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一兆年の夜 第百十二話 時間旅行 生物学者シーン・マウンテインが見た遺伝学(六)

 午後二時五十分一秒。
 扉を強引に開けて駆け付けるのは齢十九にして二日目に成るルケラオス馬族の青年が傷だらけの状態で空き部屋に入って来た。
「た、た、大変だああい。あ、あ、ああああ!」
「如何したのだアアス、ヒヒートよオオス!」
 じ、実はああん……グギャアアアアア--ヒヒート・ヒットルングの脊椎は剥き出され、其の侭にして其の脊椎は彼を覆い……銀河連合へと姿を変えた!
「ヒヒートがアアス、クソう……俺よりも若くて名実を馳せそうな彼を内側より喰らったなアアス、銀河連合ウウス!」
「ヤロウメ……ヒヒートの肉体を乗っ取りながら姿はオニゾクニ!」本来なら有り得ない形態変化にガン流豆は銀河連合の無形性に驚けずにいられない。「イツモナガラニ奴等には驚かずにいられる日が雇用とはオモワナイナ」
 思っている場合かアアス、良くもヒヒートをオオス--恐怖よりも怒りが勝る余り、用意無しに踏み込んでゆくシーン!
「イカン、銀河連合の生態を考えれば--」
「そんな事思っている場合かアアス、喰らエエス!」
 五の月より前に遭遇した鰐型と同じように柱に登って落下しながら右前足の爪を立てながら攻撃をするシーン。だが、生物学の世界でもそうだが同じ答えが全て解に成らないのと同じように戦闘に於いても一つの戦法が必ずしも解には成らない--何と其の鬼型に姿を変えた銀河連合は液体のように体を歪めると体ごと飛び込んだシーンを呑み込むと思ったら何時の間にか蛇型に姿を変えて縄の様に縛ったではないか!
「アッグ、あ、がアアス!」そして、締め付けは岩のようにシーンの肉体を砕き始める。「骨、が、ガッフ、アッグウウス!」
「サイワイ、時間旅行機を車輪付きにして良かった……少しだけ容赦を諦めて使ってヤルゾ!」ガン流豆はシーンを助ける為に勢いを付けながら変化型に突進する。「ウオオオオオ!」
 後少しで全身の骨が砕けるのと内臓が破裂する音が同時に轟いて命を落とす寸前だったシーン。ガン流豆が滑らせた時間旅行機が真っ直ぐに変化型にぶつかって光が……空き部屋中を呑み込んだ!
(まアアス、まさか……俺迄時間旅行するのかアアス? だとすればアアス、俺はアアス、俺は……ウおおおおオオス!)
 シーンは心の中で叫びながら自らも消える覚悟を以て運命に耐えて行く。そして、包んだ光が終息を始める頃には既に意識は暗闇の中に潜って行く……

















 午後四時二十八分三十一秒。
 場所は一階医務室。
 意識を取り戻したシーンが最初に飛び込むのは一階で唯一ある医務室。寝台の数は僅か二つだが、象族迄の大きさに迄拡大する事が可能な為に応用すれば最大十名以上も寝かせる事が可能。
 気が付きましたるか--其処へ齢三十二にして五の月と八日目に成るプトレ蝶族の中年が看病していた。
「何だアアス、アゲオラかアアス」
「何だ、とは礼を失しまするね」一階医務室を担当するアゲオラ・モンシロンは少々鱗粉を撒き散らす模様。「如何せ僕は其れしか取り柄の無い生命でするよ」
「そうかっかするな……其れよりもあれからどれ位の日数が足ったアアス」意識を失ってからどれだけの時間と膨大な光で無事では済まない部屋の状況を尋ねるシーン。「一階奥の空き室は如何成ったアアス?」
「凡そ……一の時程度しか経ってないる。其れに空き室は少し焼けたる後はあったるけど、シーン君は全身の縄みたいな後はあったけど検査してみると無事でしたるよ」
 俺の事は良い……そんなに経ってないのかアアス--寝台から出ると直ぐに傍に掛けておいた白衣を素早く着用するシーン。
「ま、待ってる。まだ、安静に--」
 済まないがアアス、俺は自らを省みない性格なのでなアアス--シーンは其の侭、医務室を出て行く!
「あーあ、全く昔から茶の無い生命だよるな……シーン君ったら」

 午後四時三十分零秒。
 場所は一階奥空き室。
 其処は確かにアゲオラの言った通りにあれだけの膨大な光を受けたにも拘らずに少し焼けた程度だった。
(あれだけの光を……化学の世界でも光は熱の一種として存在するウウス。原子望遠弾は弾けると必ず目は一生物の傷を受ける程の光を放出するから証明された話だアアス!
 なのに無事だと……確認しなくてはわからないイイス!)
 其れから確認すると……信じられない物を目にする!
『--まさか其処で再び彼と会うなんて思ってもみなかった。僅か一の時もの間、別れた筈
なのに彼からすれば随分と時を経ていたなんて!』

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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