前に散らす事がどれ程迄に心に堪えるかを。銀河連合は其れをする事に躊躇いはない。でなければ平気で一般生命を喰らったりはしない。己の欲望の為に一般生命を痛め付ける事も辞さない。其れが銀河連合が銀河連合足り得る存在意義。
 だが、其れが実行する前に光が少女の手足を縛った銀河連合の触手を焼いてゆく。其処から齢三十四にして十一日目に成るサッカス雁族の中年が現れた!
(コ、ココハ? イッタイ何処へ俺を連れて来たのだ……俺はイッタイ!)
 ガン流豆は赤き銀河連合の体内を余り知らない。だが、ある者だけは見覚えがあった。だが、直ぐには思い出せないのはやはり其れが二十一の年ぶりに見た存在だった!
「ウウウ、助かったわ。有難うね、君」
「アア、如何致しまして……って何処かでお会いしませんデシタカ?」
 ……君は僕と会ったのか--少女もガン流豆について見覚えがあるようで思い出せない……或は少女の時間間隔がガン流豆とは大きく隔たりを見せて気付くには材料が足りないと見たか?
「……マアイイカ。ソレヨリモ自己紹介しよう、俺はサッカス雁族の太間ガン流豆だ」
「サッカス……まあ良いわ」少女は少しずつ思い出してゆくことを選択した。「私の名前はサチカ・テッタリート……今は人族以外の情報公開を避けるわ」
 ガン流豆はサチカに何か心当たりありつつも今迄の経験からある勘が働く。其れは次の通り。
(サチカ……まるで此の時代の生命ではないような気がスル)
 ガン流豆以外の時間旅行者を知らない。生命の歴史上では明日の時代に跳んでゆくのはガン流豆の故郷の大陸では三名以上も知る。其れでも頻繁且つ昨日の時代に跳んだのは自分が初めてであるという自信を持つガン流豆。そんな彼の中でサチカは自分以外の時間旅行者ではないかと読む。
「如何したのですか、太間さん」
「ガンルズで良い、サチカ!」
「わかったよ、そうするよ!」
 エ、今……性格カワッテナイ--ガン流豆はサチカの変わりぶりに驚きを見せる。
「あ、御免な。あたし達は三名で一名なのさ」
「セイカクの重ね合わせなのか……歴史上ではそんな生命は確かに存在するけど、実在を目の当たりにすると如何反応すれば良いかコマルナア」
「御免為さい、僕達のせいで」
「ドウシテ一つの体に三つの性格を内包する--」
 待って……銀河連合が来たわ--直ぐに主の性格に戻って青き眼差しを周囲に輝かせるサチカ。
(コノ目の輝きは……新仙者カ。カノジョは……若しや仙者ナノカ!)
 だが、ガン流豆が何かを考えようとした時に突如としてサチカを中心に光が収束して--

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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