試作品 お金様 最後に書くだけ書く試作品(7/5)

 如何もdarkvernuです。
 さて、やるか。

 最後の議題に移る前に先ずは現状の俺達の状況から説明しないとな。今の所、マネーバスターズの陣営はC´だけ、ビットマスタークラウン側は√、N、log以外は全てイエローカードを突き付けられる。現在、ルール上はRの発言権は一切ない。暫くは口を封じていないと司会進行のφから突き付けられるからな。此れを念頭に置いてから最後の議題に入るぞ。
「では最後の議題は『お金なしでも人間は生きられるのか?』」
 最後だからストレートなのが来る。因みに此れは最初の議題と同じくビットマスタークラウンの考案した議題。故に中々難しいだろう。だが、其れに挙手するのは……何故か影が薄めな此の男。
「では所属と名前をお願いします」
「ビットマスタークラウンのlogだ。何と言うふざけた議題だ」其れ、あんたの親分にも届いているのだけど。「まるで俺が駄作を連発し続けた事を嘲笑うかのようだ!」
「マネーバスターズのDよ。少し反論するけど、事実でしょ!」
「あれはプロデューサーの--」
「映画の話は他所でやって下さい。今の議題は『お金なしでも人間は生きられるのか?』ですよ、お二人共!」無関係な事に厳しいφ。
「そうゆう訳だからお金が無ければ売れないアイドルも映画監督もみんな路頭に迷うだろう、こんなの当たり前じゃないか!」
「要するにお金は弱者救済の為に存在する、と言いたいのですね!」
「そうに決まっているだろう。でなければ金融会社に借金する人間何て存在しないし、如何やって借金を返せば済むのか教えてくれないか?」
「教える事は出来ませんが、借金する人間の為にもお金は必要という訳ですね。わかりました」
 弱者の為にお金は必要という訳なのか? そうゆう意見を出されては如何する事も出来ないな。俺からは反論が無いように思える。しかし--
「マネーバスターズのDよ。お金が弱者救済、というのは虫が良過ぎる話じゃないかしら?」
「其れは如何ゆう意味ですか、Dさん?」
「簡単なのよ。さっきの金融会社からお金を借りる話が如何もきな臭いのね。つまりね、お金を貸す金融会社は其の恩を着せて債務者に無理なお願いをし続けたら果たして弱者救済と呼べるのかしら? そうねえ、金を借りるという恩を与えて悪さを働くやらね」
「悪さを、随分と曲解するじゃないか。其れではまるで銀行全てを悪意の対象と見るような発言じゃないと思わないか、D」
「映画監督も承知のように銀行は相手に金を貸し付ける時点で正義の味方ではないの。時には金融引き締めで大勢の弱者を痛め付けて来た事も思い出しなさいよ」
「そう言えば昔……あの阿呆なプロデューサーが頼りにしていた銀行が突然借りる額を十分の一にして大いに困らせるという話を聞いた事があったぞ」
「苦労したでしょ、お金が足りずに思ったように映画が出来なくて!」
「当たり前だ。折角二千万円掛けて大ヒット作を生み出そうと思ったのに……何だ、其のコメントは!」logは目にしてしまった。「何が『超駄作が生まれたくて良かった』『此ればかりは銀行にもGJだ』だと……今直ぐIDを特定してやる!」
「レッドカードだ、logさん!」遂に出たか、一発退場者が!
「ウグ……何故だ?」
「所属と名前を名乗らない上に今度は匿名主のIDを勝手に特定しようとする暴言は看過できないと判断して……赤紙を下しました。では御退席を!」
「ウググ……」
 logは悔しそうな表情で退席してゆく。出て行った先で何故かサイン会場化したのは内緒な。
「では……はい、所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズのJです。お金が無くても人は生きていけます」
「其の理由は何ですか?」
「勿論気合で何とかします」
「いや、理由をお願いします。精神論で乗り切るのは無しです」
「そうですね。物々交換とか原始時代みたいに猪とかをやっつけて生活するのです!」
「今では無断で猪を狩るのは法律で禁止されております」
「じゃ、じゃあ農業を耕して昔みたいに米食だけで生活するのです」
「残酷ですが、農業をやる場合は半年以上のスパンを掛けて耕すのです。其の間は如何するのですか?」
「う、そそ、其れは……エエイ、木の根を齧って生活するのですよ!」
「江戸時代の数多の飢饉に見舞われた人達と同じ生活を……出来るのですか、あの過酷な生活を?」
「ううう、もう知らない!」Jは自力で御退席してしまった!
「……申し訳ない。彼女がそう判断するのなら申し訳ありませんが」レッドカードの札が取り付けられた。
 五対五か。次に挙手するのは誰か?
「あ、そろそろですね。では所属と名前をお願いします」
「ビットマスタークラウンのRですわ。お金で全ては解決しませんわ」
「話を聞きましょう。其れは如何ゆう根拠があっての事ですか?」
「何故なら貧富の差を拡大しようと企む駄目大人党と軍国主義者且つモリカケ事件の首謀者であるサイボーグのせいよ!」
「いや、さっきも言いましたが其れと此れとは無関係の議論であります」
「関係あるわ。あの男は時を越えてのたっちゃんに事件を起こしたり、イチローが事実上の現役引退をしたり--」
「申し訳ないが、Rさん。二枚です」事実上の退席宣告か。
「こ、此れもサイボーグが私達の議論の邪魔をして……って何勝手に『またパヨクが発狂しています』『ビットマスタークラウンは何が目的で此のババアを出席させたのだ?』『益々サイボーグが最強に成るぞ』と寝言を口にしてえええ!」中々退席しなかったので一分後--然る関係者二人掛かりで会場の外に追い出した。
「オホン……全く最後の最後で三人も退席者が出るなんて!」
「はい、ビットマスタークラウンのNです。此度は見苦しい所を申し訳ありません」
「謝罪は結構ですので意見を述べて下さい」
「僕はお金は必要だという考えであります」
「其れは如何してですか?」
「先程のRの様に時には負け組と呼ばれた者達も中に入るのです。そうゆう方々が果たして冷静に正しい選択肢を出来るのですか?」
「というと、何ですか?」
「俺には……掛け替えのない人が居るのです。俺みたいな人間は圧倒的多数の事よりも身近な少数の者達の為にビットマスタークラウンの経営方針に賛同した物です。なので俺は絶対に金のない生活は人間の本質を無視した暴論だと考えるのです」
 実に正しいな。其れには反論するのは……反論するのか、あの人は。
「では所属と名前を……ゆっくり焦らずにお願いします」
「マネーバスターズの……Lです。そ、そうか。Nさんは其の為に日本が無茶苦茶に成る様な事にも手を出すのですか!」
「今は意見を述べて下さい。其れとも反論ですか?」
「反論です、φさん」
「ではお願いします。時間は残り一時間を切りました」
「では……其の為に貴方は日本を危険な目に遭わせるのですよ。ビットマスタークラウンのメンバーを見て下さいよ。パワハラも辞さないGに更には自殺した社員を出しても平気な顔をするO、其れから誘拐事件や人質事件を起こす事も辞さない√に如何して師違うのですか……其れで貴方の御子息が助かる筈がないですよ、Nさん!」
「Lさん、俺はなあ。俺は日本国民全てを敵に回してでもあいつを救ってやると決めたのだ!」
「其れは傲慢ですよ。確かにお金さえあれば手術費用は出るでしょう……しかし、其れで御子息の心は救われる筈がないじゃありませんか!」
「其れが意見なのですか。そうやって俺を待人間だと擁護するのですか、Lさん!」
「僕は貴方を信じて--」
「空気を読まなくて申し訳ないが、お二人共。特にLさん」赤紙が来た!
「ウウウ……僕の言葉を、覚えて於いて下さい」そうNに告げてLは退席する。
「残り時間は後四十五分。次は……では所属と名前をお願いします」
「マネーバスターズのSSだ。確かにお金で何でも叶うなら此れ程有り難い物はない。けれども、私から言わせれば其処までの話」
「と言いますと?」
「お金とは所詮は繋ぎに過ぎない。人間が生きて行く上で大事なのは子孫に恥かしくない生き様を示す事……其れだけよ。故にお金よりも先に誇りの為に行動しなくてはお金は生きないのですよ」
「成程、簡潔且つ重みのある御言葉--」
「ビットマスタークラウンの√だ」此奴の時だけコメントが凄い事に成る模様。「別に期待の応えて出たのではない。あの老い耄れに反論する為に挙手したまでだ」
「では反論をお答え下さい」
「子孫に恥じない為に? そんな物はとっくにNが論破した後だ。金がない人間に未来の奴等の事なんぞ知るか!」
「言いますね、√も。流石だ……まあお聞きしますよ」
「退席を恐れて毒を吐かないようだな……良いだろう、存分に論破してやる。良いか、お金を稼ぐ為に一々先祖の為だとか将来生まれてくる子供達の為だとか考える経営者が何処に居るのだ!」
「ほお?」
「良いか、良い暮らしがしたいから経営者の馬鹿共は金を稼ぐのだよ。誰よりも札束を見せびらかしたいから札を束にするのだよ。誰よりも絶対たる力を証明したいから金の山を積むのだよ。わかるか、金とは力だ!」
「ほお?」
「圧倒的な力とは金だ。金があるから大国は小国を屠るのだ……世界情勢を見れば一目瞭然の理よ!」
「成程……ならば将来の歴史教科書には君の事は『金の亡者』と記されるでしょう」
「覚えて於け、勝者は歴史を蹂躙する権利がある。貴様は『金を簒奪した罪人』として歴史に刻まれるのだ!」
「おっと其れ以上は司会進行役のφ君が黙っていませんよ」
「そうだな。反論は此処迄にする」
「いや、加勢して貰うぞ」Gめ、ポイント稼ぎしたいのか?
「では所属と名前をお願いします。因みに残り時間は後二十五分ですよ」
「俺を舐めるなよ、司会のあんちゃんよ。俺はビットマスタークラウンのG様だ」完全に何時もの腹の立つGに戻ったな。「マネーバスターズはお金様を打倒するとか意味不明な事を掲げて活動を開始した」
「マネーバスターズのAだ。其れが如何したというのだ」俺は奴との決着を付ける為に反論役として躍り出る。
「お金を稼ぐのが如何して悪いのだ!」Gは席を立って持論を語り始める。「俺は好きな事したくて就職した。好き放題したくて出世して金稼ぎして沢山女を抱いたあ!」
「お金を稼ぐのが悪いのではない!」俺も席を立ち、己を貫いて見せる。「だがな、G。好きな事の為に周りの人間を傷付けて良い権利は何処にもない!」
「貴様に何がわかる。人間が八方美人で居られると思うな。嫌われてなんぼの物だろうが!」
「嫌われるのは避けられない。しかし、お金の為に人を不幸にする権利は何処にある……俺はお前を始めとする人を不幸にしてまでお金様に盲目な人間を絶対に認めん!」
「黙れ、負け犬め。お前は俺のせいで会社を辞めたのではない。金と会社への不満話を聞くのが嫌で辞めた口だろう……そんな奴にお金を稼いで好き放題する権利を持つ俺達を批判する口はない!」
「お前の言う通りだ……しかし、少しだけ指摘する点がある!」
「其れは何だあ?」
「俺が働くのは金でもない。益してや世話に成って貰った組織の陰口を叩く為でもない。其れに陰口叩く位なら少しは内側から変えようという意思を金や組織の不満話ばかりする連中の誰に対しても聞いた事がずっとなかった。学生時代だって、社会人にだろうともな!」
「はあ、変えようとすれば会社から首切られるぜ!」
「其れなら其れで構わない。変わろうという意思を恐れるような組織は何れ潰れる運命にある……だが、首を切られた個人はそう簡単に潰れる物か。首を切られたなら又、やり直せば良い!」
「簡単に言うな、A。さっきNが論破しただろう。金がない個人では正しい事を判断する余裕が無いのだぞ!」
「如何した、G。貴様、怖気付いたか」少し挑発を口にしてから次のように押し通してみる俺。「馬鹿は荒野を歩く……Bさんの前で辞表届を叩き付けた時に俺は其れに似た言葉を言われた!」
「何だと……お前は本気なのか?」Gが席を倒して尻餅を付く。「お前のような生き方の先に待ち受けるのは……自滅だぞ!」
「だが、俺とあんたの見る角度を俯瞰してみろよ」止めの言葉を叩き付ける俺。「其れが俺とあんたの覚悟という奴だ……わかったか!」
「おのれええ、若造の分際があああ!」Gは机に乗っかり、俺に飛び掛かった!
 既に残り時間は一分を切った。既に赤紙を叩き付けるよりも立場を超えてGを止めに入る以外にない。其れは良いけど、二発も貰って痛いぜ。
「ではそろそろ退席者四人を此処に戻すようお願いします」スタッフにそう告げるφ。
 予定時間を超える三百十九分後に全員集まり、席を立って礼を述べる。そして互いに握手を交わして討論を終えて行く。此処から先は少し無駄話に成るけど、付き合うか?


 やっと終わった。だが、『お金様』はまだまだだぜ。明日もやるぞ、ほぼエピローグ部分だけな。
 では今回は此処迄。組織に愚痴を言うのが反骨心ではない……只の反抗したいだけ。本当の反骨心は世話に成った組織を良くする為に敢えて修羅と成る心だよ。だから……保身で動くなって事だよ、わかったか?

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プロフィール

Author:darkvernu
 どうも大阪府に住むdarkvernuです。
 自分の趣味はネットサーフィンする事と偉そうに批評する事と、たまに読書をする事。今はそれだけです!
ちなみに読む本は主に経済本や評論本、たまに数学関連や科学関連の本を読みます。歴史も好きなのか歴史関連を読んだりもします。ただし、その分野に詳しいかと言えば、ドマイナーだと自分で思います。ただし、小説関連は余り読みません。何故なら自分は三流未満とは言え小説家なので手塚治虫の言葉を応用して小説は読まないように心がけてます。神話や昔話、童話は読みます。小説というジャンルとは違うので。今度はSF界の重鎮作品も読みたい気分です。
 好きな食べ物は数えきれませんので嫌いな食べ物は基本無いです。苦手な事は就活。いや本気で。今はギリギリでいるか或はその前に貯金を使い果たすかのどちらかだ。

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